【TESオンライン】4月19日(月)次期アップデート30のテスト(PTS)がスタート 「 アップデート30の戦闘プレビュー」と更に明らかになった「ブラックウッド」の新要素について
4月15日で今年のアニバーサリーイベントが終了して、ESOでは現在6月1日スタート予定の今年の新章「ブラックウッド」へ向けた色々な事が動きだしています。既に4月1日より「ブラックウッド」のプロローグ(序章)クエストがスタートして、来週の月曜である4月19日からはPTS(パブリックテストサーバー)でブラックウッドに伴う「アップデート30」のテストが開始される予定です。
それに先立ち、日本時間の今朝、ZOSの戦闘調整の責任者から「アップデート30の戦闘調整プレビュー」が発表され、またESO英語公式より発表されたアップデート30からスタートする新要素”Endeavours(努力)システム”が発表され、その他にも細々とした幾つかの新システムについてUESPより情報があった為、今日はそれについて書いて行きたいと思います。
目次
アップデート30の戦闘プレビュー
まず最初にアップデート30の戦闘調整について。分かっていた事では、現在シロディールでは装備プロック使用を殆ど制限されていて、アップデート30からは再びシロディールで全装備プロックが使用可能になります。しかし、過去にあった状態のままで戻って来るわけでなく、それに何かしらの制限なり新調整が加わった形で戻ると言う事でした。
この概要が発表され、かなり漠然とした話ではあるんだけども、その装備プロックの”新しいお約束”とは何なのか? また戦闘に関係する新CPシステムの青と赤の部分に更に調整が加わる事が説明される事になりました。
これを訳したいと思います。
皆さん、こんにちは。
今日はアップデート30で採用される予定の幾つかの新機能のアップデートについてお知らせしたいと思います。今回の調整は、セットプロックにおける懸念と更なる改善が継続されているチャンピオンシステムに焦点をあて、同時にサーバーのパフォーマンスとよく話題になって来たバグとバランスを修正する事を中心に進める事になりました。詳細については、来週のPTS(パブリック・テスト・サーバー)のパッチノートをご覧下さい。
プロックセットについて
過去数回のアップデートで「プロックセット・メタ」の懸念が高くなりつつあった事を無視して来たわけではありません。PvPにおいて、これらのセットタイプと戦う際のフラストレーションを理解しています。これらのセットは、ダメージや回復、生存性において無料のソースとなっており、全ては最小限の行動で何も犠牲にせずに提供されるものです。これらのプロックセットの選択について、キャラクターを幾つかの方法でプレイせずにビルドを構築できるものとしてではなく、何か意味を持ってほしいと思っています。
そういう理由で、アップデート30では、プレイヤーのステータスによりダメージ量や回復量が決まるように全てのアイテムセットを作っています。前述した通り、何も犠牲にしないでダメージを与える事が出来る3つのプロックセットを単純に装備するのではなく、プレイヤーがビルドにどんなアイテムセットを使うかを考えた時、意欲的にビルドを選択できる必要がある筈です。ダメージセットは呪文と武器ダメージの高い方に比例して攻撃力が高くなり、回復セットは最大マジカやスタミナが高い方に比例します。これ以外の他のセットについては、同様に最大体力の高さや別の独特の法則に影響を受ける可能性があります。どのセットがどのスターテスに関係するのかについての詳細は、アイテムセットの説明に表示されるようになっています。
これにより期待される事は、PVEにおいては多くのプレイヤーが最大効率を目指してステータスを構築する為にこれらの装備は全体的なバフ(強化)になります。PvPにおいては、通常PvPビルドと言うのは特定のステータスを特化すると言う傾向から離れていて、幾つものステータスに焦点を当てる独特のものなので、各アイテムセットのプロックの効果とは低くなると予想しています。もしプロックセットに全てを頼るビルドでプレイする事を選んだ場合、そのビルドの為に大きなステータスソースが必要となり、パッシブ、エンチャント、消耗品(薬)からの効果も制限され、以前と同じようにアビリティ中心のビルド構築も制限されます。アップデート30でのテスト段階では、特定のステータスを大きく上げる事でプロックセットの効果は得やすくなる可能性があり、同様にビルドの為にこれらのスケーリングを中心にビルドを組む事で以前より高い数値を得る事が出来ます。これにより現在得られる「無料のプロック」に対して、ダメージと回復の値のバランスは健全なものになると信じています。
