【TESオンライン】「ブラックウッド」スタートまであと2週間 新しい公式PVで語られるデイゴンとロングハウス帝の密約 ロングハウス帝一族とは何なのか?
早いもので5月も半ばになり、今年の新章「ブラックウッド」まであと約2週間になりました。ESOのパブリック・テストサーバーにおいてもブラックウッドと共に来る「アップデート30」の調整&テストも進んでいて、公式からもブラックウッドに関する多くの記事や情報が来る毎日になっています。
目次
「ブラックウッド」新公式PVで語られている事
そして、ESOのブラックウッドの前知識的なPVが発表になり、このPVにおいて、過去にメエルーンズ・デイゴンとかつて帝都を収めていたロングハウス帝一族の間にどんな密約があったのか? そして主人公はこのブラックウッドで何をするのか? それがかなり大まかに説明されてます。
それで実はこれが最初英語だった為に自分の所でも訳したんだけども、その直後に日本語公式の方でも訳してくれたようなんで、日本語公式の動画の方を貼っておきます。
取り敢えず下の文章が自分が訳したものですw
The Elder Scrolls Online: Blackwood – Deadlands and Damnationの訳
遥か昔、第2紀の事。現在の権力の為、人類の未来を犠牲にしようとした人々が居た。
ロングハウス皇帝が権力を握った時、彼らはタムリエル支配を維持しようとデイドラ王と契約を結ぼうとした。
彼らの力が強固になって行くにつれ、タムリエルの帝国の勢力はブラックドレイクのダーゴラクを揺さぶり始めた。
彼はデイドラ王のメエルーンズ・デイゴンへの献身だけが彼の親族の遺産を維持すると信じるようになった。
その結果、彼は次の時代の親族のルールを強固なものにする為、デイドラ王と交渉する事になった。
そしてその交渉により4つの野心が創造される事になった。野心を鋳造したのはブラックドレイクの息子、モリカルだった。
破壊の王にこれらのデイドラの武器を作るように乞う事になった。
その武器はモリカルの息子、レオヴックに受け継がれた。
しかし、レオヴィックは殺害される以前、彼はその野心を隠し、タムリエルにおいて永遠に失われたままになった。
今に至るまで、それは闇の中での単なる囁き、噂、秘密としてかき消されて行った。
しかし、それらを見つけたいと望んでいるのは決してあなただけではない。
己の目的の為、オブリビオンの力を利用としようと4つの野心を追い求める人々が居る。
しかし、あなたはそれを止めなくてはいけない。成功しなくてはいけない。(訳:管理人)
この中に「4つの野心(Four Ambitions)」と出て来るんだけども、これが日本語公式ではどう訳されるのかがわからないので、適当にそのまま直訳する事にしました。→ 日本語公式では「4つの野望」
上の写真が「4つの野心」についてこのPVで語られる所で出て来た映像だけども、「3つしか無いじゃん…」と思えるものの、映像を見る限り(動画1分46秒あたり)、左上のマークは2つの破片のようなものが合体して一つになっているように見えるので、これで4つなのかもしれません。
どうであれ、ブラックウッドの冒険は、このレオヴィック帝が隠したロングハウス一族がデイゴンに作らせたと言う4つの野望(武器)を探して行く事になりそうです。そして、それを悪用しようとしている別の団体もあって、それを阻止して行く事も今回の主人公のミッションになりそうです。
ブラックウッドでのキーワード「ロングハウス帝」って何なの?
それで、ロングハウス皇帝一族って一体何なの? と言うファンも多いと思うし、自分もUESPの知識を借りながら今もこの前後の歴史を学んでいる途中で、しかし、この一族の名前はESOのベースストーリーのメインクエストや去年のストーリーDLC「マルカルス」でも聞いて来る事にもなりました。
ロングハウス帝一族について
去年の第4期DLC「マルカルス」を通してプレイヤーはリーチの人たちと協力する事になったけども、そこでも少し話を聞いた通り、ロングハウス帝一族と言うのは元はリーチの民で、それが怒涛のように大軍を引き連れて、野蛮な方法で帝都を占拠。そして、彼らはルビーの玉座を奪い、皇帝となった一族。
スカイリムをプレイした事があるプレイヤーなら後にフォースウォーンになる野蛮にも思えるリーチの民が帝都で皇帝をしてた…とか信じられないような話であっても、ブラックドレイクと言うリーチのクラン出身の一族は第2紀の533年に帝都の玉座を手に入れる事になりました。ESOの舞台は第2紀582年だから、およそその50年前、正確には49年前の出来事と言う事になります。
そして自分も勘違いしていたんだけども、ロングハウス帝と言うのは個人の名前ではなくて、このリーチの民が帝都を支配していた皇帝時代の一族の総称みたいなもので、ロングハウス帝と呼ばれるリーチ出身の皇帝一族は、その治世の43年(第2紀533年~576年)に3人の皇帝を出しています。
- 初代ロングハウス帝の皇帝ダーゴラク
- ダーゴラックの息子のモリカル
- ロングハウス皇帝時代の最後の皇帝、モリカルの息子レオヴィック帝
特にレオヴィックの名前はESOのメインストーリーでも何度か聞いた事がある筈です。
ロングハウス帝の印象的な最期
ロングハウス帝一族のそれぞれの最期と言うのも興味深くて、それが他の地域や種族に歓迎されるものではなかった事を示すような最期を遂げています。
- 最初のダーゴラクはハイロック(ブレトンの領地)を侵略しようとして当時20歳だった若きエメリック王(カバナントの指導者)に殺される。
