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「千と千尋の神隠し」を見ちゃったよー 映画音楽っていいよね + なんで話がそこに行くんだよ…と言う”ろくでもない”追筆

昨日、夕飯食べてたら「千と千尋の神隠し」を民放でやっていて、途中に入りすぎるCMにムカつきながらもつい見てしまった。何度も観てる筈なのに、この映画、好きなんだよな...

自分はジブリの映画なら何でも好物とか言うタイプでも無いんだけど、「千と千尋の神隠し」と「もののけ姫」だけはすごい好きだったりする。

久石さんの音楽がいつ聞いてもきれいだし、日本の古い文化が混じったような妙な世界観を持っていて、日本の古代史に一時すごい凝った自分とすれば、八百万の神とか自然を神格化する日本の神様文化を匂わせる世界観がすごい魅力的だったりする。(個人的にはゼニーバが好きw)

そう言えば、この「千と千尋の神隠し」は、英語の映画題名は「spirited away」で、これはそのまま「神隠し」を意味するらしい。日本古来の考え方にも思える「神隠し」と言う言葉に該当する英語がある事さえ不思議な気がするけど、この不思議な世界観は当時は海外の人にどう写ったんだろう...。

この映画はあまりに有名すぎて、自分が何か書く事も無いんだけど(しかし、千尋はいいとしてハクの行く末が気になるよね...)、しかし、今日も心惹かれたのは、久石さんの音楽で、ハクと千尋の場面に流れる事が多かった「あの夏へ」。

英語では、”one summer's Day” 海外でもこの美しい旋律は高い評価を得ている。

この音楽が無かったら、ハクと千尋の場面はどう変わっていただろう...とか、ハクと千尋の思いをまるで代弁するかのように、清く美しく少し切なささえ感じさせる旋律が本当に素晴らしい。

今日貼ったSpotifyのプレイリストは、2003年に出された久石さんと映画と同じ新日本フィルが共演したコンサートのLive。

 


自分が選んだニューエイジ的な映画音楽
 

ところで、映画音楽と言うと、親の世代とか自分の世代では選ぶものが全然違ったりするけど、ニューエイジに近いような美しい「千と千尋の神隠し」の曲と続けて聞いても違和感が無いような映画音楽のプレイリストを作ってみた。

