【Skyrim SE】アンオフィシャル・パッチは入れるべき? アンオフィシャル・パッチについて真剣に考えてみた
今日で、早いものでスペシャル・エディションが出て3ヶ月が経とうとしてます。未だにSE日本語化の記事に多くの人が来てくれてる事を考えると、SEを最近始めた人も多いように思ってますが。にも拘らず、最近、仕事が立て込んでいて更新が遅れてすみません。
それで今日は、「入れるべきかな…」とかいつも悩む事が多いアンオフィシャル・パッチについて少し書いてみたいと思います。しかし、今日書く事は、あくまでも個人の考えに過ぎないし、人それぞれの考えがあると言う事で、参考程度に聞いて貰えると有り難いです。
目次
SEのMODは、アンオフィシャル・パッチが必要なものが多い?
先日、ライティング系のMODのELE(Enhanced Lighting for ENB – Special Edition)をアップデートしたところ、その前のバージョンはアンオフィシャル・パッチが必要無かったのが、このアップデートでいきなり必要となり、アンオフィシャル・パッチが無い自分の環境では困ったり…。
無くてもゲームのプレイ上で困るMODでも無いし、残念にも潔くこのMODの継続使用を諦めたけど、SEの場合は、環境系と戦闘系のMODにアンオフォシャル・パッチが必要なものが増えつつあるように思います。
Nexus Unofficial Skyrim Special Edition Patch
既にSEでも総DLが70万を越えてる超人気MODで、これがSEのプレイヤーのどれ位のパーセンテージかわからないけど、かなり人がこのパッチを導入してる事は間違いない筈です。
しかし、アンオフィシャル・パッチがバグと呼ぶには微妙にも思える部分もかなり多く修正している…と言う理由から、競合を避ける意味で導入を見合わせている人も多いと思うし、自分もその一人に含まれるように思います。
アンオフィシャル・パッチが必要な”あるMOD”での些細な口論…
それで、この間もある敵強化MODを入れようと思い立ち、そのNexusのPOSTSを覗いてみると、アンオフィシャル・パッチの使用について、そのMODの制作者さんと質問してる人が嫌悪な空気になっていた事がありました。
質問者「このMODは、アンオフィシャル・パッチが無いと使用出来ないんですか? アンオフィシャル・パッチはインストールしたくありません」
MOD制作者「それは冗談で言ってるの?」
別のメンバー「なぜこれだけバグの修正があるのに、ベセスダは決して修正しようとしない? あなたがバギーなゲームをプレイしたいなら別にいいけど、そうならMODを導入するべきじゃない」
質問者「冗談で言ってるわけではありません。
アンオフィシャル・パッチを使用したくないのは、アンオフィシャ・パッチと互換性が無かったりそれを必要としていないMODの場合は、更にアンオフィシャル・パッチの為のパッチが必要となるからです。クラッシュやバグを回避する為に、MODを導入する為に”パッチの為のパッチ”を必要とする事に疲れてしまいました。
このMODがオフィシャル・パッチ無しに動かないと言うなら、それは自分には残念な事です。」
MOD制作者「あなたはそのパッチをかまわず使用するべきです。そのパッチ無しに自分はスカイリム同様に壊れたゲームをサポートする気はありません。」
(訳:管理人 Mokoto)
どのMODでこういう会話(英語)があったのかは晒す気は無いけど、この会話は(特に制作者の)キツイ物言いを除けば、非常にアンオフィシャル・パッチが持つ特徴と言うか側面をよく物語っているように思えたりもした。
このMODの制作者さんが言う事も当然一理あると思うし、同時に、アンオフィシャル・パッチがあまりに広範囲の訂正をしてる為に競合しやすい事も理解してるから、この質問者の人の「アンオフィシャル・パッチによる競合を気にする事に疲れた」と言う言葉も個人的には共感もする。
アンオフィシャル・パッチを入れようか悩む人の殆どが、バグは修正したいけど、他のMODとの競合は嫌だ…と言う”この部分”に悩むように思えています。
(しかし、アンオフィシャル・パッチが無いとか言う以前、この敵強化MODの導入は止めたw 理由は察して下さい)
アンオフィシャル・パッチが修正しているもの
