台風19号と言う驚異を心配しながら始まった日本GPだけども、日本では大変な被害にあった所もあったものの、鈴鹿に関しては大事に至らず、無事に日曜の予選&決勝にこぎつける事が出来た。
現地でF1観戦した人も開催に関係した多くの人たちも、台風の心配の中、本当にお疲れさまでした。
目次
鈴鹿の予選
午前の予選の結果
それで、今日は土曜に出来なかった予選を午前中に行い、午後にはレースと言う非常に忙しいスケジュールにもなった。
予選は、ベッテルを先頭に1-2をフェラーリが占め、本当に数戦前からフェラーリの車が本格的に力を付けたであろう事がうかがえた。
CLASSIFICATION: END OF QUALIFYING
Confirmation of a @ScuderiaFerrari front row lockout, as Sebastian Vettel secures his fifth pole at Suzuka 👏#JapaneseGP 🇯🇵 #F1 pic.twitter.com/7VTkYiPEv5
— Formula 1 (@F1) October 13, 2019
鈴鹿とベッテル…と言うと、ベッテルは鈴鹿を得意としているドライバーの一人でレッドブル時代に4勝している。
それで、本当にどうでも良い事を思い出したんだけど、そのレッドブル時代、グランツーリスモ5(GT5)にエイドリアン・ニューウェイが本当にデザインに参加したと言う究極のダウンフォースを持つファンカーを運転して、ベッテルが実際シミュレーターでドライブするタイムに挑戦する…と言う企画があった。
しかし、これがとんでもない挑戦で、そのニューエイ・デザインの架空の究極のダウンフォースを持つ車は最高速が460km位出るし、これで鈴鹿に挑戦するとどうなるのか?w
S字だって300kmを有に超える速度で軽いアクセルワークだけで突っ込んで行けるし、確かブレーキを踏む箇所なんてヘアピンと最後のシケイン位しか無かったように思う。
それにファンカー(ファンの吸引力で地面に貼りつくグランド・エフェクトカー)だから、ちょっと段差がある縁石とかに乗り上げるとダウンフォースが切れて車が空に吹っ飛んで行くし、この超高速の車を殆どブレーキ無しで最後までミスなく乗るか?は最大の課題だったw
今回、鈴鹿でベッテルが予選で出したタイムが1分27秒064で、鈴鹿のコースレコードを更新する事になったけど、このGT5のファンカーでのチャレンジでは、鈴鹿の2周をたった2分10秒以内で走らなくてはいけなくて(ベッテルのお手本タイム)、ゲームの中でもいかに難しい挑戦だったのか、それを思い出す事になった
たまに考えるんだけど、フェラーリに行ってからのベッテルはやや精彩さに欠けていて、もしかしたらニューエイ・マシーンの申し子のように思う事があった。ニューエイは空力の専門家だし、ダウンフォースがある車とそうじゃない車は乗りやすさが全然違う。
今年のフェラーリの車もダウンフォースが足りないとかずっと言われて来て、しかし、今日の予選でベッテルがトップに来た事を考えると、ひょっとしてフェラーリの空力が改善された?とか思ったりもした。鈴鹿は高速コーナーが多くて、良質なダウンフォースが無いと速くは走れないコースに思う。
10/17追記
鈴鹿のコースの難しさ
それで、鈴鹿のコースと言うのは、非常にドライバーのテクニックを要求するコースである事はあまりにも有名だけども、車側から見ても様々は要素が必要となる。高速コーナーに対応できるダウンフォースは当然、ベタで踏めるような部分もかなりあるからトップスピードもそれなりに必要になる。どうであれ、次々と現れるテクニカルなコーナーに対応できるだけの操縦性が必要だったりする。
#F1jp 日本のファンの皆さまにはおなじみの鈴鹿サーキット🔔🦌
テクニカルなセクター1・2に、パワーを必要とするセクター3。8の字型で右回りと左回りが混在する、独特のレイアウトは、多くのドライバーが「難しいけど面白い」とコメントするドライバーズ・サーキットです。 pic.twitter.com/AjDYWpKePY
— HondaモータースポーツLive (@HondaJP_Live) October 13, 2019
今でも「モナコを制するもの世界を制す」と言われる位、ドライバーの腕を問うトラックとしてモナコは有名だけども、個人的には鈴鹿もそれに匹敵するほどのテクニカルコースと思える事がある。鈴鹿とモナコではトラックの特性は全く違うけども。
特に鈴鹿の第1セクターにあるS字から逆バンク(ホンダTwitterの3~6コーナーあたり)は、ここで鈴鹿のタイムが決まる…とさえ言われる事もあって(「S字を制する者が鈴鹿を制す」)、シューマッハやセナと言う伝説級のドライバーの多くは、鈴鹿のS字に伝説を持っている。
S字と言っても、教習所で習うような低速なものでなく、殆ど200km以上を維持して攻めて行く事になるけども、ライン取りの難しさは当然、鋭いハンドルの切り返し、正しい減速…ドライバーの技術を全て問われるような箇所で、タイヤの状態によっても攻め方が変わって来る。
普通にここを走っていると、この場所のどこにタイムを縮める要素があるのかさえ謎になる場合もあるかもしれないけど、それ位、正しく走れた者のみが達する事が出来るタイムの領域と言うものがある。F1ではそれを53周続けて、タイムをコントロールしなくてはいけない。
