【TESオンライン】ESOのストーリーを支え続けたローレンス・シック氏が退社 ESOの今後のストーリーはどうなるのか?

2009年にゼニマックス・オンライン・スタジオ(ZOS)に入社して、長らくESOのストーリーを支えて来たライターのローレンス・シック氏が退社を表明する事になりました。

既に3日前位から英語公式フォーラムにその噂が流れ始めていたようで、昨日、英語公式からシック氏のメッセージが公開されて、UESPやESOで彼と一緒に仕事して来たZOSの人たちは、彼の仕事を讃えると共に別れを惜しむTweetを発表する事になりました。

ローレンス・シック氏の公式の別れの言葉は既に日本語公式でも訳されています。

 

ローレンス・シック氏の経歴

UESPの記述によれば、ローレンス・シック氏は、ESOでリード・ライターとロア・マスターを務めて来ただけではなく、TESレジェンドにおいてもライターを務めて来て、最近の発表になったTESシリーズの伝承の多くに携わって来たようです。

2009年にZOSに入社して以来、2011年にロア・マスターに昇格して、ESO英語版がスタートしたのが2014年である事を考えれば、それが発売される何年も前からESOのストーリー構想に着手してきただろう事がうかがえます。

その入社前は、”Kingdoms of Amalur”と言うMMOで、TESのモロウィンドとオブリビオンのリードライターだったケン・ロールストン氏と一緒に仕事したと言う経歴もあるようです。

彼は70年代後期から既にRPGのストーリーや構想に携わって来て、TRSの作品であるダンジョンズ&ドラゴンズと言うファンタジー・テーブルトークRPG…これが最初のRPGと言われる伝説的なゲームで、そのモジュールを作り、ダンジョンズ&ドラゴンズの制作に長く携わり、1991年に”Heroic Worlds: A History and Guide to Role-Playing Games”(日本語だと、「英雄の世界:RPGの歴史とガイド」とでもなるか?)と言う本を書き上げペーパーバックスとして出版しています。

(この本は、アマゾンで海外の出品者からまだ購入出来るようだけど、新品のものはプレミアが付いて相当な高額になってます…w)

そういう事で、ローレンス・シック氏は相当昔からゲーム業界に携わって来て、RPGの成長と共にそれに貢献して来た人でもあって、ESOにおける奥深いストーリーも彼の長いキャリアがあってこそ成す事が出来た偉業だったともに思えます。

そういうシック氏…彼が何歳なのかわからないものの、Googleの検索結果画面にこんな表示がありましたwww

…119歳??? (そんな事があるわけねぇだろーー!!www)

確かにお世辞でも「若い」とは言えなかったとしても、どうしてこんな表示になったのか、色々と憶測してしまうけどもw

しかし、アメリカのゲーム業界では、日本では考えられないと言えるほど、年季の入った御仁がゲームに携わっている事もあります。先にシック氏がTESのモロウィンドやオブリのストーリーを作り上げたケン・ロールストン氏と仕事をしていたと触れたけども、このゲーム業界の最高のストーリーライターの一人とも言われるそのロールストン氏も自分達の世代から見れば完全に「爺さん」w

TESシリーズと言うのは、そういうベテランのゲームライターの許でストーリーが構築されて来て、その長い人生での経験と言うのは、ストーリーにも深みを与えるものだ…と思ったりもします。

実際のところ、オブリビオンまでTESのストーリーの指揮をとっていたケン・ロースルトン氏がベセスダでの仕事を引退した事で、それに続いたスカイリムでは、明らかにオブリとは違う感触をファンは感じる事になりました。その時、よく言われた事は「もうケン・ロールストン氏が居ないから…」と言う言葉でした。

 

二人のゲームライター巨匠による時代の違う「モロウィンド」

余談だけど、モロウィンドとオブリのストーリーに携わったケン・ロールストン氏のインタビューを読んでみると、「自分の最高傑作であり、最高に思い入れがある作品はTES3のモロウィンド」だそうです。TES3のモロウィンドは完全に彼一人の構想によって作られ、オブリの時は既に他のライターと仕事を分割して行っていて、自分一人の考えで作られた世界ではなかったと言ってました。

このロールストン氏が自分の最高傑作と言い張るTES3のモロウィンド。その過去の時代を今度はシック氏がESOの中で作り上げる事になりました。二人のゲーム界の巨匠ライターが2つの時代のそれぞれのモロウィンドを作り上げた事実は、両方のモロウィンドを更に感慨深いものにしてくれるように思っています。

(出来れば、Win10でもTES3のモロウィンドをプレイ出来るようにしてほしい…。Steamのファンの報告では、Win10でのプレイは難しいそうです)

現在、ESOではモロウィンドの祝典と言うイベントが行われていて、ヴァーデンフェルに足を運ぶファンも多いと思うけど、こういう事実を知ってヴァーデンフェルを見てみれば、感じる事も変わって来そうです。