- モリカルは、西スカイリムでスヴァーグリム(西スカイリムの姫スヴァナの父親)が上級王となった翌年の562年、西スカイリムを侵略しようとしてスヴァーグリムの率いる軍隊に蹴散らされて死ぬ事になった。
- 最後のレオヴィック皇帝はESOのメインクエストに関係するヴァレンが率いる5人の勇者に577年に玉座の間で殺される事になった。
このレオヴィックの死により、ブラックウッドで多分探す事になる彼が隠したデイゴンの「4つの野心」の在り処は誰も知らないものとなったのかもしれません。
そして、このロングハウス帝の皇帝一族は終わる事になり、その後、ヴァレンはマニマルコのそそのかしに乗って王者のアミュレットを使い皇帝になろうとしたけども、ヴァレンはドラゴンボーンではなかった為に王者のアミュレットはソウルバーストを引き起こし、世界を更なる混沌に落とす事になりました。それが現在のESOの世界。
皇帝を名乗るものが居なくなったESOの世界では、ルビーの玉座を争い3同盟がシロディールで戦う事になり、皇帝不在の混沌のタムリエルは第2紀897年にドラゴンボーンのタイバー・セプティムがタムリエル統一を成し遂げるまで続く事になります。
アブナー・サルンの娘クリビアは、レオヴィック帝とヴァレンの両方の后だった件
これは余談的な事だけども、アブナー・サルン、今ではESOのファンから非常に人気のジイさんで、彼を一躍ファンの人気者にしたのは、間違いなく「エウルスウェア」と「ドラゴンの大地」のシナリオのお陰に思う事もあります。
(どうでも良い事なんだけど、先日、アルドメリ領を旅していたら、まだこのオッサンが居て驚いた。「ドラゴンの大地」のシナリオを終えているなら「どうしてまだここに居るの?」と言う感じでw)
それで、このアブナー・サルンは、実はソウルバーストを引き起こしたヴァレンにだけ仕えていたわけではなく(5人の勇者の一人)、ロングハウス帝時代から皇帝の補佐をして来る事になりました。本編のメインストーリーに出て来る彼の手記にはこう書かれてあります。
これを読む限り、リーチ出身のロングハウス帝一族に仕える事はアブナーにとっては相当不本意な事だったように思えるし、サルン家の地位を保つ為に仕方なく従っていたような感じです。シロディールのコロヴィア出身のヴァレンが現れた時、サルンはさっさとそれに乗り換えて仕えるし、そしてレオヴィックが亡くなった後、サルン家と娘の地位の継続の為にレオヴィックの后であったクリビアをヴァレンに押し付けてその結婚を承諾させる事になりました。打算的と言えば確かにそうなんだけど、リアルの世界の歴史を見ても、こういう政略的な結婚と言うのは決して珍しい事ではありません。
そして、ヴァレンがソウルバースト(第2紀578年)を起こして行方不明になり、ESOの舞台の年の3年前の第2紀579年、クリビアは暫くルビーの玉座につく事になったけども、殆どマニマルコに良いように使われていて、帝都へのモラグバルの侵攻も許す事になってしまいます。
DLCダンジョンの「白金の塔」ではモラグキーナがこのクリビアに化けていたけど、UESPによれば、ESOの舞台となっている第2紀582年においては本物のクリビアの所在や生存も不明だそうです。元レオヴィックの后でもあった彼女が何かの秘密の為に「ブラックウッド」のストーリーに関わって来る事とかあるのか? 色々と想像をかきたてらる人物ではあります。
現在マルカルスを治めるカダッチもロングハウス帝と同じブラックドレイクの出身
去年のDLCストーリー「マルカルス」において、マルカルスを統治しているカダッチも実はロングハウス帝一族と同じブラックドレイクのクランの出身です。しかし、レオヴィック帝が玉座を失うと、カダッチは帝国の称号を捨てて、古いリーチの称号「アルド」を名乗るようになったといいます。
そして、彼は一族とも言えるブラックドレイクの生き残りを躊躇なく粛清する事によってマルカルスの支配権をゆるぎないものにしたとマルカルス登場の本に書かれています。
最初はアルド・カダッチは近寄りがたい偏屈な人にも見えたけど、少なくとも今のリーチはルビーの玉座を望むような人たちでは無い事はストーリーを通してプレイヤーがよく知っている事なのかもしれません。
こうして見て行くと、去年のストーリーは、今年のブラックウッドの背景にも微妙に繋がっている事が興味深かかったりします。
本当にどうでも良い余談 新章で人気を高めたアブナー、人気を落としたリリス
アブナー・サルンが「エルスウェア」の1年のストーリーを通して多くのファンに愛されるジイさんになった事を伝える事になったけども、それと真逆のように去年の「グレイムーア」から「マルカルス」のシナリオで英語公式フォーラムにおいて本当に多くのファンが「嫌い」と答えたのがリリスであった事は意外な事でした。(女性のファンが特に嫌っている感じさえ受けたw)
ベース版のメインストーリーでは、リリスは特にコールドハーバースタートでゲームを始めたプレイヤーにとっては最初に会う味方プレイヤーで、アブナーの方が家の地位の為なら何でもやるような鼻持ちならないジさんにも見えて、リリスの方が人気があるようにも思えたけども、エルスウェアとグレイムーアをプレイしたあとのファンのこの二人への評価とはZOSのストーリー担当のスタッフにとっては想定内の事だったのか、気になるものです。
去年の「グレイムーア」でファンが一番好感を持っていたのは、間違いなく吸血鬼一族のレイヴンウォッチ家の面々で、今年のブラックウッドでは、ドレモラのライランスとオルシニウムのストーリーで会う事になったエヴェリが登場する事は既に明らかになっています。今年のESOで一番ファンから好感が持たれるNPCは誰なのか? 今からそれも楽しみだったりします。