ドキドキの連続すぎて、観てるファンも疲れ果てたかもしれないけど、優勝したアルゼンチンチーム、おめでとうございます。フランスも互角で素晴らしい頑張りを見せてくれたし、伝説になりそうなすごい試合だった。今回の大会では、アルゼンチンvsオランダの試合も乱闘気味で点を取っては取り返すの連続で面白かったんだけど、決勝と言うことで、今回はそれを上回る緊張感がある試合だった。さすがワールドカップの決勝と言うことで。
今日はアルゼンチンが優勝したと言うことで、アルゼンチンといえばタンゴ…と言うことで、タンゴの巨匠であるピアソラの曲に合わせて書いて行きたいと思います。このアルバムは日本で一世風靡したと聞いているから知っている人も居るかと思うけど、ハーバード大学も出ている世界的なチェリストであるヨーヨー・マ氏の演奏を載せておきます。サッカーらしくないけど、アルゼンチンには世界的に有名な豊かな独自の音楽もあると言うことで。
実は決勝の前半は自分はまだESOのシロディールに居て、前半は開始4分と言う早々でディ・マリア選手がゴールを決めた。個人的にディ・マリア選手もずっと見て来た選手で、34歳の彼ももしかしたらこれが最後のワールドカップかもしれない…なんて思ったりして少し泣けて来た。その20分後位にメッシがPKを決めて2点目。アルゼンチン2点リードでなんかこのままアルゼンチンが優勢にも見えていた。フランスもなんかいつもより静かに見えていたし。
それで、シロディールが落ち着いたから慌ててゲームをログアウトしてサッカーに集中することにしたけど、その後、「ナニコレ?」と言う展開になった。
後半35分でフランスがPKのチャンスを得て、エムバペがキレイにゴールを決めて1点を返した。あと残り10分とか言うところ。アルゼンチンはこれを守りきれば優勝の筈が、1点返したフランスがノリノリになっちゃってその僅か1分後、再びエムバペがすんげいキレイなボレーシュートを決めて同点。マジで彼がもう一人の天才であることは承知だし、それでも、ええ? と言う感じだった。
そして延長になって後半4分にメッシが強引にこぼれ球をゴールに押し込み、これでマジで「決まったか?」とか思ったら、まさかのフランス側はPKチャンスをゲット。再びエムバペが決めて同点。
こういう展開ありかよ…とか思ったけど、ウソだろ? とかファンの予測を完全に裏切り続ける展開。それでPK戦になり
フランス●○○● vs アルゼンチン●●●●で、アルゼンチンの勝利が決まった。
と言うか、このPK戦の1本目をフランスのエムバペ、アルゼンチンのメッシが蹴ることになったけど、解説の本田さんが「こういうところでスターは外す」とか言い出した。実はメッシは前大会の予選でPKでゴールを外してる苦い記憶もあり、ここまで来てそれだけは無しね…と言う感じで、これはメッシのサッカー人生の為にね。他の選手には申し訳ないけど、あとがどう転ぼうとそれは仕方ないけど、ここでメッシがゴールを外したりしたら、一生多くのファンにそれが残ってしまう。それだけは彼の為にあってはならなかった。
日本のPK戦の時も書いたけど、イタリアのバッジョと言うファンタジスタが決勝のPKでゴールを外して、彼はイタリアのファンに責められ続けた。その時にバッジョが「成功したPKは忘れ去られるが、失敗したPKは永遠に記憶に残る」と言ってて、これは無し無し…と言う感じ。フランスのエムバペにもそれは起こってほしくなかった。ここはワールドカップの決勝だよ。
しかし、強心臓で幸運までをも持っているだろうと思える二人はこちらの心配をよそにきれいにPKを決めたし、本当に個人的には胸を撫で下ろした瞬間だった。少くとも二人は責められることはないし、メッシは神メッシのままで最後かもしれないワールドカップを締めくくれる。
今回の大会の決勝は、多くのサッカーファンがワールドカップにおいてリアルタイムの超大スターのメッシを見る最後の機会かもしれない…と言うことで、多くの人がメッシが率いるアルゼンチンに勝って貰いたい…と願っていたと思う。フランスには申し訳ないけど、試合前のアンケートでは「「アルゼンチンが勝ってほしい」と願っていた人は、少なくとも日本には90%近く居た。
エムバペは前大会で既にフランス優勝を経験していて、まだ23歳で若いから順調ならメッシの年齢になるまであと3回のワールドカップを経験することが出来る。だから、これはまるで稀代のスターの世代交代の試合にさえ見えた。間違いなくエムバペは一際目立って輝く最上級のダイヤモンドであることは既に誰にも否定できないしね。
また、メッシは絶えず母国の大スターであったマラドーナと比較され続けて来た。個人的な意見では、どっちがすごい選手か?とか、それは、時代を越えた比較にならない比較に思う。マラドーナはマラドーナであり、メッシはメッシなのにね。しかし、それは、それを語りたくなるほどの実績とスーパープレイを彼らは残し続けたと言う証拠なのかもしれない。
1986 🏆🇦🇷🏆 2022 pic.twitter.com/KQQpIJrb2d
— Copa Mundial FIFA 🏆 (@fifaworldcup_es) December 18, 2022
そしてメッシはいつも「マラドーナはワールドカップ優勝のタイトルがあるけど、メッシにはない」と言われ続け、この素晴らしい優勝によって、もう人は彼らを比較しなくなるのか? いや、人は絶対に結論が出ない論争を続けるだろうし、もしかしたら、メッシもワールドカップ優勝のタイトルを手にしたことで更にこの比較が白熱する可能性もあるw
自分はマラドーナのプレイはリアルタイムでは知らないけど、メッシのドキュメンタリーは見たことがあった。この映画は既に7年前近くのものだけど、こんな映画が作られるほど、彼は当時でも既に「伝説」だった。
だから、当時はメッシが彼を育てて色々援助して来たバルサを離れることが信じられなかった。今は今日のもう一人の主役でもあったフランスのエムバペやスペインの主将のネイマールと同じパリ・サンジェルマン(リーグ・アン)で一緒にプレイしているのが信じられないけど(ネイマールとメッシはバルサでも一緒だったけど)、自分はDaznの加入者なので、フランスの「リーグ・アン」の試合も見れたりする。
しかし、ワールドカップと言う夢の舞台が終わってしまってかなり寂しい。素晴らしい試合を繰り広げ、驚きと感動を見せつけてくれた全てのチームと選手に感謝します。また4年後…それまで色々なサッカーの試合は進んで行くし、日本が更に躍進できることを心から応援しています。
自分にとってのもう一人のアルゼンチンが生んだ大スター
ところで、メッシと言えばアルゼンチンが誇る特大スターだけども、自分にとってはもう一人アルゼンチンが誇る超巨大なスターが居る。
それは現役の最高のピアニストの一人と呼ばれるマルタ・アルゲリッチ。もう御年81歳だけど、24歳の時にショパンコンクールを優勝、情熱的でダイナミックなピアノを弾くピアニストとしても有名だったりします。