本当なら公式がやるべきバグの修正をアンオフィシャル・パッチのグループがパッチを作って修正してくれてるけど、修正ログを見ても一体どれだけのものを修正してるのか、MODを製作するにあたり、これらの修正との競合を避けたい…と制作者側で思ったとしても、これを全部把握するのは間違いなく難しいほど沢山あります。
Unofficial Skyrim Special Edition Patch: Version History
これをパッと見ただけだと、バニラのSkyrimはとんでもない量のバグを抱えているようにも見えるし、その修正はテクスチャやメッシュにまでいたってます。しかし、アンオフィシャル・パッチが無い状態で何度もエンディングを見た立場から言えば、これほど多くの修正が無くともゲーム自体はクリア出来る。
それでも、エンディングに行くまで毎回数回はコンソールでバグを修正する事もあるし、自分は慣れてしまったから何とも思わなくもなってるけど、Skyrimを始めたばかりの時にこういう問題に遭遇すれば一体何が起きてるのか分からなくて青くなる事も理解出来る…
だからか、SE版が出る前、公式もアンオフィシャル・パッチのグループに前もってそのデータを渡し、SE用のパッチがすぐ来るように促していた…とも聞いたし、このパッチは”アンオフィシャル”と言う名前でありながら、公式も認めている半分以上はオフィシャル的なMODのようにも思ってます。
個人的には、実はSkyrimには潰してほしくない有用なバグと言うのもあって、長年それがある環境に慣れてるから、そういうバグまでが修正されるのは少し寂しい気がしてる。アンオフィシャル・パッチのLight版みたいのがあったら良いな…と思ったりもするけど、だったら、自分でやれ…って話になるから、これはここでお終いw
アンオフィシャル・パッチを絶対に入れた方が良いと思う環境
それで、アンオフィシャル・パッチを使わない人とて、実は「バグは直したいし直ってほしい」と思ってるのが普通で、それでもアンオフィシャル・パッチを使わないのは、何かと何かを天秤に掛けた結果…と言うのが殆どだと思ってます。
何かと何か…と言うのは、MODの競合でクラッシュや不具合が起きる事とバニラにあるバグの事で、その両方を天秤に掛けた時、MODの競合で起きるクラッシュや不具合て悩むより(これも度合いによるけど)、まだバニラのバグで悩む方がマシ…と捉えている程度の事(自分がそうだからw)。
しかし、そういう気楽な選択が出来るのも、PC版はコンソールが使えればバグも修正出来る事が多いからで。
だから、絶対アンオフィシャルパッチを入れてプレイした方が良い…と思う環境は、SEからMODを使用出来るようになったPS4やXboxのコンシューマー(CS)版で、バグが出た時にコンソール使用で修正できない環境だけに、出来るだけバグは避けた方が良い筈。
自分の隣の人が、PS3で長らくオリジナル版のSkyrimをプレイしていたけど、クエストでバグが出たりすると進行不可能になってクエストを途中で諦めなくてはいけないのも何度か見たし、自分もその解決策探しに付き合った事があった。しかし、CS機だとせいぜいキャッシュ・クリア程度しか出来ないし、その対策として、分かってる範囲で予めバグを避けるようなプレイをして行くしか無いように見えた事もありました。
だから、コンシューマー機でプレイしてる人は、個人的には絶対アンオフィシャル・パッチは入れた方が良いと思うし、それは間違いなく大きな助けになると思ってます。
PC版の場合、先に書いた通り、バグを直したいと思えばコンソールやCK等で何とかなる場合も多いし、アンオフィシャル・パッチの環境下ではMODを数多く導入すると競合にも対処して行かなくてはいけないし、どちらにしても慣れや勉強は少しは必要と思うだけに、その導入については、自分自身のスキル等と要相談…と思ってます。
アンオフィシャル・パッチが「ある」or「無い」の不具合の対処法
それで、ここからは、アンオフィシャル・パッチを入れてない場合に遭遇するだろうバグの対処、そして、全くそれとは真逆のアンオフィシャル・パッチを入れた時にMODの競合にあった時の対処法を本当に簡単にだけど書いておこうと思います。
この比較によって、どっちの環境の方が自分に向いてるのか、参考になれば…と思います。
アンオフィシャル・パッチが無い Skyrimのバグに遭遇してしまったら…
クエストの進行が妨げられるようなバグが出た場合 UESPにすがる