その他にも速度調整と荷重移動が難しいデグナーとか(一度の軽いブレーキでその速度を調整しなくてはいけない)、複合コーナーのライン取りが難しいスプーンとか難しいコーナーは鈴鹿には本当に沢山ある。
午後の決勝
#F1 - Final Race Classification of #JapaneseGP 🇯🇵 pic.twitter.com/0PGRHnFi4q
— FIA (@fia) October 13, 2019
※ ルクレールのペナルティが出た後の改定版 しかし、ルノーがテクニカルな違反問題を問われている為、更に変更になる可能性があり。
F1鈴鹿のスタート直後1コーナーでのドラマ
そして、午後の決勝。
鈴鹿のF1は、ホンダが参戦していればいつもホンダファンが一杯詰めかけるのが常で、そして鈴鹿のコース自体が長い歴史を持つホンダの自社コースだったりする。
だから、鈴鹿ではいつも以上にホンダ熱が高くなるし、ホンダ系のチームやドライバーもそれに応えようといつも以上に頑張る事が殆どで、しかし、それが空回りしてしまう事も過去にはあった。
今日も、レースがスタートして、しかし、普通のコースとは違い、鈴鹿は1コーナーに最初のブレーキングがにあるんじゃなくて(2周目以降はここで軽くブレーキングをするけども)、実はターン2の方に大きなブレーキングポイントがある。だから、スタート直後は車はハンドルを切りながらターン1に流れ込みながら、ターン2に向けてブレーキングをするけども、ここでホンダ期待のフェルスタッペンはルクレールと接触して、グラベルにアウトしてしまう。
Max 💥 Charles #JapaneseGP 🇯🇵 #F1 pic.twitter.com/KPd4dYKmqP
— Formula 1 (@F1) October 13, 2019
ホンダの応戦席から観ていたファンは、多分これに悲鳴を上げそうになったと思うし、自分はネット観戦だったけども、当然のように「マジか…」と悲しくなった。
1990年の鈴鹿では、1-2グリッドでタイトルも争うセナとプロストがスタート直後に接触して、2台ともレースが終わってしまう事があった(セナが自分でぶつけに行った…とか言う話もあるw)
個人的な思い出とすれば、2005年だったと思うけど、この年も大雨の影響で予選で大番狂わせが起きて、予選最後に走った上位陣ドライバーのターンに大雨になって、上位陣の殆どがタイムを出せずに最後尾の方に沈むと言う事があった。
しかし、ホンダファンの期待を一身に背負うBARホンダの佐藤琢磨は予選5位をキープ、日本のファンの期待は一気に高まったけども、決勝スタート直後の1コーナーで琢磨はバリチェロと接触。グラベルに出て行って大きく順位を落として、ホンダファンから大きなため息が溺れた事もあった。
📽 【F1 Rewind】2005年 日本グランプリ【鈴鹿】
今回のスタート直後のフェルスタッペンのインシデントを見て、個人的には特に琢磨のコースアウトを思い出す事になった。
フェルスタッペンと接触したルクレールの問題
しかし、今回のフェルスタッペンとルクレールの一件は、最初「審議」となりながら、その後「お咎め無し」となり、しかし、フェルスタッペンが7周目にリタイアになった後、「再審議」となった。
ドライバーの松浦さんがTwitterで、「ルクレールのあれはねぇわ」と言っていたけど、自分もルクレールのライン取りと言うか、それに少々疑問を持つ事になった。
Max was not amused 😠#JapaneseGP 🇯🇵 #F1 pic.twitter.com/5HrvOB351e
— Formula 1 (@F1) October 13, 2019
押し出して縁石とれるライン? とか思う事になったけど、ルクレールは全然引く気さえ無かったように思えても来る。外とは言え、フェルスタッペンの車が少し前にあるにもかかわらず、ルクレールはコースを一杯一杯使っているわけで。(そう立ち上がらないと前にはS字で置いて行かれる…)
しかし、再審議ではルクレールにお咎めが来た。
この記事にもあるように、接触のインシデントにペナルティが来ただけではなく、壊れた車のデブリをばら撒きながら走った事にもペナルティが来た。
さらに、ルクレールはフロントウイングにダメージを負ったまま走り続けたため、危険な状態で走行を継続したことについて10秒加算のペナルティを受けた。ルクレールは1周目の終わりにピットに入らず、チームはその次の周に呼び戻すとレースディレクターに述べていたが、2周目走行中に多数のパーツが飛び散り、後ろを走っていたルイス・ハミルトン車のミラーを破損した。しかしパーツが外れたことでフェラーリはマシンが安全な状態になったと考え、ルクレールに対して、走行を続けるよう指示したという。その後、レースディレクターの命令により、ルクレールはようやくピットインした。
マシンがダメージを受けたことが明らかだったにもかかわらず、インシデントの直後にピットインさせなかったことで、コース上で危険な状態を作り出したとして、ルクレールのレースタイムへのタイムペナルティに加え、フェラーリに25000ユーロ(約300万円)の罰金が科された。
後から、F1公式が興味深いルクレールの動画Tweetを上げていたんだけど…
Yeah, going through 130R is cool. But how about one-handed....?
