【Skyrim】 謎多きデイドラ王 メリディアの横顔に迫る 忘れ去られたデイドラ?
昨日、自分の使用しているMODの武器編を纏めていた時のこと(まだ完成してないので、もう少しお待ちくださいw)。
自分のSkyrimには、色々とメリディア関係のMODが入ってて、メリディアの召喚魔法も使用する事は、前日のMOD纏め(魔法編)にも書いたばかりです。
Skyrimを始めた頃は、メリディアがアンデッドを嫌悪する姿勢が良くて、信奉者に成り下がっていた頃がありました。しかし、それを通しての知識の蓄積と言うものが、ノルドなのにメリディア・ラブしてていいのか?とか色々と疑問も投げかけて来る今日このごろ・・・。
目次
メリディアのイメージを最初に崩したもの
メリディアの見方が一番変わったのは、実はSkyrimを英語ボイスで始めた時。日本語版のメリディアの声優さんの声が美しかった事もあって、実はそれが自分の中のメリディア像の形成に一役かっていたのに気付かされたと言うか。
英語ボイスの声にした途端、禍々しい声になってしまった感じ。なんか恐ろしい声と言うか、オバサンの声みてぇーー! 日本語ボイスの時も高圧的ではあったけど、もう少しお姉さんな感じもした。しかし、英語ボイスは色気も可愛い気も全くないし、やっぱコイツはデイドラだよ・・・って、思う事に。制作者の人達が、どういうメリディア像を設定してるのか探りたくなりました。
メリディアは、実はマグナスの眷属だった
TESの中のデイドラ本では、メリディアは数少ない悪ではないデイドラと括られている事と、アンデッドや死霊術を嫌ってる事で、良い印象のデイドラにも思う人も多いように思います。自分もそうだったから。「デイドラ全書」においては、メリディアについてこう書かれています。
メリディアは領域のはっきりしないデイドラである。生きとし生けるものの活力と関わり合いがある。
しかし、こんな抽象的な書き方じゃ全然わからない。
それで、UESPのメリディアの伝説を読んでみると、非常に興味深い部分が幾つかあります。
UESP: Lore:Meridia
これを訳そうとも思ったものの、エルダースクロールはオブリビオンからしかやってない自分には謎な用語が多すぎて、それに憶測と解説を加えながら超意訳で。
自分はここにある「違法なスペクトラム」と言う意味がさっぱりで、海外でも同じ事を質問してる人も居たり。しかし、マグナスが太陽の光を意味する事から、その関係なのかもしれないと想像。これはあくまでも自分の推測だけど、違法なスペクトラムの調和とは、アンデッドに関係してそう? 前作のオブリビオンではメリディアについては「わがままな太陽の娘」とも言う形容もありました。
また、メリディアは、エセリウスを出された後、太陽とも言えるマグナスの光を屈折させたり色々して、カラードルーム(「色彩の部屋」とでも訳せばいいのか?)と知られるオブリビオンの領域を作りあげた。マンカー・キャラモンは、ここをメリディアの天敵でもあるモラグ・バルのコールドハーバーと勘違いしていた事があったそうで、ここには、前作のオブリビオンの追加シナリオだった「九大神の騎士」の敵として登場したオーロランが住んでいる。要するに、オーロランは、メリディアの手下。
すっげー訳が難しんで、解釈が間違っていたらすみません。
しかし、もうすぐ日本語版が出るエルダースクロール・オンラインには、”Exegesis of Merid-Nunda”(「メリッド-ヌンダの注訳」とでも訳せばいいか?)と言うレア本が登場するらしく、メリッド・ヌンダとは、先に触れた通り、メリディアの事です。
エルダースクロール・オンラインは、オブリビオンより更に時を遡った時代の話しだけに、過去に遡る事で「時代に埋もれた伝承」を見る事が出来るのかもしれません。
(オンライン、自分はやるかな・・・とか迷ってたけど、こういう事が知りたくてプレイする方へかなり傾く)
メリディアの名前の由来?
