今年、最初のF1開幕戦の予選が終わったけど...
テストやメルボルンのフリー走行では、トロロッソホンダはそんなに悪くないように見えていたけど、結局、予選ではこういう結果...
#F1 - Find out the results of the 1st qualifying session of the year #AusGP 🇦🇺 pic.twitter.com/mXuwczFuGI
— FIA (@fia) 2018年3月24日
トロロッソはQ1でいきなり敗退してくれたけど、トロ・ロッソは去年まではQ3に行けたし、これをどう捉えれば...
昨日のFPでの最高速データを見る限り、ホンダPUは最高速が出ていたように思えたけど、しかし、トロ・ロッソと言うチームは昔からドッカンにセッティングして来る傾向があって(最高速を伸ばす方向)、この辺りは本家のレッドブルとは明らかに違ったりもしていた。
しかし、今年のトロのドライバーはF1ルーキーである...と言う事で、普段レースをやらないメルボルンのコースは初めて...と書いてあるものも幾つか読んだ。
確かにメルボルンのコースはかなりむずい。コース図を見てるとストップ&ゴーの傾向があるように見えるんだけど、実際、シミュレーター系のゲームで走ってみると、リヤは滑るし、前はグリップしないし(車が前向いてるのが難しいw)、どう言葉にして良いのかわからないようなムズさがある。
これは同じストップ&ゴーと呼ばれる類であっても、ティルケがレイアウトを作ったコースとは明らかに違う。普段、レースに使ってないコースだけにグリップが全然無いし、その為、金曜のFPで各チームが走り込んでラバーを乗せてグリップが出るのを待つような感じだけど...
しかし、今日のFP3にはウェットになってくれて、せっかく金曜に落ちた筈のラバーも台無しになってるだろうし、この辺りは、経験則がものを言うかもしれないし、初めてこのコースを走る二人にとっては、難しい路面状況であったかもしれない事は予測できる。
またムズいコーナーが多くて、アンダーステアもオーバーステアも過敏とも言えるほど出やすいし、セッティングの方向性も非常に難しいコースだけど、そういうセッティングのノウハウも新人の二人では厳しい可能性もある。
個人的な救いは、メルボルンと言うコースは、それほど車事態の能力が大きくでるコースではないし、今日、ハミルトンが驚くようなタイムでポールを奪ったのは、それは彼の長年の経験則とセンスや技術、色々なものが重なっての事だと思う。
それに、長く同じチームに所属する事で、ドライバーとメカニックも呼吸も合ってるだろうし、ドライバーが一体何を求めるのか、些細な一言で通じる事もあるように思う。
しかし、今日の予選の1~3位を見て、ライコネンがまだここに居る事が個人的に嬉しかった。
ライコの顔を見てると、F1現役最年長ドライバーと言う肩書きが嘘のようだけど、しかし、自分がよく覚えているのは、2007年、ライコがマクラーレンからフェラーリに移籍して、そのフェラーリでの初戦で無線がダメになる...と言うハンデを負いながら開幕戦のメルボルンを優勝した事。
それから11年...未だ、ライコネンは、優勝できる位置で予選を終えた。
一方で、同じ時代をライコと殆ど一緒に走って来たアロンソは、なんだか本当にぱっとしないチームに居るしね...しかし、アロンソだって、おとなしくフェラーリに居る事が出来れば、今日、ベッテルやライコが居た場所でインタビューを受けていたかもしれない。
なんか...本当に最近残念でならないのは、アロンソが政治的なんだか口が悪いんだか知らないけど、素晴しい走りが出来ながら、なんか行く所、行く所で人間関係でトラブったりで、自分の走りの才能を全く活かせずにいる事。
10年くらい前のF1を思い出すと、アロンソの方が優等生で、ライコネンの方が奔放で問題児に見えたりもしたけど、しかし、実際その10年を振り返ってみると、ライコネンの方がどのチームやチームメイトとも問題なくやって来て、アロンソは行くところ行くところ、問題ばっかり抱える。
それに最近のライコネンは、良きパパ...と言う当時じゃ考えられないような子供好きな一面見せていたりして、その辺りも多くの人に好感を持たれているようで、10年前に見ていた色々な事が、時の流れと共に色々と覆されているのも面白い。
しかし、F1の予選の話に戻ると、今年のレッドブルも良い感じだし、開幕から三つ巴で争ってくれると、今年のF1シーズンも面白くなるんだけど、どうだろう? どこかが一人勝ちするようなF1だけはもう見たくないし、シーズンが20戦以上もあるだけに、退屈なシーズン展開はいただけない。
しかし、ハミルトンはすごいよね。勿論、ベッテルもなんだけど、自分達が見てきた4度のF1タイトルは嘘ではない...と言う事をちゃんと開幕戦でも証明してくれている。