Nicely done @Charles_Leclerc 😎#JapaneseGP 🇯🇵 #F1 pic.twitter.com/JaCyKG3PNb
— Formula 1 (@F1) October 13, 2019
130Rでルクレールが片手運転して突っ込んで行ってるんだけど、その片方の腕がどこにあったかと言うと、左のサイドミラーを押さえているし…(唖然)。130Rはダウンフォースが無い車で走ると難しい高速コーナーかもしれないけど、今のF1のダウンフォースでは殆どベタ踏みで入って行ける可能性があって、片手でもそれほど難しくない可能性がある。
追記: 元F1ドライバーのチャンドックもこのルクレールのドライブを見て、
「狂っとる。F1でのダウンフォースを2021年にはもっと減らす必要がある兆候の一つ。グリップよりパワー重視で、もっとドライブを難しくするべきだ。」
と書いている。(同意)
そして、それより。この公式のTwitterに対して、その後、そのルクレールのミラーがもげる動画を上げてくれる人も居る。多分、フェルスタッペンとの接触でそれがいつ外れてもおかしくはない状態になっていて、それを押さえながら走る事もどうかしてるけど、それがもげて誰かに当たったりしたら、どうするつもりだったのか?
いや、実際、それと思われるものがハミルトンの車に当たって、ハミルトンの右ミラーまで壊したし、ハミルトンもこれには相当に怒ったらしい(当然w)
接触のインシデントはレースでは仕方ない事だと思う事が出来ても、パーツをばら撒いて走っている事について何とも思わない…と言うのは、これはかなり問題があると思う。その時のルクレールのチームラジオを聞けば、それをかなり簡単な事に考えていたことも理解できる。
2009年、マッサが前を走っていたバリチェロ車から堕ちたスプリングだったっけ? それがヘルメットに当たって、気を失って壁に激突。マッサは暫くレースに出れない位のダメージを負う事になったけど、それが今F1に導入されている「ヘイロー」開発の起点になっている。
実際、今回もルクレールのマシンから堕ちた部品がハミルトンのミラーを破壊したし、これを軽く考えるのは、最高カテゴリーのモータースポーツのドライバーにあってはいけない事に思う。
その他にもベッテルがスタート時にちょろっと動いていた…とか色々あるけど、ファンの言葉を聞いてると「再びフェラーリ優遇がF1に戻って来たんじゃないか」とか言ってる人も居て、前FIA会長のマックス・モズレーの時代はそういう事が確かに色々とあったよねw
そう言えば、2006年のモンツァの予選で、タイトルを激しく争っていたアロンソとシューマッハ。シューマッハのチームメイトのマッサが、軽いクラッシュをしたまま予選を続けたアロンソに対し「壊れた車で予選を邪魔された」と発言して、アロンソは予選グリッドを5番降格された事があった。その時がマックス・モズレーの時代だけども、その時、マッサの走行の動画が何度も検証され、それは多くの記者やチームがFIAとフェラーリの結託を強く意識した出来事だったと記憶する。(この時は、アロンソには殆ど罪がないと言うのが多くの判断)
これも余談だけど、その2006年のモンツァのレースではアロンソのエンジンがさらにブロー。それにより、タイトルがシューマッハにかなり有利になったように見えたけども、2戦後の鈴鹿で今度はシューマッハの車がエンジンブロー。シューマッハが引退を表明している年の鈴鹿で、日本のファンは、シューマッハのエンジンブローとタイトルが遠のく様子を目の当たりにする事になった。
