気付いたら早いもので11月も1/3くらい過ぎていて、既に検索でクリスマス・ソングとかにも人が来てくれているw もっとクリスマスが近くなれば更に音楽シーンも賑やかになるかもしれないけど、Spotifyが自分がフォローしているアーティストの新譜を纏めてくれた中から独断でチョイス。
11月22日にコールドプレイの新譜である「Everyday Life」が発売になるけども、Spotifyでは既にその中から3曲が聞けるようになっている。特にアルバム・タイトルの曲は、コールドプレイ独特の透明な空気のような美しい曲。このアルバムは楽しみにしている人も多いよね。
上のプレイヤーではマーティン・ギャリックス、マイク・ペリーと言う人気の北欧DJの新譜からコールドプレイに繋がるように並べたけども、個人的に上のプレイヤーの中で注目するのは8曲目のサム・スミスの「I feel love」。このオリジナルはドナ・サマーの70年代の名曲で、当時、ジョルジオ・モロダーと言うイタリア人大プロデューサーと共にドイツのエレクトロサウンドの舞台で活躍していた時代の曲。サム・スミスのカバーは、かなり原曲に近い形で再現されていて、既にこの曲はSpotifyでも大人気になっている。
そして、最も好きなベーシストの一人であるスタンリー・クラークの新譜がある。スタンリーと言えば、70年代チック・コリアと組んでリターン・トゥ・フォーエバーでジャズ界に新風を巻き込んだ世界屈指のベーシストの一人だけども、自分がスタンリーを愛するのは、当然彼のファンク色が強いベースに理由がある。
今回のスタンリーの新譜もファンク色が強いんだけど、実はこれは「アンダーカバー・ブラザー2」と言う黒人主人公のドタバタ・アクション・コメディのファンキーな映画のサントラ。この映画の1もスタンリーが音楽を担当していて、2もスタンリーがサントラ全曲を担当しているとなれば、これは自分としては絶対スルーできないw 映画の評価はイマイチみたいだけど、このスタンリーのサントラは、ジャズ・ファンクが好きな人にはたまらない逸品だと思う。スタンリーは意外や映画音楽も結構手掛けている。映画「パッセンジャー57」(92年)のサントラとか、スンタリーのスラップ・ベース炸裂で超おすすめ。やっぱりファンクと言う音楽はベース。そのカッコよさで決まる。
その他、御年70歳になるアメリカ音楽界の至宝の一人とも言えるブルース・スプリングスティーンの新譜が本当に素晴らしかったり、Jazznova、Hirosima(LAで活動する日系の人たちのバンドで日本音階をジャズに取り込んだ先駆けのバンド) の美しいジャズフュージョン系の曲もあったり、かなり個人的には楽しんだりした。
そして最後に置いたのは、本当に尊敬するジャズ・ピアニスト、キース・ジャレットの「虹の彼方に(Somewhere over the Rainbow)」(超スタンダード)。キースのファンからすれば、彼のOver the Rainbowは目新しくも何とも無いんだけど(既に何度も演奏している)、これは2016年のLive録音。彼の真骨頂は即興演奏で、それでも何度聞いてもキースのOver the Rainbowはコードから何から本当に美しいと思う。これを聞いてみんな何を思い浮かべるんだろう…。