クソ暑い時にうるさい音楽を聞きたくない! と言う時は、是非聞いてみて下さい。映画も名作のものが多いかもしれない。

映画と音楽の解説も知る限り簡単に書いておきました。

  1. I'm Forrest /Forrest Gump
    アカデミー作品賞を獲った名作「一期一会/フォレスト・ガンプ」のテーマ。ロバート・ゼメキス監督と組んで娯楽大作映画の音楽を数多く担当してきたアラン・シルヴェストリの作曲の美しい旋律の曲。フォレスト・ガンプの映画は、途中の時代時代のヒット曲が流れて来たりして、ジャクソン・ブラウンとかドゥービーとかフリートウッド・マックとか、個人的にはそれも興味深い映画だった。この映画は、最後が少し切ない。
  2. Cinema Paradiso
    邦題では「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマ曲。ある映画監督が自分の幼少期を振り返る映画で、じわじわと来る名作。映画も今でも非常に評価が高い美しい映画だけど、映画音楽としても今は名曲の一つとして愛されている。作曲は偉大なる映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ。街で唯一の映画館のおっさんと主人公の子供時代の交流が素晴らしい。
  3. Cavetina
    アカデミー作品賞を獲ったマイケル・チミノ監督の「ディア・ハンター」のテーマ歌。本当に美しい旋律の曲で、今ではクラシック・ギターのスタンダードのようにもなっている。しかし、映画はベトナム戦争が舞台で、メリル・ストリープが出て来る場面以外は甘いものではなくて、「ロシアン・ルーレット」なる恐ろしいものを知ったのはこの映画だった。
  4. On Golden Pond
    「黄昏」の主題歌。作曲とピアノは、自分が最も尊敬するジャズ・ピアニスト&プロデューサーであるデイブ・グルーシン。女優であるジェーン・フォンダ(アカデミー主演女優賞2度獲得)がアメリカでは無冠だった名優の父ヘンリー・フォンダにオスカーの主演男優賞を取らせたくて映画化の権利を獲得したと言われている映画。その娘の願いは叶い、相手役の大女優キャサリン・ヘップバーンは4度目(最多)の主演女優賞を獲得する事になった。ヘンリー・フォンダは米アカデミー賞男優としてこの映画の公開の翌年に亡くなった。
  5. American Beauty
    アカデミー作品賞を獲った「アメリカン・ビューティ」の曲。この映画はちょっと違う意味での気味悪さが充満していたけど、このトーマス・ニューマンの音楽は衝撃的だった。チルや環境音楽にも近い響き。スカイリムのサントラに含まれていても違和感が無いような氷のような透明感が今でも本当に好きだったりする。
  6. Love Theme from St.Elmos Fire
    青春映画「セントエルモス・ファイア」のテーマ曲。映画は個人的にはどうでも良いような内容だけど、音楽は自分が愛するもう一人のピアノ&プロデューサーのデビッド・フォスターが担当していて、個人的な音楽価値は高い映画だった。アレンジを聞いただけでデビッド・フォスターとわかる音作り。
  7. Nsttie Teaches celie From "The Color Purple"
    スピルバーグが多分アカデミー賞を狙いすぎた映画w 黒人の女性の逞しく美しい人生を描いた映画だったけど、結局に無冠に終わった。しかし、このサントラはマイケル・ジャクソンのスリラーのプロデューサーとしても有名であり個人的に本当に敬愛するクインシー・ジョーンズが担当していて、この美しい曲を作曲したのは先述のデビッド・フォスター。クインシーはフォスターがまだそれほど有名でない頃からその才能に惚れ込んで一緒に仕事をして来た。
  8. Last Tango in Paris
    ベルトリッチ監督の映画で、70年代の映画にしてはかなり性描写が激しい。そのあまりに多い性描写が当時色々な問題を引き起こしたとも聞いている。主演の名優マーロン・ブランドは「それが苦痛だった」と語ったとか。エンディングはアメリカン・ニューシネマさえ感じる理不尽さや虚しささえあって、見終わってからパートナーも自分も暫し無言になったほどw しかし音楽は絶品。作曲はラテン・ジャズ界で活躍したサックス奏者のガトー・バルビエリ、今では既にスタンダードと言える一曲かもしれない。今日の音源は、最近一番気に入っているカレル・ポレリーの演奏で。自分もこれをピアノで弾く時がある。個人的に最も好きな映画音楽の一つ。
  9. Main Title/ Chocolat
    邦題は「ショコラ」と言う映画のテーマ。実は自分は映画はまだ見てなくて、音楽から入ってしまったw 非常に素晴らしい映画と聞いていて時間がある時に見てみようと思う。音楽を担当しているのは、レイチェル・ポートマンと言う作曲家で「Emma」と言う作品で女性初のアカデミー作曲賞を受賞している。この「ショコラ」のサントラもかなり人気があって、アカデミー作曲賞にノミネートされている。
  10. Wind Beneath My Wing
    今日紹介する唯一の歌入りの映画音楽。邦題「フォーエバー・フレンズ」。ベッド・ミドラー主演の映画で、彼女の主演映画の音楽は有名なのが多いけど(ローズとか)、この映画は女性二人の幼少期からの友情を描いたもので、かなり泣ける映画。自分にもしもの事があった時、こんな風にしてくれる親友は居るのかな...とかつい考えさせらてしまう。この曲は、ビルボードでも1位になり、グラミーの最優秀レコード賞と楽曲賞の両賞を獲得、プロデューサーは巨匠アリフ・マーディン。これ以上言う事がありません。

 

追筆: 怖い話を思い出しちゃったよー 

これは本当に余計な話だけど、上のプレイリストにも入っている「アメリカン・ビューティ」の事を調べていたら、実はこの映画は実話がモデルになっていると書いてあって、それは「エイミー・フィッシャー事件」と呼ばれていた事件だった。

アメリカン・ビューティの映画のストーリーを知ってる人は、実話と映画の結末がかなり違う事にも気付くと思う。この映画の場合は、あくまでも実話にインスピレーションを受けた...と言うだけだったのかもしれない。

そしたら、映画化されたそういう実際の事件の”まとめ”みたいのに突き当たっちゃって、それで思い出したのがスティーブン・キングの「IT」(イット。アイティーじゃありませんw)と言う映画の殺人ピエロのモデルの事だった。

映画も十分気味悪いけど、そのベースになった実話は個人的にはもっと酷く感じられた。と言うか、それは作り物ではない実話であるわけだしね。

その説明のリンクも貼りたくないようなとんでもない殺人鬼だけど(だからリンクは貼らないw)、最後、彼が刑務所に収容されて、殺人心理学に興味があった非常に優秀な大学生と文通するようになり、この大学生が面会に行った際、刑務所においてもこの殺人鬼は彼を襲おうとしたりした。

そして、この大学生はそういう殺人で服役している人たちとの面会や文通で聞いた話とかを本に纏めて出版、数年後、犯罪被害者の弁護士にまでなるけど、その後、2006年6月6日、31歳と言う若さで自殺を遂げる。”666”ともとれるこの日付。

この青年に何があったのか...?

既にその時は、ITのモデルになった殺人鬼は死刑になっていたけど、事件も稀にみるとんでもない事件であるにも拘らず、この実話にはまるで外伝があるような感じと言うか、その外伝のオチもとんでもない...と言うか、これが全部事実だと言うんだから、今聞いてもゾッとする。

音楽とは関係ない随分余計な事を書いちゃったけど、幽霊、悪魔憑き、呪いとか...怖い話は沢山あるけど、やっぱり壊れた人間が自分は一番怖い...。

公開日 カテゴリー Moovie, Musicタグ ,

About Makoto

TESシリーズ(Skyrim、ESO等)のファンサイトを運営。しかし、本性は音楽geek(soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。Wordpressは2007年からの古参。 Home:  Rolling Sweet Roll

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