今、F1開幕戦の予選が終わったけど、なんかちょっとホッとした気持ちが強い。
やっと戦える場所にホンダが戻る事が出来て、ホンダのスタッフの努力には当然、レッドブルとこの結果を見せてくれたフェルスタッペンにホンダファンとしてマジで感謝が言いたい。(自分はホンダの超弱小株主でもあるし)
#F1 - Full results of the qualifying session of the #AustralianGP 🇦🇺 ⬇️ pic.twitter.com/o2wex3Uurl
— FIA (@fia) 2019年3月16日
Qualifying 4th was the best we could do today. Let’s work to improve from there #KeepPushing 🇦🇺 #AusGP pic.twitter.com/PZuUlNPFWf
— Max Verstappen (@Max33Verstappen) 2019年3月16日
これはまだ予選で、ここで喜んでいるのもどうかしてるのは承知。明日は更に厳しいレースが待っている。
しかし、ホンダが2015年にF1に戻って以来、それからホンダファンはどれだけの煮え湯を飲まされたかを思い出せば、開幕戦の予選のこの場所にホンダPUの名前がある事は最高に嬉しい事に思える。
#F1jp 2019年開幕戦オーストラリアGPの予選が終了し結果は、フェルスタッペン選手が2列目4番手、アルボン選手が13番手、クビアト選手が15番手、ガスリー選手は17番手でした。セッション終了後のHonda F1テクニカルディレクターの田辺豊治よりコメントが届きましたので紹介します。 pic.twitter.com/xglnLMhngN
— HondaモータースポーツLive (@HondaJP_Live) 2019年3月16日
フェルスタッペン以外のホンダエンジン搭載のガスリーやトロロッソについては、戦略的にミスったか?と言う部分もあって残念だけども、メルボルンのコースはいつもタイム差が出づらいコースで、それだけに車の能力だけでは押しきれない事もある...
レッドブルの車の挙動は極めて安定して見える件
今日、Daznでずっとオンボード映像を見ていて、有り難い事にDaznではオンボード映像を並べて見れる。
自分の場合、オンボードを見ている方が車の挙動がよくわかるんだけど(GTのやりすぎか?w)、レッドブルの車の挙動に関しては実に安定していて、フェルスタッペンのコントロールが上手いせいも多分にあったとしても、車としてはレッドブルのニューウェイの車らしくかなりダウンフォースがある車にも思えたりもした。リアが流れにくそうな車。
このメルボルンのオーストラリアのトラックと言うのは、コース図を見てるだけだと単調なストップ&ゴーに見えても、コース図からわからないムズさがある。
ブレーキポイントもなんか分かりづらいし、アクセル開ける場所を焦るとリアに負荷が掛かってすぐに滑るし、場所によっては立ち上がりとかになんか変な傾斜があったり、それに普段レーストラックとして使われてないからトラックコンディションが変わりやすい。当然、そういうコンディションが変われば、ブレーキポイントもハンドルの操舵角も変わって来る。
こういう変化をカバーできるのはドライバーの経験則や技術で、その為、新人にはキツイ試練となりやすいし、ベテランだってミスを出しやすいし、レースでの完走率も低い時さえ多い。
今日も予選の最中にどんどんトラック・コンディションが変わり続けて、各の車のタイヤのラバーが路面に落ちるほどグリップが出て来て、後半に走る車がかなり有利になったりした。だから、トロ・ロッソとレッドブルの車は、フェルスタッペン以外は、走る時間を間違えた?とか思えたりもした。
トラックの状態が変わり続けるのはメルボルンのトラックではいつも普通の事で、金曜の夜に雨が降ってくれて、路面に落ちたラバーがその雨で台無しになって金曜に見込んだ車のセッティングが土曜には全然違う事になっていた...と言うのもよくあったりする。
しかし、今回は雨が無かったと言う事で(予報もなかった)、ある意味でセッティングの見込みは簡単だったと思うし、賭けに出るようなセッティングも必要なく、普通に車の状態を見れる方向性だったと思っている。
最近のトラックは長い直線がある所ばっかりで...
個人的には、レッドブルの車の伝統的な特性として、こういうメルボルンのようなストップ&ゴー的なトラックはあまり得意じゃないと思っているし、それでも結構走らせて見えるのは車の素性が良い理由と思っている。
Mixed results for the Bulls in Melbourne 🇦🇺 #Quali report 🏁👉 https://t.co/29VcE0oy2C #AusGP pic.twitter.com/QtCzGK7UDL
— Red Bull Racing (@redbullracing) 2019年3月16日
開幕戦から3戦位は、それほど大きな開発パーツは途中導入されないし、ある意味で車の素性比べのような部分がある。だから言い換えれば、ここであまり走らない車は、その後に大化けする可能性は今の時代のF1には殆どない。その後、幾ら開発が導入されても、既に車の完成度のスタート地点が違うから...