海外の記事を漁っていたら、メリディアと言う名前は、「meridian」から来てるのではないか?と予測している人がいました。このmeridianは、子午線とか、太陽や星が最も高くなった点も意味するそうです。meridian hourと言うと「正午」と言う意味だったり、the meridian sunと言うと「正午の太陽」と言う意味があったり、これは何となく有り得そうな感じにも思えます。
メリディアの「光」が意味するもの
古代アイレイドたちは四元素を現代の自然哲学で定義されるもの、すなわち土、水、気、そして火ではなく、ハイエルフの宗教での四元素、すなわち土、水、気、そして光と認識していた。アイレイドたちは火を、弱く劣化した状態の光と考えており、アイレイドの哲学者たちは光を主要な魔法原理と同一視していた。
この本は、オブリビオンをやった人には非常に懐かしいスキングラードの外れに立つセヤタタールと言うアイレイドの遺跡ついて書かれているもので、セヤタタール(帝都側)とは逆なものの、オブリビオンのメリディアの祠(クヴァッチ側)もスキングラードの近くにあった記憶があります。
この本は、古代アイレイドの四大元素の理念に触れていて、アイレイドにとっての四大元素とは、土、水、気、光。この元素の光、古代のワイルドエルフにとっては、その象徴がメリディアだったんではないか?と言う考察が、前述の”Exegesis of Merid-Nunda”に書かれているようです。しかし、ワイルド・エルフ(野生のエルフ)なんかが存在していた時代とは、どんだけ昔の事なのか・・・
メリディアの種族
前に自分は、別記事にメリディアの種族は、実は「エルフ」であると書きました。
Intel HD Graphics 4600でのスカイリム 自分が使用しているMOD(Part 3 魔法等)
たまたまCKでスカイリムの内部データを見てたところ、メリディアの種族設定はアルトマーであると知り、UESPでもメリディアの種族はアイレイドとなってます。
ペリナル・ホワイトストレークとの戦闘で窮地に追い込まれて行くアイレイド達は、メリディアの配下のオーロランと契約を結び、ハーフ・エルフの羽を失いしウマリルをペリナルに対抗させる闘士として登場させる事になります。ペリフこと聖アレッシアの時代まで遡る古い話しの中ですが、もしかしたら古代アイレイドでは、メリディアは今と全く違い、知名度の高いデイドラだった可能性もあるようにも思えて来ます。
オブリビオンでは、メリディアの伝説に関係するサイドウェイ洞窟と言うダンジョンがありました。
帝都のすぐそばにひっそりと入り口がある洞窟で、しかし、入ってみると水に半分沈んだようなアイレイドの遺跡アパガルラスを発見する事になります。プレイヤーは、遠い過去、そこで大惨事があった事を石版の記述を通して知って行く事になりました。
アパガルラスの遺跡には古いメリディアの祠があり、しかし、そこにアイレイドの開拓民の一団が流れて来て、彼らがメリディアの祠を冒涜した事により、メリディアの怒りをかって洪水や落盤によってその遺跡は破壊され、遺跡の全員の命が奪われる大惨事となったとUESPの記述にあります。(これは公式のプリマガイドに書かれている事のようです)
このイベントによってメリディアの怖い一面を知る事にもなりましたが、しかし、メリディアの祠の冒涜とか、スカイリムでも同じ事をやってた人が居た筈。主人公は、その「掃除」を依頼されるわけですが、マルコラン一人しか対象が居ないから、スカイリムではこういう形になったのか?w
しかし、このオブリビオンのサイドウェイでのイベントから推測出来るのは、またも、メリディアが相当に古い時代の信仰対象であったのではないか?と言う事です。
ダガーフォールの中のメリディア
メリディアがTESシリーズに初登場したのは、TESシリーズの2作目にあたるダガーフォールからのようです。メリディアは、主人公にメリディアの仕事を不履行してる魔術師を殺すように依頼して来るようで、それが成功すると、オブリビオンと同じ「カジートの指輪」を貰えたそうです。
しかし、この話しの舞台となっているハンマーフェルとハイロックの中間に位置するイリアック湾付近では、メリディアが人間の標本?を貪欲に収拾すると知られていた・・・とUESPは言います。
この側面には、少しビビる・・・
それで思い出したのは、アイレイドの残忍性と言うか。
アレッシアの奴隷時代の頃が書かれている本「アダバル・ア」の一節にはこういう部分があります。
人間たちは、岩を運んだり、用水路を作ったり、神殿や道路を整備したりといった労働を強制された。また、人間たちはアイレイドの拷問芸術の歪んだ喜びの犠牲にもなった。ヴィンダセルの嘆きの車輪、セルセンの内臓庭園、多くの奴隷の体に見られた人体彫刻などである。また、火の王ハドフールの領土ではさらにひどいことも行われていた。デイドロンから抽出した薬を人間に使って苦痛を与える新たな方法が発見されたのである。子供たちは夜になると彼らの戦いを見て大喜びした。