チャンピオンシステムについて
アップデート29において、新しいチャンピオンシステムを導入する事になり、将来、それを更に構築して行く事を示す事になりました。アップデート30では、ヒーリングとそれに焦点を当てたビルドをサポートする為の幾つかの新しいスロット・スターを加える予定で、このシステムへの熱心な取り組みは続いています。また、初期に意図されたこのシステムのパッシブのパワーについて強く意識しており、全てのプレイヤーが出来るだけ早くに最適なビルドを得ようとしている事を懸念しています。
この心配については、「戦闘」と「体調(フィットネス)」の所にあるパッシブ・スターのステージ数を減らし、ステージ毎に最大ステージは2ステージにする予定です。これにより、ハイエンドなCPの高さから得れる一部のパワーを奪いながら、これらの星座の両方で最適なビルドを得る為に必要なポイント数が大きく下がります。また、ヒーリングに焦点を置いた「戦闘」星座の中に最後となるサブの星座(各ツリーは最大3つまで可能)を加え、回復専門のプレイスタイルをサポートする為にスロットできる新しいスターを提供し、最初のチャンピオンシステムで人気があった幾つかのスターも追加予定で、軽攻撃と重攻撃のダメージを上げる事が出来るスターも基本的な攻撃を使用するプレイヤーの為に追加する予定です。
いつも通り、PTSのパッチノートでは、バグの修正や既存のアイテムセットのアップデート、サーバーパフォーマンスを向上させるAE機能の沢山の調整にも期待する事が出来るでしょう。PTSでの時間を楽しんでいただける事を願っていますし、来週アップデート30のフィードバックを見る事を楽しみにしています。
(訳:RSR管理人)
アップデート30の戦闘プレビューの補足
特にチャンピオンシステムの所では個人的に訳botに化していたので、ちょっとおかしな部分があるかもしれないけど(この新しいCPシステムを追加見てないからそのまま訳すしかないw)、わかる範囲で補足しています。
まず目を引くのは、6月1日にPvPのシロディールでも再解禁になるプロックセットについてで、今度はプレイヤーキャラのパラメータにその効果の数値は影響を受けるようになったと言う事。
ブライアン・ホイラー氏もここで触れているように、PvEの場合はグループでのロールが明確で、DPSやヒーラーの人たちは攻撃力を高く盛ってリソースも大く盛っているのは普通の事で、そういう場合は使用している装備の効果はもしかしたら以前より高くなる可能性もあって、現在のテスト前の机上論ではPvEには殆ど影響がない範囲と思われているようです。
しかし、最近のPvPにおいてはPvEと比較すると本当に特殊で、一部のクラスでプレイする人は攻撃力に特化している人たちも居るものの、全体的にタンクビルドに傾いているのが常です。シロディールで暫くの間「プロック禁止」をZOSから引き出す原因になった一部のタンク系プロック装備ビルドのプレイヤーのパラメーターと言うのは、スタミナ型やマジカ型に関係なくマジカもスタミナも2万少し位しか無くて、攻撃力で言えば前のCPポイントの環境下で言えば2000も無い状態で、最大体力と体力再生だけは山盛りに盛る。あとは強力な自動発動のプロックが全て周りの敵を攻撃してくれ、自身も回復してくれる…と言う「敵の中に立っているだけでOK」と言う酷いものでした。
これは「殺害不可」のソロプレイ・キャラクターをPvPで幾つも作って来る事になり、酷い人は10人以上のプレイヤーにタコ殴りされても死なない特定クラスと装備プロックの組み合わせさえあって、「これを殺すにはPvEの”試練のグループが必要」とか笑い話さえ作ったほどでした。ある人がネクロの装備プロックタンクでボールグループを相手にどれだけ耐えられるかを実験した人さえ居ましたw
