【TESオンライン】2022年の新シナリオと新システムは、1月のグローバルイベントで発表予定(日付はまだ未定)

早いもので、今年もあと約20日を残す所まで来る事になりました。今年はTES4オブリビオンのスタートから15年周年であった為、ESOにおいてもそれを記念してオビリビオンのオマージュと言うべきシナリオと舞台で1年が進んで来る事になり、それも11月1日スタートの「デッドランド」のシナリオで無事に終焉する事になりました。

そうなると、来年の新シナリオの舞台は何なのか? 新しいシステムは何か来るのか? と言う事が気になって来ますが、日本時間の今朝、ZOSの責任者であるマット・フィラー氏から、今年を振り返り、来年についての簡単な展望についてのメッセージが届く事になりました。
 

2021年を締めくくるマット・フィラー氏からのメッセージ

 

日本語公式からも翻訳が記事が来ているので、是非読んでほしいと思ってますが、このマット・フィラー氏の言葉を1年プレイしてきたファンの視点で補足して行きたいと思います。

 

引き続きコロナのパンデミックに影響を受けたESOの開発の1年

コロナの世界的な流行は世界のどの企業も個人も巻き込まれた事で、ZOSにおいてはまずは職員の健康と家族の安全第一に仕事が続けられて来たとフィラー氏は言ってます。こういうパンデミックを心配しながら仕事を続けなくてはいけなかった事は大変な事だったと思うし、今年もスケジュールどおりにESOの開発が進んで、ファンとして新しいものに触れ続ける事が出来た事について感謝したいと思います。また、日本語公式についても、いつも素晴らしい日本語吹き替えと字幕をZOSの英語版と全く同じスケジュールで用意してくれた事に心から感謝したいと思います。

そして、フィラー氏の今年を振り返った言葉の中には、ハードウェアのアップデートに1年、殆どが3-5ヶ月遅れてしまっている事が触れられています。確かに今年最初のグローバルイベントの時に今年はサーバーの機器の刷新を目指す事がフィラー氏から語られていたけども、今年10月のESO Liveにおいて、リッチ・ランバート氏からパンデミックのせいでこの予定が非常に遅れていると言う話がありました。その時のランバート氏の話によれば、今年の終わりにやっと着手できるかどうか…と言う感じでした。

その理由というのは、世界的なハードの部品の不足と言うもので、これはESOのゲームに限らず全てのIT系のハードウェア機器全てで起きている問題で、日本の大企業でさえ影響を受けまくっています。

これだけは世界的な問題だけに、パンデミックの収束とそのいち早い回復を待つしか無いんだけども、ESOもこういう影響を受けていて、ファンの方でもこれは理解しなくてはいけない問題だと思っています。

また、フィラー氏も述べているように、2020年のゲーム・パフォーマンスがあまりに酷かった為に(フィラー氏は「予期しないダウンタイムが発生しすぎた」と書いてますw)、どの位の人たちが覚えているかわからないけども、2020年は4日連続で臨時メンテナンスがあるとかも複数回あって、これについては、今思えば色々な要因があったと思います。

パンデミックの為、初めてのリモート作業をメインとしてこれらのプロジェクトが進んで来る事になり、これは多くのIT技術者で構成されるZOSであっても慣れない事もあったかもしれないし、それ以外にも去年はESOがクラウドゲームに対応して(これにより多くのゲーム処理がクライアントからサーバーに移った)それによるパフォーマンスの問題が吹き出したり、同時にマイクロソフトによるZenimax傘下の全ての企業の買収もあり、今思えば去年はZOSにとっては激動の1年だったと理解しています。

そのZOSの反省もあって、今年はかなり緩やかに開発スケジュールも組まれて来る事になり、確かにサーバーを一新すると言う予定は遅れていたとしても、ゲームパフォーマンスについては未だ問題はあるものの、2020年の特にシロディール界隈の地獄のパフォーマンスを思えばかなり良くなったように思えています。今年はシャーディングとコールドストレージと言うサーバーのデータベースを支える新しいシステムも導入される事になりました。

11月には日本のプレイヤーを中心に回線トラフィックに関係するだろう問題もあり、現在もそれと少し似た症例が残ったままのように見ています。しかし、現在も続いている一部のプレイヤーがクラッシュする問題(特にPC版)は海外の人にも起きている事を確認しているので、この改善も来年は期待したいと思います。来年も引き続きゲームパフォーマンスを改善をして行く事をフィラー氏も約束してくれています。

 

