コンテンツへスキップ

【ESO】南エルスウェアのシナリオを終える 伝承的に非常に興味深いナーファーラールと言うドラゴンについて

最近、シロディールもすっかり忘れて南エルスウェアを走り回っているけど、本当に南エルスウェアで知る事は興味深い事ばかりだったりする。

そう言えば、最近、ジルはふざけた格好で活動しているw

この格好で「ウィッチ」の称号を付けて走り回っているけど、昨日、モーンホールドで誰かに泥玉投げつけられて、泥を投げつけたくなった人の気持ちもかなりわかるwww 

魔女迫害っぽい感じ?w いや、単にこういうジルが気持ち悪かったんだろうけどwww 

ジルにこの格好させてウィッチとか名乗らせるのは無理がありすぎるのは承知で、個人的にもこのジルの格好にウケすぎている。色々なコンセプトで変な格好を作るのは楽しいよね。

(これ、絶対着ないと思っていた預言者のローブだけど、着てみたらこのバックが結構気に入った。バッグの色を変えられるw)
 

南エルスウェアのシナリオが終わる

ところで、今日、南エルスウェアのストーリーを終える事になったけども、後は、北エルスウェアと南エルスウェアの両方をプレイしていると見れると言う「真のドラゴンの季節のエンディング」と言うのを見るだけになった。

…いや、本当の事を言うと、パートナーがその真のエンディングをプレイしているのを後ろで見ちゃって、既に自分はそのエンディングを知っているんだけど、「えっ、マジー!?」とかショックを受けたりした。

当然、これについては現段階ではネタバレになるから絶対に口外出来ないけども、この北エルスウェアから南エルスウェアのストーリーの流れは、もう一つのメイン・クエストにさえ思える趣(おもむき)がある。

今年はESOスタート5周年にあたり、1年の中の4期のストーリー全てが「ドラゴンの季節」として繋がって行った。

5周年を記念して出されたストーリー…最初は何だか面白いのかどうかも分からなかったけども、南エルスウェアに来て一気にその話は盛り上がりを見せて劇的なエンディングに進んで行く。ZOSの人たちが間違いなくこのストーリーの構築に力を入れて来たであろう事が本当に理解できるストーリーだった。

ESOは、今年の2月にロアマスター(ストーリーの構築責任者)が変わる事になって、今後のストーリーにそれがどう影響をするのかが懸念されたけども、しかし、個人的には「ESOはやり遂げた!!」と言う感じで、本当にTESのファンの一人として「素晴らしいストーリーをありがとう」と言いたくなった。これは間違いなくTESであって、間違いなくZOSは今まで自分達が知る事のなかった空白のタムリエルの歴史を「伝承(ロア)」として築きあげる事になった。
 

ところで、この先は殆どネタバレは無いんだけど、出来れば南エルスウェアのメインストーリーを少しくらい進めた人だけ読んでほいしいと思ったりする。
 
 

ナーファーラールと言うドラゴンについて

今回の南エルスウェアのシナリオは、個人的にはTESの"ドラゴンの伝承"と言う視点でも非常に楽しむ事になった。

スカイリムのストーリーと世界観を楽しんで来たファンにとっても繋がる話が幾つかあって、その名前がここで出るか? とか(隻眼のハコンの名前とかね)、本編のモラグ・バルが霞んでしまうほど、ドラゴンは強い存在感を放っている。

南エルスウェアでは利害の一致から人間と共闘をしようとするドラゴンが出て来るけども、それはスカイリムのパーサーナックスやオダハヴィーングを彷彿させる。

しかし、スカイリムのドヴァキンは、その声とドラゴンボーンと言う血筋から人間の形をしながらドラゴンから「同族」と見なされ、それを統べる事が出来たけども、当然、ESOの主人公「魂なき者(Soulless one)」はドラゴンボーンではないから、ドラゴンから見ればいつまでたっても人間の立場でしか無いし、ドラゴンを従わせる事も出来ない。

スカイリムのパーサーナックスは主人公にとってはお師匠さんだから特別な立場なドラゴンだとしても、スカイリムの最後でドヴァキンに従うオダハヴィーングとESOで共闘することになったナーファラールとの差はそこにある。オダハヴィーングは、スカイリムの主人公がドラゴンボーンであるから同族として力を貸したけども、ナーファーラールはあくまでも人間と一緒に戦う事を自分で選んだドラゴンに思えている。
 

スカイリムの本に登場するナーファーラール

このナーファラールと言うドラゴンについては、その内本家に詳しく纏めたいと思っているけども、TESの伝承上でも非常に興味深いドラゴンで、実はスカイリムの本にも名前が出て来るし、彼の最期も既にTESシリーズの他のストーリーで明らかになっている。

スカイリムのスカイヘブン聖堂にある「ドラゴンのマップ」に登場するナーファーラールの名前

スカイリムにもスカイヘブン聖堂と言うドラゴンガードが築いた古い聖地が出て来る。

そこをドラゴンガードの末裔とも言うべき、その流儀を受け継いだブレイズの生き残り(デルフィンとエズバーン)と探す事になるけども、そこに「ドラゴンのマップ」と言うESOのストーリーより200年ほど昔に書かれた本が登場する。その本にナーファーラールと思しきドラゴンの名前がある。