そういう意味でも、フェルスタッペンが見せてくれた予選での可能性は、かなり良いものに映る。車はそれなりのスピードを持っている(ファルスタッペンが上手いのもあると思うけど)
いつも車の持っているダウンフォースを考える時、今はカレンダーから無くなってしまったけど、かつて第2戦に組み込まれていたマレーシアのセパンが一番良かった。
セパンは長い高速コーナーがあって、レッドブルはこのトラックを本当に得意としていて、2010年以来の8年でここで5勝もあげている。他の3勝はフェラーリ2勝、メルセデスに関しては僅か1勝しかできてない。
なんでセパンが無くなったのか(スーパーGTだってやるコースでホンダだってここを良く知ってる筈で...)、セパンがあったら、レッドブルとホンダの勝利を見れた可能性だってあるのにね...
ここ最近のレーススケジュールのコースを見ていると、非常に長い直線を有したコースが多かったり、そういう部分もメルセデスの車に有利になっている可能性については個人的には否めない。
「少しでもオーバーテイクを多くして」と言う事がF1でずっと課題になって来て、しかし、理論として高いダウンフォースを有する今のF1ではタービュランスのせいで前に車に近づく事は難しい。
高速コーナーでもし迂闊に前の車に近づいたら、簡単にハンドルのコントロールが効かなくなったりブレーキの効きが悪くなって非常に危険な状態に置かれるけど、直線の場合、前の車のスリップストリームに入っても車の安定性を維持する事はそれほど難しくない為、こういうコースが多くなったように思えている。
こういう直線が多いコースで当然大事なのは、高いダウンフォースではなくて、低速から力強く立ち上がれるパワーユニットで、今のF1でこういうトラックが増えてしまったせいで、尚更、エンジンに関する優劣と言うのが浮かびやすくなったとも言える。
しかし、本当のところ、直線での最高スピードを生み出すものは、立ち上がりからのエンジンパワーだけじゃなくて、コーナーでどの位の速度を維持できるか?と言う事にも関係している。当然、コーナーを高い速度を維持したまま回れる車は、コーナーを抜けた時点で高い速度を持っているから、始まりの速度が高い事から直線でも有利になる。
だから、モンツァのようなかつてはダウンフォースは紙一枚...とさえ言われるほど低いダウンフォースで走る事が定番に言われて来た高速サーキットでさえ、最近ではコーナーでの速度を重視したそれなりにダウンフォースを積むセッティンさえ珍しくなくなって来た。
レッドブルの車は今までパワーにはそれほど恵まれているとは言えなかったルノー・エンジンでやって来て、彼らの車の持ち味はニューウェイがそこで車の指揮をとるとおり、高いダウンフォース。どれだけ速くコーナーを回れるか?と言う事が最大武器だった。各チームの車が得意にするトラックと言うのがある。
だから、ホンダエンジンがうんぬんと言うか以前、レッドブルの車はやはり高いダウンフォースが必要なコースが得意で、それに少しでもホンダPUが良いニュアンスを加える事が出来れば最高なんだろうけど、個人的には高いダウンフォースが必要なコースに注目したい。
そう言えば、実はトロ・ロッソと言うチームは、レッドブルの兄弟チームであっても、どちらかと言うと高速コースで大胆な走りを得意とするチームだった。高速コースでは高い最高速度を示す事はよくあった。要するに、シャシーよりエンジンに頼る部分が多いチームだったとも言えるかもしれない。
明日のロングランを見てみないとわからないけど、そういう視点で見ると、高いダウンフォースを有するであろうレッドブルとは違う視点で、トロ・ロッソを通して見えるホンダPUの特性と言うのがあるかもしれない。
最後にハースの活躍に驚いたし、ハースはこのコースではいつも良い感じに見える。
そしてライコネンが移籍先のアルファロメオの車でQ3に残ったのも「さすが」としか言いようが無い。アロンソもバトンもマッサも居なくなったF1で、シューマッハと戦った事があるドライバーは今はライコネンだけになっちゃって、ライコの事はいつも応援している(同時に今年も何か面白い事に期待するwww)
とにかく明日のレースを楽しみにしたい。