クエスト進行がおかしくなった場合、殆どの場合は、UESPの記述通りにコンソールを使ったり、前のセーブに戻ったり等で修正する事が可能です。(時に強引にクエストを終わらせる…ような場合になる事もあるけど)
UESPはTESファンにはお馴染みの場所だけど、”The Unofficial Elder Scrolls Pages”と言うTES関係の総合Wikiの老舗。アンオフィシャル・パッチでの修正も、UESPの不具合報告をもとにしているものも多数あります。(自分もオブリビオンの時からお世話になって来たし、去年は、わからない事だらけのTESオンラインの記述にマジで助けらたw)
以下のページを覚えておくと便利かも。
- Skyrimの表紙ページ
- Skyrim:Quests(クエストのバグが出た場合)
- Skyrim:People(NPC個体もバグを持ってる場合がある)
- Skyrim:Places(ダンジョンとか固有のバグの場合)
だいだいこのページを覚えておけば、クエストの行き詰まりとかは解消できる。クエストでバグが起きて困ってる場合は、そのクエストページから、該当クエストを探し出す。
もしクエストの英語名がわからない場合や英語は絶対嫌だ…と言う場合は、日本語のPC版の老舗WikiであるSkyrim Wiki JPを頼って下さい。
ここのクエストページを見れば、クエストの英語名が分かるし、同時にその解決法が日本語で書いてある場合もあります。一番下にはUESPの対応ページのリンクもあるから、ここを拠点にクエストの攻略やバグ修正を探すのも便利です。
そしてUESPのクエストページでは、バグがある場合は、下の方に「Bugs」としてバグ群が纏めてあるから、その記載を参考にして修正を試みる。
これは、ウィンターホールド大学で回復魔法の達人の試練におけるバグの表記箇所だけど、自分の環境では、試練が終わってもコレットが達人魔法をいつまでも売ってくれない状態にかなりの確率でなって、その解決策が書かれてます。
しかし、アンオフィシャル・パッチが修正している(黄色のマーカーで記してある所)以外にも、懸念されるバグは幾つかあって、この方法はアンオフィシャル・パッチを入れた人も覚えておいた方が何かあった時に役立つと思います。
コレットが魔法を売ってくれなくなるバグの解決法は一番下に書いてあるけど、前のセーブに戻ってこの試練を受ける前にコレットの商人インベントリを見ておくと解消される…もしくは、試練が終わった後に下の写真のようにコンソールにコードを打ち込む事でも解消できる。
こんな感じで、バニラに存在する殆どのバグは修正する事が出来ます。
コンソールの使い方がわからない時は、Skyrim Wiki JPのコンソールのページで勉強して下さい。
コンソールでもどうにもならんバグの場合
コンソールでどうにもならんバグと言うのは、CK(クリエーション・キット)で修正できる領域になってしまう事が多いけど、CKを使いたくない場合は、個別のバグ修正のMODを探してみる。
アンオフィシャル・パッチと言うは、既にオリジナル時に出ていた個別のバグ修正MODを多く吸収して来る事になって、吸収される前のMODがまだそのまま残っているものも多数あります。
自分の所は、現在、本棚のバグ(本棚の本の数がおかしくなったり、本が消失する)修正と、家に戻った時にハウスカール等が「迷子?」とか言ってくれるバグ修正のパッチを入れてます。
時間が解決してくれるバグもある
これはバグと言うより、巡り合わせが悪いパターンで起こるもので、例えば、既にクリアしてしまったダンジョンがクエストの探索箇所に指定された場合、クエストアイテムなりボスキャラが居なくて詰んだように見える場合があったら、30日待機してみて、ダンジョンの中身をリスポーンさせる事でクリア出来る事が殆ど。
その他にもこの30日待機は色々な事に使えるけど、「なんかここにあるもの(人)が無い」と言う時も使える事があります。30日待機する事で、セルを一度リセットする効用があります。
あと…探索箇所指定のクエストの場合、たまに特定のイベントじゃないと入れない場所が指定される事がある。自分の場合、ウラッグの本探しとかで何度か見た事があるけど、そういう時は強引にそのクエストをコンソールで終わらせる事で、次のクエストを受ける事が出来るようになります。対象クエストは、UESPの方を参考にして下さい。(これはアンオフィシャル・パッチで修正済み)