コロナのパンデミックにおけるESOの役割

今回のマット・フィラー氏の言葉の中で印象的だったのは、「たとえ1-2時間であろうと現実から逃れる事が出来る安全な仮想空間を提供できた事です」と言うもので、こういうコロナのパンデミック環境ではゲームプレイヤーの増加は色々なところで指摘されていて、ESOの2021年においては何百人もの新しいプレイヤーが増えたとマット・フィラー氏は語っています。

一時はアマゾンのNew Worldと言うMMOゲームのスタートでESOのプレイヤーが激減するのではないか? と言う予想もされて来て、確かにNew Worldが正式スタートした直後はそういう傾向もあったかもしれなけども、最もその影響を受けるだろう…と言われていたシロディールのPvP人口も今は少しづつ復活して来ている傾向を見せていて、PvP以外では、世界中に居るTESファンにも根強く支えられて来たように思えています。

ESOは色々な遊び方できるゲームで、スカイリムのようなソロゲーのように一人気ままに旅する人も居れば、ギルド等に所属してひたすら仲間と共に戦い続ける人も居れば、アイテムのコンプリートを目指している人も居れば、人それぞれの楽しみ方があって、その人が「楽しい」と思える遊び方が、それぞれの正しい遊び方とも言えます。

先日のESO Liveでリッチ・ランバート氏が興味深いを事を言っていて、ESOの中心にあるものは、PvEやPvPと言う枠のものでなく「冒険だ」と言う事で、個人的にはそれに全く賛同しています。今後もESOでの冒険に期待したいと思っています。

 

今年スタートした新しいシステムについて

今年最初にあったグルーバルイベントでは、今年はゲームパフォーマンスの改善を中心に、あまり新しいシステムは導入しない…と言っていたものの、今年も複数の新しいシステムの導入がありました。

1つはチャンピオンシステム2.0と言うもので、今までのチャンピオンポイントシステムを刷新して、CPが高い人と低い人との格差が戦闘であまり大きくならないような調整がされました。今ではこれに文句を言う人はあまり居なくなったものの、当時はこの変更はファンに多くの戸惑い?を与えたように見えていました。

そして6月の新章スタートと共に「コンパニオン」システムと言う多くの人が楽しみにしていたシステムがスタートしました。フィラー氏もこれは多くのファンから喜ばれたと言っています。

コンパニオンについては、一部ではMMOでありながらソロゲーの要素を強める事を危惧する声もあったものの、自分達のような元々がTESファンからESOに入ったプレイヤーにとっては、それが「TES」の冠を被るなら、一人でも自由に気ままに自分のペースで旅が出来る事こそがTESであって、コンパニオンはそれを助けてくれるTESらしいシステムだとも思っています。

自分がESOをスタートした時(日本語版スタートした2016年6月)と今が違う…と思うのは、当時は日本語版がスタートしたばかりの時だったから、かなり日本のプレイヤーがどこにも沢山居て、スタータークエスト(当時はコールドハーバースタート)でも日本のプレイヤー達と協力して敵を倒したり、グループを組んでるわけでも無いのにダンジョンやワールドボスでも多くの人たちが協力し合うことが出来る環境でした。しかし、今は毎年色々なマップとシナリオが追加になって来て、またワンタムリエルと言うどこでも行けるシステムがある為に各プレイヤーが各地に散ってしまう事で新シナリオ以外の場所では人が殆ど居ないように見える事も多くなりました。

コンパニオンのシステムはそういう他のプレイヤーとなかなか会えないような時でも初心者の旅を助けてくれるものだと思うし、同時に古いプレイヤーにとっては彼ら独自のイベントを楽しむ機会やハウジングの客として家に招く事も出来たりと色々な楽しみを提供してくれる事になりました。

そして11月には、武装台システムと言うものが導入され、武装台にセットしておけば、色々な装備やパラメータ、アビリティ等々をキー1つで変える事が出来るシステムが導入される事になりました。

新しいチャンピオンシステムは個人的には未だ良いんだか悪いんだか答えが出て無いけども、コンパニオンと武装システムは非常に良いものだと思っているし、来年はどういう新システムが導入されるのか楽しみにしていたいと思います。

余談として少しネガティブな事を書けば、今年のESOのワースト1として挙げられるのは、間違いなくアップデート31から導入されたPvPの新装備「闇の収束」「フロスガー」「疫病爆発」の御三家装備だったと思っています。この装備について一体どれだけ英語公式フォーラムで苦情のスレッドが立ったのか前代未聞の規模のようにも思えたし、特に闇の収束はPvPではとんでもない騒ぎを引き起こす事になりました。今は調整が取られて少しまともになったけども、未だグループ有利を強める装備には変わってはいません。来年はこういう戦闘バランスをおかしくする装備の乱発は控えてほしいと願うばかりです。