これらは決してPvPにおいてだけ影響を与えて来たわけではなく、PvEの一部のダンジョンにおいても「ヒーラー不要」を引き起こして来て、英語公式フォーラムではそれが話題にもなって来ました。
その為、このPvPのプロックタンクビルドの内訳を知っている人なら、今回ZOSの戦闘責任者がやろうとしている措置は納得する筈で、今まで通りのHPと体力再生が高いだけでは、プロック装備の効果はあまり得られないと言うのは朗報にも聞こえる可能性があります。
しかし、一体、攻撃力やリソースの量でどれ位プロック効果が変わるのか?とか、具体的な数値が書かれてないだけに、これは来週月曜の日本時間の夜中に来るであろうパッチノートの詳細と実際PTSでテストした人の話を聞いてみない事にはまだわからない段階です。また、個人的にはボールグループにはこれも殆ど影響ない範囲と思われるし、何かが足りないと思えば、最近は同時に幾つかのグループを走らせて事で多くの事を解決していると思われるだけに、これらが影響があるのはソロの人達や小グループだけに思えたりもします。
またチャンピオン・システムについては、回復関係の星が増えると言う事で、PvPにおいては自分はそこではヒーラーだからそこに何か不足があるとは思えない状態で(どんなに頑張ってもヒーラー1人で出来る事は限られていて、1人で20人の仲間は回復は難しいし、もし回復ロールが問題を抱えると言うなら、グループ以外での回復要員の数の欠如)、これはPvEに対してなのか、どういう形で回復のスターが増えるのか見てみない事にはまだ想像が付いてない感じです。実際装備プロックが戻ってくれば、PvPが再び一部に限って過剰回復になる事も予想できます。
現在、チャンピオンポイントについて一番要望の多い事は、緑の盗賊にあるクラフト系の星を「パッシブ扱い」にして欲しいと言う事で、これを何かする度入れ替える事はあまりにも煩わしいと言う意見が相変わらず相次いでいます。しかし、これは戦闘に関係の無い事なのか、それとも現段階では何の変更予定も無い事なのか、今回の戦闘プレビューには一切触れられていません。
しかし、道化師祭りとアニバーサリーイベントと言う経験値2倍の背中合わせのイベント期間を過ごして来て、多くの人が少しでも高いチャンピオンポイントを得る為に躍起になっている場合もあって、人によっては確かにホイラー氏が言うようにプレイヤーに負担が掛かる懸念もあるように思えました。そこまで無理してチャンピオンを上げなくても大丈夫なように少し変更が加わった事は良い事にも思っています。
アップデート30に加わる新要素として明らかになった事
それで新章「ブラックウッド」の新要素としてコンパニオンシステムがずっとクローズアップされて来て、しかし、それ以外にも新要素がアップデート30には加わるようです。それについて書いておきます。
新しい「努力」システム
昨日、この記事が英語公式記事として発表され、日本語公式でも早速訳してくれたようです。
(英語版ではこれを「Endeavors(エンデバーズ)」システムと呼んでいるけども、日本語公式がこれをどう訳して来るのか…やっぱり「努力」となっていましたw)
それで、これを非常に短い言葉で言ってしまえば、新しいデイリーやウィクーリークエストが加わり、それをする事で「努力の印(英語では多くの人はSeals/シールと呼んでいるようです)」と言う新しい通貨のようなものを取得する事が出来て、これによりクラウン木箱の景品と交換が出来ます。
それで既存のクラウンジェムと新しい「シール」の差だけども、クラウンジェムはクラウン木箱から要らないものが出て来た時にそれと引き換えに手に入るけども、「シール」はデイリーやウィークリークエストをする事で手に入るもので、ZOSが言う事では何かに交換する時、クラウンジェムと「シール」は併用して使用はできないとの事。
この新システムを箇条書きに纏めると…
- アクティビティファインダーの「努力」の項目よりデイリーやウィクリーのクエストを受ける事が出来る。
- 一日行う事が出来る仕事数には上限がある。(翌日リセットされる)
- この「努力」の仕事により「印(シール)」を貰い、それによりクラウン木箱の景品と交換が出来る。