(これは5年以上もエンジンブローをしなかったフェラーリとルノーの両チームのタイトルに掛ける開発競争がいかに激しかったを語る一つの事例として記憶に残る事になったけども、テストも殆どされない改良エンジンが投入されたりして、しかし、翌年からエンジン開発凍結時代がやって来る事になる。)
メルセデスの謎のタイヤ戦略
今回の鈴鹿のレースで個人的に一番おもしろかったのは実はメルセデスで、ボッタスがスタート直後の1コーナーで前を奪って先頭を走り続けたけども、ボッタスとハミルトンのタイヤ交換のタイミングがかなり違って、ボッタスがタイヤ交換2回でハミルトンで1回で行くと思われた。
そうなれば、ハミルトンは1位、ボッタスは2位でメルセデスが1-2になると思われたのが、なぜかメルセデスはハミルトンのタイヤ交換を敢行。ボッタスまでが、「本当にルイスはタイヤ交換するの?」とかチームに聞き返した位だった。
Mercedes tells Bottas that "Lewis still has to stop". Bottas replies "are you sure Lewis will stop?". "He will" is the emphatic reply. #F1
— Autosport Live (@autosportlive) October 13, 2019
実際、ルイスがタイヤ交換をすれば、ベッテルを2位に上げる事になってしまうし、メルセデスの謎の戦略にファンは頭をかしげたりした。
この時にTwitterで日本のファンが「メルセデスが"俺たち"化した」とファンが騒いでいた事に腹を抱えたけど、しかし、これは決してメルセデスが誤判断したわけでもなさそうな事が映像から理解できた。
これが52周目のベッテルとハミルトンのタイヤの状況だけども、ルイスの場合は2回目のタイヤ交換でグリップに期待してソフトに変えたせいもあるけど、こんな状況になっていた。
ベッテルのタイヤは40~50%残っているのに対して、ハミルトンのタイヤはソフトでギリギリw
もっと興味深いのは、二人のタイヤの減り方と言うか、リアのタイヤの減りが早いのは、ミッドシップと言うか後輪駆動なら当然の事なんだけど(ホイールスピンとかしたら後ろが無駄に摩耗する)、ベッテルは左右が同じ位残っているのに対して、ハミルトンは右側の方が減りが大きい。
このブリヂストンの公式記事には、鈴鹿の走り方のレクチャーが書かれているけども、ここにもこう書いてある。
鈴鹿サーキットは、路面のグリップは比較的高いコース。また立体交差があるため左コーナーと右コーナーの数がほぼ一緒で、タイヤも左右均等に減っていく。
にもかかわらず、ハミルトンの車は右側が減ってるし、車のバランスとかもあるかもしれないけど、バトルしている場合、後ろの車の方が前の車のダウンフォースに引きずられて色々とコントロールが難しくなるのは常で、ルイスのタイヤを見る限り、その影響を受けていただろう事を感じたりもする。鈴鹿は高速コーナーも多いし、前に車に居る状況では車のコントロールの難しさはかなり上がるし、それが表立って見えないのは、当然のようにドライバーがそれらをちゃんと制御しているから…とも言える。
しかし、当然と言うか、ハミルトンからすれば、このチームの判断には不満だったようで、
ルイスには、ルクレールのデブリが飛んで来たり、色々と面白くないレースであっただろう事はファンであっても理解できる。それでも、ハミルトンが無事でマジで良かったと言う。
実はレースは52周で終わっていた?