今回のシック氏からファンへの別れの言葉の中にこういう下りがありました。
(日本語公式にも訳文があるんだけど、分かりづらいんで、自分で訳してスミマセンw)

タムリエルとは、一人の視点からではなく沢山の寄稿者によって時間を掛けて作られて来た異例のファンタジー設定を持つ世界です。ベセスダ・ゲーム・スタジオの皆さんは幾つかの時点で、互いに影響しあう世界観について、多様な世界のバックグラウンドがあると言う事は実際はマイナス要素よりむしろ素晴らしい事であるとして、それはタムリエルのデザインに重要なものとして組み込まれて行く事になりました。

その為、開発のブレイン達は、全てのエルダースクロールズの世界における歴史、神話、文化…要するにその伝承とは、一定の高いところから視点ではなくその世界に実際に住む主人公の観点からもたらされるべきであると語りました。

そして、これらの主人公の環境は一様ではなく、互いに考えが違う事もあったり、だからこそ何が真実で何がそうではないのか。それはプレイヤーの判断に委ねられています。

タムリエルの世界の過去と未来の歴史とは、絶えず書かれている事が変化するミステリアスな星霜の書に綴られ、それは物事に絶対はない可能性について語りかけて来ます。(訳:管理人)

今までのTESシリーズは、最初のTES(アリーナ)以外は地域限定の伝承を基にしたものが殆どで、しかし、ESOは殆どの種族の土地に踏み入り、具体的にその文化を表現しなくてはいけない難しさがあったと想像します。間違いなくどのTESシリーズの作品より多くの仕事が必要だった筈。

スカイリムと比較してもその何倍かありそうな土地とストーリー…これを構築して行く事がどれだけ大変だったのか、それも他の過去のライターが書き上げた世界やロアも継承しつつ、ファンに違和感を感じさせない世界を構築することは絶えず難しい挑戦だったとも思います。

それを見事に成し遂げた…と多くのファンは彼の偉業を称賛しているし、ESOのストーリーがシック氏を失う事はどれだけの損失なのか、それを嘆き悲しむファンも多いです。

シック氏を見送るファンの一人がこう書いてました。

「ESOで唯一不具合がなかったのは、ストーリーだけだった」

(www 笑ってスミマセン)

 

シック氏の退社の真相?

そして、シック氏は退社の理由について”家族の理由”とだけ触れてるだけで、(どこで話を聞いてるのかは知らないけど)TESのディープなファンが集うRedditのTESのロアページでは、どうやらシック氏はアイルランドに戻って娘と過ごす時間を持ちたい…と言うのが理由だとあり、社内での権力争いとかゴタゴタが退社の理由ではないともありました。

本当に素晴らしいESOでのストーリーに感謝すると共に、今後もシック氏に素晴らしい時間がずっと続くように祈っています。

そしてロア好きな自分は、TESシリーズでずっと埋もれたままだった過去の時代は、ローレンス・シック氏によって見事に作り上げられた…とずっと記憶する事になると思っています。

この素晴らしい曲(Time to say good bye)をシック氏のお見送りの曲として紹介しておきます。

 

今後のESOのストーリーはどうなるのか?

それで、この膨大なESOのストーリーラインの構築の指揮をとってきたローレンス・シック氏がESOから退く事で、ESOの今後のストーリーはどうなるのか? その後任は誰が継ぐのか?とか、ファンの噂は絶えません。

先に紹介したRedditのTESのロアページには、ローレンス・シック氏と一緒に仕事をして来たリーモン・タトル氏(ESOのシニア・ライター)が継ぐのではないか…と噂されてます。

タトル氏は、シック氏に比べるとかなり若く見えるけど、クロックワーク・シティのシナリオを書いた人だそうで、ソーサ・シルのなかなか凡人には理解しがたい思想とかセリフとか見事に書き上げた人だけに、彼なら大丈夫だろう…と言う意見もありました。

先に紹介したシック氏の言葉にこういう行がありました。

タムリエルとは、一人の視点からではなく沢山の寄稿者によって時間を掛けて作られて来た異例のファンタジー設定を持つ世界です。

自分達ファンが愛する限り、タムリエルとTESの架空の世界とストーリーはまるで実在するもののようにどこかに必ず存在し、その世界は今後も沢山のライターに受け継がれて行くのかもしれません。

今年の初夏にESOの新章「エルスウェア」が来る予定だけども、これにもシック氏は携わっていたと言われ、ESOで見る事が出来る最後の彼の携わったストーリーになるようにも思っています。それ故に、エルスウェアのストーリーを更に楽しみにしたいと思っております。

(この動画は、シック氏がファンの為に「お休みムンダス」と言う物語を朗読してくれたものです)

Makoto

TESはOblivionから。ESOには”Gills J”で参戦。 音楽geek(Soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。ゲームは「英語がわかる」と言うだけで決して得意ではありません。既婚 強い分野: 音楽、Wordpress、車、ネットセキュリティ、誤字脱字

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