メリディアの種族がアイレイドに設定してある事を考えれば、アイレイドと同じ残忍性を持っていてもおかしくは無い筈で、これはそういう事なのか?(苦笑)
それに、デイドラ全般が高圧的である事は否めないものの、アイレイドやアルトマーの性格と言うのも、かなり人を見下した感じの部分もあるような気がするから(サルモールなんてとんでもない)、Skyrimでのメリディアの高圧的な物言いと言うのも、エルフならでは・・・とも思えなくもないです。
スカイリムでのメリディア
それに比べて、スカイリムのメリディアとは、随分とおとなしい存在になってます。多くのプレイヤーが主人公にノルドを選びそうな舞台背景で、ノルドの主人公にまで「ドーンブレイカー」と言うアンデッド特効の剣までも託します。
多分、ノルドは、メリディアが過去エルフに信仰され、エルフの肩を持って来た事を知れば、それを忌み嫌うようになったように思うけど(魔法と同じ)、既にそんな伝承が届かないほど、メリディアは過去の神と言うかデイドラになってしまったのか?と言う感じにも思えて来ます。
しかし、興味深いのは、メリディアの像が建っている場所。
ソリチュードのすぐ側と言う事で、帝国の庇護下にあるこの街は、サルモールも激しく出入りする所です。スカイリムにサルモールが来るずっと前からメリディアの祠はそこにあったと思うものの、しかし、このサルモールが年中闊歩するこの場所にわざわざメリディアの像があるのは、ベセスダ側に何か意図があった?w
だから、こういう事を総じて考えてみても、スカイリムのメリディアの祠に一人も信者が居ない・・・と言うのは、当たり前の現象に思うと言うか。
よく色々なところで、メリディアがスカイリムで信者を増やす営業をしてる・・・とか言う人を見掛けますが、それは結構的確なのかもしれない・・・。時代を経る度に、マイルドになって行くようにさえ見えるメリディアの印象。サルモールが世界中で嫌われてる背景もあって、尚更、自分の善である部分を強調しないと、スルーされる以上に嫌われる存在にもなりかねないようにも・・・。
アイレイドの統治の時代がどんどん忘れ去られて行く中、メリディアが忘れ去られて行くのも、普通の現象なのかもしれません。いや、帝国の存続が危うい今、タイバーセプティムことタロスとて、いずれこんな語られ方をする可能性を示唆されているようにも感じたり。
しかし、サルモールが今後どうなって行くのか、それは信仰される神々やデイドラにも大きく影響する筈で、それはメリディアの威厳復活に何かチャンスを与える事があるのか? そういう事を考える事にもなりました。
(記述に間違いがあれば、遠慮なくご指摘お願いします)
skyrimのメリディアの祠は古代ノルドの遺跡と同じ建築様式なのでメリディア信者のノルドがいたのかもしれませんね。
遅くなってスミマセン!
確かにスカイリムのキルクリースの寺院は、ノルドの墓地仕様ですよね! 言われてみれば、本当に不思議な感じで。
5月にプレイ可能になるTESオンラインの新章の舞台はサマーセットと言う事で、ここでメリディアの伝説は更に関わって来るのか楽しみにしています。
実はESOの本編で(コールドハーバーで)行方不明になった重要人物がメリディアの領域で生きている事がDLCのシナリオで確認されていて、その男がサマーセットで復帰する…と言う噂もあります。
skyrimの考察を見るのが好きで面白かったです。
私もいずれはpcを新調してmod増し増しSE版とTESOをやりたいです笑
私は今のpcでは遊べませんが、サマーセットは本当に楽しみですね。
tes2でバレンジアの娘が嫁いで行ったファーストホールドとか、
虫の王の古巣であるサイジック会とか、
TESOが過去の物語でなければ血涙ものです;;
再び返事が遅くなってすみません!
自分はオブリからなんでファーストホールドは本の名前でしか知らなかったんですが、ESOで本当に見る事になって驚く事になりました。「ああ、本当にあったんだ!」感じでw
それに、ESOでは、虫の王だけではなくガレリオンにまで本当に会うとか、過去のTESシリーズを知ってるファンにとっては、本当に夢のようなシナリオになってますよね。
サマーセットは本当にTESファンにとっては特別な名前で、まさかESOで最初に踏み入る事になるとか、自分もかなり想定外でした。TESシリーズの新作の舞台の噂が出る度、いつもサマーセットの名前が出て来て、ここで来たか…みたいなww
あと、ESOはスカイリムほどPCには厳しいゲームじゃないんで、ハイスペなPCでなくてもプレイ出来たりするんですが、しかし、スカイリムのSEでMODを入れてプレイする…となると、要求が跳ね上がりますよね。実は自分もスカイリムのSEの問題でPCを買い替えました。
前のPCだとスカイリムのSEをプレイするとフレームレートが10~20と言う酷い状態で、しかし、自分のパートナーはその古いPCで今もESOを問題なくプレイしていて、SEとかFO4とかはPCのスペックには特に厳しいですよね。自分もそれまでPCのスペックとかそれほど気にしてなかったんですが、それを無視して通れなくなりましたw