結成50周年を迎えるレッド・ツェッペリンですが。
実は今日、2年も前に書いたレッド・ツェッペリンのパクリ疑惑とその裁判結果を纏めた記事に人が来てくれている気配を感じ...また何かあった? みたいな。
それで調べてみたところ、共同をソースにこういう記事が大手新聞系サイトに出ていました。
英人気バンド、レッド・ツェッペリンが1971年に発表したロック史に残る名曲「天国への階段」が盗作かどうかを巡る著作権侵害訴訟で、米西部サンフランシスコの連邦高裁は28日、盗作に当たらないとした一審判決を破棄、ロサンゼルス連邦地裁に審理のやり直しを命じた。
自分とすれば、「えっーもう終わったんじゃなかったの?」とか、少しうんざりして来る気分にもなったけど、この経緯は、2年前に自分なりに纏めたつもりなんで、興味がある人は読んでみて下さい。
↑ 再審理になった理由が書かれているamassの記事を追記しておきました。
(もしこの問題が新たな展開を見せるようなら、上記の記事に追記して行く予定です)
問題になっている「トーラス」と「天国への階段」の類似性
パクリの問題になってる箇所は、「天国への階段」のイントロでジミー・ペイジが弾くギターリフの部分と「トーラス」の中間部分。
こちらがツェッペリンの「天国の階段」71年に発表
この動画は、Rhino(レーベル)が今年出したリマスター版の「天国への階段」の公式の音源だそうで。
そして、スピリットの「トーラス」68年に発表
(盗作が疑われてる部分は動画44秒あたりから)
自分の以前の記事にも書いたけど、音楽をやってる人なら、あのコード進行はどこにでもある...と言うか、よく耳にするものだと理解してると思う。
自分は当時の記事にビートルズの”ミッシェル”の前奏を例にあげたけど、海外のこの疑惑の解説動画では、同じくビートルズの”While My Guitar Gently Weeps”との類似性を指摘していた。
だから、探せば似たようなコードの曲はいくらでもありそうな感じもするけど。しかし、「トーラス」と「天国への階段」ギターリフのアルペジオが似てる...とか言われたら、自分はギタリストじゃないからちょっと返答に詰まる...www(自分は鍵盤の方)
71年に「天国の階段」が出て、あと数年で50年が経とうとしている。日本は著作権保護期間が50年だけど、アメリカやイギリスは70年あるそうで。だから、著作権保護期間の終了が迫って来ている...とか、そういう事がこの問題に絡んでるわけでもないようだし、やっぱりツェッペリンのメンバーが高齢になって、彼らが元気な内にこの問題に決着つけたい...と言う事か?
しかし、「トーラス」の作曲者のランディ・カリフォルニア氏は既に亡くなっていて、代理人とか家族とか、それがその意志を継いでる...と言うんだけど。
訴訟の目的は、「天国への階段」の制作者のクレジットにランディ・カリフォルニアの名前を加えてほしい...と言う事。
- レッド・ツェッペリンの盗作裁判、原告側が1ドルと作曲者クレジットを要求
(2016年NMEの記事)
いつもツェッペリンの名前がメディアに出る度思う事は、ツェッペリンのあまりの知名度の高さで、本当の意味での伝説のロック・バンド。大手の日本の新聞でもニュースになるし、ましてその疑惑が掛かってる曲が超名曲の「天国への階段」となれば、人々はやっぱり無関心ではいられないのかもしれない。
追記:悪い記事ばかりじゃなくて、今年はツェッペリン結成50周年だから、今日もそれに関係する記事も出てた。