先日、パートナーが急に「今宮さんが亡くなったんだって」とか急に言うから驚いたけど、個人的にはマジー?とか言う感じで、すぐにその話の信憑性とか確かめる事になってしまった。
海外では、ポール・マッカートニーもネットの噂で何度も殺されてみたりしたけど、正直、この話もそういう噂であってほしいと思った。今宮さんの親友の方のブログにそれが触れられていた…と言うものの、それ以外、暫く大手メディアは静かなままだった。
そしたら、昨日、中日スポーツの記事でそれを読む事になった。
家族の意向で事が落ち着くまで伏せられていたようで、今宮さんがずっとコラムを掲載していたオートスポーツには、夫人である雅子さんの言葉さえ昨日掲載された。
今宮純さんのご冥福を心からお祈りします。まだ本当に信じられないのが本心です。
そして、夫人の雅子さんは大丈夫なのか…それが真っ先に心に過ぎった。
自分も3年以上前に父親を亡くして、当然自分もメチャクチャ悲しかったけど、母親の悲しみにずっと寄り添って来て、その悲しみがどれだけ深く大きなものなのか、母が普通の生活が出来るまで…「心」と言う意味で時間が掛かった。「喪失感」と言う言葉の本当の意味を知ったし、父親が居なくても自分や母の周りの物事はなんでも普通に流れて行くんだけど、自分達だけがまるで何かのフィルターを掛けられたように、喪失感と寂しさに苛まされる日々だった。
きっと今宮夫人の雅子さんも今は同じと思うし、本当に辛くて仕方ないと思うけども、体だけは大事にして、天国の今宮さんもそれを一番心配していると思います。
個人的な今宮さんの思い出と言えば、自分は佐藤琢磨がF1参戦した時からのF1ファンで、その時からホンダと佐藤琢磨の大ファンで、今宮さんと雅子夫人の記事や言葉にどれだけ励まされて、それを読み続けたかはわからないほど。
ホンダの田辺さんと山本さんからの哀悼の言葉もホンダ公式から発表になった。
続いて、マネージングディレクター 山本雅史のコメントです。
今宮さん、本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/XoajDOnpDw— Honda Racing F1 (@HondaRacingF1) January 10, 2020
今まで色々な日本のF1記者の記事を読んで来る事になったけど、今宮さんの語りと文章と言うのは、いつも穏やかで何となく品と情があって、日本の「焼き鳥屋」が似合いそうなオヤジ感を匂わせる言葉とは全然違ったように思っていた。いや、こういう書き方はよくないんだけど、日本のF1記者の記事は、オヤジ感がする文書が多いように思えている。(これは自分が幼い頃からF1ファンだった影響の視点でもあるかもしれないけど)
そして、多分、セナの時代を知る人にとっては、今宮さんはF1解説のさきがけの人であるだろうし、多分、自分よりずっと先輩のF1ファンと言うのは、今宮さんの解説で最も人気があったセナ-ホンダ時代を楽しんで、それを記憶にとどめて来たと聞いている。
数年前、アイルトン・セナの伝記映画を見た時、セナがサンマリノで亡くなった場面、今宮さんのセナの死を伝える報道が出て来たのが印象深かった。
動画をお借りして来たけど、この画像の一部が映画に使われていた。多分、セナの遺族にとっても、この言葉は忘れがたい名台詞だったに違いない…。
しかし、今度は自分達がまさかの今宮さんを見送る立場になって、心では思う事が沢山あっても、それをうまく言葉にしようと思っても良い言葉さえ見つからない。
それでも、本当に今宮純さんにはF1ファンとして心から感謝しているし、本当に「沢山の知識をありがとうございました」と言いたい。
そして雅子夫人が少しでも元気を取り戻して、今宮さんの思い出を語ってくださる事をファンとして待っています。無理をなさらずに心が癒えるその時まで、ファンはいつまでも雅子夫人の平穏を祈りっております。