余談: 主人公が強すぎる事で引き起こされるバグもある
自分の環境でかなりよく見る事になったバグ。
- レベルが高くなってドラゴン・レンドを覚えに行くと、星霜の書を読んで過去の回想の所でアルドゥインが全く降りて来なくなる。
- シャリドールの迷宮の最後、ドレモラを倒しても自分の世界に帰れない。
- ドラゴボーンの最後、ミラークと戦う時、一撃でミラークを倒すほどのダメージを与えるとミラークが無敵状態になってダメージが入らなくなる。
特に2番目のドレモラ戦と3番目のミラークのバグは、主人公の攻撃力が強すぎると起こるバグらしく、一撃で大ダメージを与えてしまうとこのバグが誘発される事がある(UESPの記述で確認済み)。
アルドゥインが降りて来なくなるバグも有名で、これも自分の環境では主人公のレベルがクソ高かったり、攻撃力が高すぎると降りて来ないように見えてるから、主人公をあんまり強くしすぎても、実はこういうバグを呼んでしまう弊害がある…
これらがアンオフィシャル・パッチで修正されてるかは謎だけど、こういう問題もUESPの記述通りにやれば殆どが解決されます。
但し、当り前の事だけど、MODで起きてる不具合はUESPを見てどうにもならないから、バニラのバグなのか、MOD等で引き起こされてる事なのか、その見極めは大事です。
アンオフィシャル・パッチを導入して、競合による不具合が心配な場合
ここからは、アンオフィシャル・パッチを導入している場合。他のMODとの競合の解決策についてだけど、競合してる場合、パッチを使えば何とかなる場合も多いから、その時はWrye Bashでパッチを作ってみて下さい。
MOD Dataベースさんに詳しい使用方法が書かれてます。
MODデータベース Wrye Bash(SE用)(オリジナル版はこちら)
またWrye Bashの更に詳しい説明は、Skyrim Wiki JPにもあるので参考にして下さい。
SE版のWrye Bashはこの間までNexusではDLできなくなってて、海外の人の間でその理由が話題になってたけど、しかし今は再びNexusで落とせるようになって良かったです。
自分もこの際にパッチを作ってみたけど、自分の環境では既に殆どのMODの競合を避けている理由から(この辺りは非常に気を付けてる)、競合パッチと言うより、細々としたMODを一纏めにしたespを作って貰ったような感じになりました。Wryebashでespを一纏めにして貰えるのは今回初めて知ったし、これは有難かったかも。
上のキャプチャで左に➕が付いてるものが統合されたMODの一部。統合させると、当然のようにアクティブMODから外される。
上はLootのキャプチャだけど、103個あったMODが、Wrye Bashの統合のお陰で、86個まで減ったのが確認出来ます。
ここに統合されたMODと言うのは、多くは自分が作った調整MODのようなもので、例えば、ハウスカールの連中のレベルキャップを外したり、パークを持たせたりしたもの、また長年主人公の嫁だったシャービーの不死化とか、またはDLしたMODでは先日触れたCloaks of SkyrimとマフラーMODの共存パッチや照準改善MOD等、どれもが容量が少ないファイルばかりだった。
その他、項目があれど内容が空のものを整理してくれたり、こういう部分もSkyrimの環境衛生に役立ちそうな気がしてます。
これでアンオフィシャル・パッチに関係する話は終わりだけど、こうやって纏めてみると、アンオフィシャル・パッチがあろうが無かろうが、PC版ではバグ修正の方法も覚えておいた方が良いし、競合の為のパッチ製作の仕方も覚えておく事も大事だし、結局、これが出来るなら、どんな環境でも対応できるように思います。
また、自分は未だアンオフィシャル・パッチは使わない…と言ってるものの、実はこのアンオフィシャル・パッチの制作グループの一人が作成したMODを幾つか愛用させて貰っていたり、公式も放り投げたままのバグに対応するこのパッチを作りあげるのがどれだけ大変だったのか、制作グループの人々には心から敬意を表します。
ドフラミンゴ系とか言われて
最後に。この間、主人公に新しい装備を付けさせたところ、隣の人が来て
「ああぁぁ、ドフラミンゴ系だぁぁ」とか意味不明な事を言われた。
最初、意味がわからなかったけど、この記事を読んだら理解したw
SEが発売されてAEも発売されましたが、
結局一度も導入せずで何も困った事は無かったですね