- 既存の同じような効果があるクラウンジェムとの併用は出来ない。
- 高価なクラウン木箱の景品と交換するには、「印(シール)」を貯める必要がある。
- 所持する「努力の印」の数はアカウント共通
と言う事で、難しい事は無いと思うし、英語公式フォーラムのファンの反応を見ても、リアルマネー(クラウン)を使わずにゲーム内のクエストをこなすだけでクラウン木箱の商品と交換が出来る事については、多くの人がこれを歓迎してるようです。(PvPのデイリーが無い事については、ジーナさんがそれも考慮されているか確認してみるとのこと)
興味深い意見も幾つかあって、今までいかにファンにリアルマネーを使わせるか?と言う方針に見えた筈のZOSが、どうして急にファンに寛容なチャンスをくれるようになったのか?と言う疑問を書いている人も居て、これはマイクロソフトから資金が入って来ているから…と書いている人も居れば、マイクロソフトがガチャのようなシステムが好きじゃないから…とか色々な意見がありました。
しかし、どうであれクラウン木箱を買わなくては絶対手に入る事がなかったアイテムが、ゲーム内のプレイヤーの努力でも手に入るようになった事は喜ぶべき事で、「ブラックウッド」と一緒に来るこの新しいシステムも楽しみにしたいと思います。
その他のアップデート30からの新機能
これはTES最大&最古WikiのUESPのブログからの情報で、そこではアップデート30からの新機能の幾つかが紹介されています。
新しい努力システム以外では、ゲームスタート時のチュートリアルが変わるようです。自分のサイトでも1月のグローバルイベントの記事で触れていた事でした。
「ブラックウッド」の要素 新章のチュートリアルが標準化される?
チュートリアルを終了すると「どのゾーンからスタート出来るか?」を選択出来るようになります。新章の土地からスタートする場合は、いくら今のESOではレベル補正を受けているとは言え、いきなり敵のHPが高かったり、それにダンジョンとかが非常に長かったりと慣れてない人にとっては大変になる可能性があって、最初から初心者が旅する事が想定されて作られた各同盟の最初の島(通称「初期島」)からスタートした方が、色々な事に慣れるのに楽だったりします。また、順を追ってシナリオをクリアして行った方が、後から加わったDLCゾーンでの既に友達になったNPCと再会するチャンスも多くなります。
そして、もう一つの些細な新機能としては、アビリティバーにバフや技の有効時間がわかるタイマーが追加されると言う事で、これもアドオンが無くても管理がしやすくなります。(シロディールのAOEテストの時にAoEの3秒制限タイマーと同じようなものを個人的には今予想していますが)
実は、それ以外にもログイン画面の音楽が選べるシステムも予想されていたけども、これはZOSにより「今回のアップデート30での導入では見送る事になった」と言う話がありました。それ以降に導入されると思うけども、残念!
去年の新章のグレイムーアは、グレイムーアの音楽があまりにも酷すぎると言う事が英語公式フォーラムで散々話題になって来て、正直に書けば自分もグレイムーアの音楽はoffにしていた記憶がありますw こういう部分も去年のコロナの影響だったのか、ゼニマックスの買収問題が影響したのかわからないけど、ファンからは余裕が無い事による「やっつけ仕事」として語られる事も多かったりもしました。
しかし、今年は去年と比べて色々な部分にZOSに余裕が感じる事も多くなって、やはり去年が「特別な年」であった事も今思えば感じられる事も多いです。こういう感じで、アップデート30と新章ブラックウッドに向かってESOのゲームは段々と盛り上がりを見せて来て、新章スタートの6月1日を楽しみにしたいと思います。
また、明日(土曜)の早朝5時より、英語公式Twitchにおいて新しいコンパニオンシステムについての説明があるようです。(時間に余裕があれば見る予定ではいるものの、また何か話があれば追記しておきます)
尚、4月19日に来るだろうPTS用のアップデート30の暫定パッチについては、時間が許す限りいつも通りサブサイトの方で解説して行きたいと思っているんで、興味がある人はそこも覗いてみて下さい。