この記事のよれば、実際はレースは53周まで続けられたけども、FIAのシステム・エラーでレースは実質上52周で終わっていた…と言う事になるらしい。
実際のチェッカーは53周終了時に振られたが、レギュレーションに則り、システム上のチェッカーの52周目終了時が最終的なリザルトになることになった。そのため、53周目にピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)とバトルして2コーナーでクラッシュしたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)は1周前の9位のままで入賞扱いとなった。
これにより影響を受けたのはペレスだけで…いや、同じレーシングポイントのストロールがそれにより入賞外になってしまったけども、もし最周回でハミルトンがベッテルをオーバーテイクをしているような事があれば、これはもっと物議をかもした一件になりえたかもしれない。
ボッタスの優勝 メルセデスのコンスト・タイトルの決定
そして、レースはボッタスが勝利して、メルセデスは鈴鹿でコンストラクターズ・チャンピオンシップのタイトルを手にする事になった。
Daznの解説陣の話では、ボッタスが解説陣の一人に「鈴鹿では本当に勝ちたい」とかなり意気込んで語っていたらしくて、やっぱり鈴鹿で勝利する…と言うのは、ドライバーには特別な意味があるのかもしれない。
特に今はF1でもストップ&ゴー的なコースが増えていて、個人的には、アブダビとか(小さな声で) 「走っていてどうしてこんなつまんねぇコースを作ったんだろう?」 とかマジで謎だったりする。鈴鹿やスパのようなコースが多くのドライバーから支持を受けているにもかかわらず、安全性の問題もあったのかもしれないし、増え続けるダウンフォースのせいでオーバーテイクが減りゆくF1で、ストップ&ゴーにすればDRSとブレーキ勝負でオーバーテイクが増える可能性にかけて、クソコース(言葉が悪くてすみません)が量産された事はマジで謎だった。
新しいコースでは、サーキット・オブ・ジ・アメリカだけは、アップダウンもあるし、シルバーストンとか色々なサーキットの良いところどりの楽しいコースと思うけども、個人的には、F1も取り敢えず興行として運営されていて、それ故、観てる側が楽しい事も大事だったとしても、走っているドライバーが「このコースでレースをするのは最高」と思えるレイアウトであってほしいと思う事もある。
ボッタスは鈴鹿を勝った3人目のフィンランド人になるとDaznの解説陣が言っていたけど(ハッキネン、ライコネン、ボッタス)、ボッタスもチームメイトが史上最強のハミルトンとなれば、色々と苦労とかあるのかもしれない。
10/15追記: ボッタスが今回勝ちたかった理由はこれにもあったのか? ハッキネンが鈴鹿で勝利してちょうど20年…。
2019 vs 1999 🇫🇮🏹🇫🇮🏹#VB77 #F1 @F1MikaHakkinen @MercedesAMGF1 @F1 pic.twitter.com/o30PW783GT
— Valtteri Bottas (@ValtteriBottas) October 15, 2019
ホンダ アルボンの大活躍
そして最後にホンダ。
最近、すっかり忘れ去っている事は、2015年から2017年まで付きまとったホンダPUのトラブルで、あのトラブル続きの状態をすっかり忘れる事が出来る時が来るとか…本当に今の状態に感謝する。
今日も表彰台はかなわなかったけども、フェルスタッペンが居なくなったコースでアルボンが奮戦し、トロロッソに行った日本と縁が深いガスリーが本当に頑張ってくれた。
今回の鈴鹿のFP1で、日本の山本尚貴選手がガスリーに替わって走る事になったけど、その時もガスリーがいい奴すぎて、今回の鈴鹿の決勝後もコメントも「日本のファンの為に頑張りたかった」。
Q3 and 8th in the race. Happy day!!!🇯🇵
Fought my heart out today, intense 53laps. Very happy to bring the team & Honda couple more points in Suzuka! Thanks to everyone for making this week so special with all the support received here in Japan. 🎌 1️⃣0️⃣ pic.twitter.com/02tZqPBFZZ— PIERRE GASLY 🇫🇷 (@PierreGASLY) October 13, 2019
ドライバーに性格なんて関係ねぇ…とか言う人も居るけど、日本人はこういう人を応援したくなるんだよ…。
#F1jp 田辺テクニカルディレクターのコメントが届きましたので、ご紹介します。 pic.twitter.com/iYvVUZD62j
— HondaモータースポーツLive (@HondaJP_Live) October 13, 2019
アルボンは本当に素晴らしい仕事をしてくれて、ファンとしても感謝する。
その他にも色々と書きたい事があるけど、今回はスチュワードとして個人的に大好きなルマン24時間の9回の勝者であるトム・クリステンセンが招集されていた。
A look at the steward panel for the #JapaneseGP, with Tom Kristensen as the driver steward for this round. #F1 pic.twitter.com/YGS6n4GxG8
— Peter Leung (@BaronVonClutch) October 13, 2019
今回の鈴鹿では、裁定に色々と疑問を残す人も多かったように見えるけど、最近のF1は、ペナルティを出しすぎてファンがうんざりするようなレースにしたくない…と言う考えもあるとも聞いた事がある。
トム・クリは、ルマンと言う厳しい耐久レースにずっと身を置いて来て、ルマン24時間はクラス違いの車も多数走るインシデントなんて付き物みたいなレースで、それに年に一度しかないレースでペナルティを出しまくっていたら走っているチームもファンもげんなりするのは当然で、トム・クリがそういう視点でF1の裁定をしているとかは思わないけども、そんな事も思い出す事になった。