ナハファハラール

定命の後援者達と繰り返し同盟を組むことで生き延びてきた。知られている限りで最も新しい後援者は、ドラゴンガードが終結した第二紀369年のウェイレストの王、カシミール2世である。彼は逃亡したため現在の行方は知られていない。

UESPの記述によれば、ナーファーラールがカシミール王の許を去った理由は、当時のドラゴンガードがナーファーラールの居場所を聞きつけそれを討伐しようとしたからで、だから「逃亡」と言う言葉がこの本にも使われているのかもしれない。この件は、スカイリムでブレイズのエズバーンとデルフィンが、パーサーナックスを殺せと主人公に迫る事態さえ思い出させる。

この本が纏められたのが第2紀の378年と言う事だから、ESOではこの本に書かれたその後のナーファーラールの物語を見る事になる。
 

TES外伝ゲーム「レッドガード」に登場するナーファーラール

そして、もっと驚くべき事は、ESOの舞台となった時代より300年後、いよいよTESシリーズの舞台となる帝国の祖であるタイバー・セプティム(後にタロスとして神格化される)が現れるけども、ナーファーラールはその時タイバー・セプティムと組んで、タムリエル統一の戦いにも貢献しようとしていた事。タイバー・セプティムはドラゴンボーンだから、ナーファーラールから見れば同族ともなるのか?

UESPによれば、その時の彼は"a jewel of the Imperial crown"(帝国の王冠の宝石)とさえ呼ばれ、このストーリーはTESシリーズの外伝とも言える1998年に発売になった「レッドガード」(The Elder Scrolls Adventures:Redguard)と言うアドベンチャーゲームでプレイできたと言う。

この「レッドガード」と言うストーリーは、外伝と言うだけあって、少し違う視点で描かれていて、タイバー・セプティムがタムリエル統一を目論んで暗躍するけども、そういう時、ハンマーフェルでは、二つの大派閥「クラウンズ」と「フォアベアーズ」が対立を繰り返し、フォアベアーズは有利を引き出す為に帝国と同盟を組んでハンマーフェルに帝国を介入させる。

レッドガードの主人公(サイラス)は、それに反感を覚えて、帝国側がハンマーフェルに対してかなり譲った形の和平条約を出すまでの活躍が描かれているらしい。

だから、あくまでもハンマーフェルの視点から見たストーリーだから、タイバー・セプティム側は悪者では無いんだろうけどあまり良い描かれ方はしてないようで、帝国に組みしていたナーファーラールは、主人公の手に掛かり死亡する。

しかし、UESPの記述では、ドラゴンの不死性から、ナーファーラールが完全に死んだのかは判断はつきにくい…と言う事だった。スカイリム時代にも、死んでいたドラゴンがアルドゥインによる蘇生で墓場から生き返って来る事があったしねw

だから時系列を纏めると、「ドラゴンのマップ」がスカイリム本として登場し、そこにはナーファーラールは「生存が確認されてるドラゴン」となっているけども、タイバー・セプティムの時にナーファーラールは死ぬから、本当はスカイリムの時代では生きていない筈のドラゴンとなる。

しかし、スカイリムに登場する本に「生存が確認されているドラゴン」としてわざわざ出て来るのは、もしかしたらUESPが言うように完全に死んだのではなく、どこかで生きている可能性があって、出来ればこういう興味深い思想のドラゴンはずっと存在してほしいと思ったりもした。TESのドラゴンは、(ドラゴンボーンとかに)魂を吸われない限り、基本、その魂は不滅とさえ読んだ事があった。

こう見て行くと、ナーファーラールは、賢く時代を見据える事が出来たドラゴンとも言えそうだけども、しかし、スカイリムではドラゴンと言うのは非常にプライドが高く権力欲が強い生き物と言う表現があったように記憶する。ナーファラールが人と同盟を組んで生き続ける事も一つの自己顕示欲の一種で、自分の価値と言うものを人と協力する事で見出そうとしていただけ…と書いていたものもあった。

TESのロア(伝承)からいつも学ぶ事は、ドラゴンとかデイドラとか、それは人とは全く違う思考回路や概念を持った存在で、人が人を評価するように簡単には「善」だとか「悪」とかの区別はつけれないと言う事。だから、何を考えているのかもわからない部分もある。

それでも、南エルスウェアのストーリーを見てる限り、少なくともナーファーラールは非常に賢く、だからと言って人を出し抜くようなズル賢いタイプでもなく、このナーファーラールの過去の出来事は南エルスウェアのストーリーを通して明らかになって行く。

それは、それぞれがストーリーを通して体験して行ってほしいと思うけども、こういうタイプのドラゴンがTESに存在していたと言う事は、スカイリムをプレイした自分達であっても、非常に新鮮で新しい発見だった。

因みに、南エルスウェアの登場人物で、ファンが最も好きと答えたのは、このナーファーラールだった。

公開日 カテゴリー Gameタグ

About Makoto

TESシリーズ(Skyrim、ESO等)のファンサイトを運営。しかし、本性は音楽geek(soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。Wordpressは2007年からの古参。 Home:  Rolling Sweet Roll

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)