 

2020年のESOの予定

そして来年について。去年、12月11日の“The Game Awards 2021”に今年のシナリオのヒントとなるオブリビオンを題材にした新PVが発表になり、今年もそういう事が発表になるのか既に話題になっていたけども、マット・フィラー氏が言う事では、来年については1月のESOのグルーバルイベントでそれは発表になるようです。

この英語公式フォーラムにおいても、ZOSのケヴィンさんが「来年のコンテンツに関する追加情報については、1月のグローバルイベントまでディスカッションも表示もする予定はありません」と言っていて、例年どおりなら1月の半ばあたりにこのグルーバルイベントは来ると思うものの、それまでは完全に今は伏せられているようです。

 

来年(2022年)のシナリオはどこが舞台?

来年のシナリオについての注目すべきマット・フィラー氏の言葉は、

「世界の終末と侵略」と言うプロットを少し引っ込めて、政治的な陰謀と派閥の争いと言うエルダースクロールの伝統的なストーリーを語るもので、まだ完全な文化や歴史に深く踏み込んでいないESOでプレイ可能な種族の1つに焦点をあてています。詳細は1月公開予定のイベントを待つ必要があります。」

これは強烈なヒントだと思うけども、形とすれば「オルシニウム」はこれに近いものだったと思うし、オルシニウムでは今まであまり知られてなかったオークの文化と歴史を学び、そのストーリーにはその種族の内政的な対立や問題が描かれていました。(レッドガードの英雄のガイデン・シンジの話まで聞けた事には個人的には感動しました)

そう言えば、前にZOSはストーリーの中でドゥーマーの秘密の一部を解き明かそうとしたそうで(勿論、それはわからない伝承を「作る」事を意味します)、それについては、TESシリーズの本家のベセスダ・ゲーム・スタジオのトッド・ハワード氏から「やってはいけない事」として止められたと言う経緯があったそうですw

その為、それがドゥーマーでは無い事は確かかもしれないし、既に英語公式フォーラムのロアのファンが、この「まだ完全な文化や歴史に深く踏み込んでいないESOでプレイ可能な種族の1つ」についてスレッドを立てて予想をしています。

それで、今までシナリオであまり深く掘り下げてこられなかった種族として以下の種族が予想されています。

  • ボズマー
  • ブレトン
  • レッドガード

ファンの要望では、ブレトンの歴史の話がプレイしたいと言う要望が沢山あるものの、現時点ではマップに殆どブレトンの話を構築する余地が無い…と言う意見もかなり出ています。そうなると、ハンマーフェルの南側にまだ余白があって、現時点ではレッドガードの土地はアリクル砂漠とバンコライしかなくて(後に領土となるクラグローンやヒューズベインを除く)レッドガードの話ではないか? と言う予測もあります。UESPから地図をお借りして来たけども…

現在タムリエルで空いている場所は、スカイリムの中央地帯(ホワイトラン)、ハンマーフェルの南、シロディールの西と東、アルゴニアンのブラックマーシュの東、モロウィンドの東部分しかなくて、このどこかに新シナリオが組まれるのか? と最初に考えてしまいます。

今後もこれらのファンの予測は来年に向けてもっと沢山出て来るとは思ってますが、何か面白い話があれば随時お伝えしていく予定でいます。
 

しかし、ESOの年内のアクティビティは終わったわけではなく、今年の年末から新年に向けて「ニューライフ・フェスティバル」が開催される予定で、それも楽しみにしていたいと思います。去年は、このニューライフ・フェスティバルにインペリアルの風習である「オールドライフ」と言う故人や先人を偲ぶ要素も加わりました。

このニューライフ・フェスティバルに向けて1つ注意しておくべき事があるとすれば、このクエスト期間特定の「慈善依頼書」が今年もあるなら、これを達成する為に相当数の家具素材(特にハートウッド)が必要になる為、これらが再びギルドストアで高騰する恐れがあります。これはハウジングを楽しむファンにとっては恐怖の期間でもあるんだけども、これらの素材の在庫には気を付けてほしいと思っていますw

良い年末をお過ごし下さい。

Makoto

TESはOblivionから。ESOには”Gills J”で参戦。 音楽geek(Soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。ゲームは「英語がわかる」と言うだけで決して得意ではありません。既婚 強い分野: 音楽、Wordpress、車、ネットセキュリティ、誤字脱字

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