この結果を受けて正直に残念だけど、しかし、個人的には予選からの想像を大きく外れた一喜一憂がファンとしてすごく楽しかったし、日本の代表の選手には「お疲れ様」の言葉と共に「よくやった!」と言う気持ちで一杯だったりする。
しかし、これだけの大舞台に参加する選手って辛い。多分、クロアチアの戦いの後、多くの選手は暫くは何も言いたくは無いだろうし、気持ちを整理したり、時間が欲しい筈なのにメディアは容赦なくマイクを向けて来る。暫くそっとしておいてやれ…とか思っちゃうし、自分の人生を捧げて来て、一番勝ちたかったのは間違いなく選手達で、それを本当に理解しなくてはいけない。
と言うか、最後PKになって、個人的にPKは大嫌いなんだけど、これは個人的には「運ゲー」だと思っている。自分が狙った事とキーパーの思惑が違った時にだけ成功する。サッカーはチームスポーツだけど、PKはそれから切り離されて自分対キーパーのデュエルのようなもので、鍛えられた選手はずっと前向きだとは思うけども、それでもネガティブな結果の想像との精神的な戦いだとも思っている。クロアチアの方がそういう点で経験が豊かだったとも言えるかもしれないしね。
1994年のワールドカップの決勝でPKを外したイタリアのロベルト・バッジョが色々な名言を残している。(ワールドカップの度、マラドーナの神の手の話と共に親から何度この話を聞かされたかw)
「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ」
「成功したPKは忘れ去られるが、失敗したPKは永遠に記憶に残る」
追記: おおーやっぱりこの言葉を思い出した人が沢山居るみたいでw
選手にとって、ましてワールドカップのような大舞台のPKと言うのは、これくらい選手に重責を背負わしてしまうもので、PKと言うのはどやっても勝負がつかないゲームについて何かしらの形で決着つけなくてはいけない…と言う最終手段だったりする。これを含めて"サッカーの勝負"ではあるんけど、どうこう言っても今までだってワールドカップでPKで勝利した国があった数だけ負けた国があったと言うのが現実。どちらかが必ず負ける。
調べてみたらPKが導入された1978年から2018年の前大会まででワールドカップでPK戦までもつれ込んだのは30戦。「現在のラウンド16制になった1986年大会以降、PK戦が行われなかった大会は1つもない。」と言う事らしい。またPKでは279本が蹴られ、196本が成功。成功確率は70%で、キーパーが止められる確率は21%。3人目までがゴールを決めれる可能性は73%以上で4人-5人目では64%位に成功率が下がるらしい。
また、クロアチアは2018年の前大会でPK戦を2回経験していて、両方とも勝利しているPKの強豪。日本は2010年のW杯でPK戦を経験しているものの、3-5の決定数でパラグアイが勝利。この内の一つを決めたのが今回解説もしている本田圭佑さん。(当時の日本のPKの動画)
以下のサイトよりデータをお借りしたけど、こちらでは日本-クロアチア戦がPK戦になる可能性を予測していたw
因みに今大会で予選敗退したドイツはPK強豪国で、今まで4回のPK戦を経験して4回とも勝利と言うPK戦最多勝利・PK戦勝率100%の記録を持っている。
それ以上にPKに持ち込まれるほど日本は決勝でクロアチアと全く互角の戦いをした事を評価しなくてはいけないし、個人的にはクロアチア戦では確かに残念だったけど、それ以上に予選のドイツ戦とかスペイン戦とか本当に楽しませてもらって、本当に日本のファンとして良い思いをさせてもらった事に選手たちに感謝したい。
(今、三笘選手がインタビューで言葉も出ないまま泣いているんだけど、泣くな…三笘選手。君は本当によくやった! 自分まで泣きたくなって来た)
同時にこういう舞台に人生を捧げられる事を本当に羨ましく思うよね。人生を賭けた努力の先にある涙は何より尊く美しい。日本の選手団は、どうか胸を張って日本に戻って来て下さい。本当にありがとう、おつかれさま。
追記: 今、韓国とブラジルの試合始まって、ネイマールも戻ったブラジルが早々に先制点をあげたけど(なんか次元が違うw)、欲を言えば、日本とブラジルの試合がマジで見たかったー。結果はどうなっても世界の最高峰と試合が出来ると言うのは幸運の一つだよね。