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WOWOWでアメリカン・アイドル / シーズン17のファイナルが放送される 優勝者のレイン・ハーディ他、印象に残ったアーティスト達

昨日、WOWOWで去年の9月から始まったアメリカン・アイドルのシーズン17のファイナルの放送があって、いよいよ長いオーディションの優勝者が決まった。

実は自分はこの勝者をかなり前から知っていたんだけど、と言うのは、アメリカン・アイドルは本土では去年の3月からスタートしていて、5月頃に既に優勝者が決まっていた。今日は、自分のこの番組を通して印象に残った人とか曲について書いておきたいと思う。

 

シーズン16の優勝者と準優勝者について
アメリカン・アイドル シーズン17の優勝者 レイン・ハーディについて

今回はレイン・ハーディと言うルイジアナ出身の超イケメンのアジアの血を持った青年が優勝した。彼の特筆する事は顔がメチャクチャ良いと言う以上に、個人的には「古き良きアメリカ音楽の若き伝道者」にも写っていて、当時18歳の彼が、この歳で60-70年代テイストのブルースロックとかを歌う事に驚く事になった。

これはウッドストックの音楽特集の日の動画で、レインはジョー・コッカーの曲を選んだ。この選曲は18歳にしては渋すぎるだろ…(ため息)

と言うか、この曲に限らずサム・クックやチャック・ベリーの歌もあったし、同世代の日本人は殆ど知らないような…しかし、アメリカ音楽では伝説的なミュージシャンの曲をレインは好んで選ぶ傾向があって、18歳がどこでこんな曲を選んで来れるんだよ…とか、選曲の意味でも驚きの連続だった。

顔のせいで一見ジャニーズっぽい日本のアイドルさえ思い浮かべるけど(彼の母系は韓国出身だそうで)、その音楽は年齢に似合わない「筋金入り」とさえ呼びたくなるもので、これは子供の頃からこれらの音楽に慣れ親しんでなければ出せないフィーリングとフレーズに思えたし、そして甘い顔に反した渋いハスキーボイスで、彼は60-70年代ロックンロール、サザンロックとカントリーの路線を崩さずに勝ち進んで来た。

彼が音楽に目覚めたのは、5歳の時にエルヴィス・プレスリーの「ハートブレイク・ホテル」が車のラジオから流れて来た事がきっかけで、子供の時からエルヴィスのスタイルに感化されて、フリンジ付きの衣装とかを親に作ってもらって着ていたと言うwww その頃、逆算すれば2005年くらいの筈で(レインは2000年生まれ)、2005年と言う時代にエルヴィスの音楽に感化される5歳なんてどれだけ居るのか?

それに、レインは学生になって急にバンド活動に目覚める…と言う浅いキャリアの人たちとも違い、8歳の時からギター教室に通ってきちんとギターのレッスンも受けて来て、アメリカンアイドルでも最も親しいレインの家族として何度か登場した彼の兄とバンドを組み、その兄がレインに歌を歌う事を勧めたと言う。

(↑ アメリカン・アイドルで憧れの人、エルヴィス・プレスリーの歌を披露するレイン)

また彼が最も好きなバンドとしてあげたのが、日本の彼の世代では殆ど知らないであろう、しかし知る人ぞ知る超大物サザンロックの大御所バンドの「オールマン・ブラザーズ・バンド」で、その嗜好からしてもタダ者ではない感じさえ受ける。

↑ 「オールマン・ブラザーズ・バンドの人気曲」

自分も70年代の音楽を敬愛する一人で(自分が好むのは60-70年代のファンクとソウルだけども)、自分の周りにも兄貴以外にそういう嗜好がある同世代は殆ど居ないし、自分の兄貴もレインの兄と同じくドラマーだった事もあって、生まれ育った場所は違えども、そういう点からもレインの趣味や環境の共通点もある。

だから、彼は18年しか生きてないにしろ、彼の音楽はずっと60年代と70年代の所に止まっていて、それを吸収する事により彼の音楽性と言うのが確立したのかもしれない。それが彼の同世代の誰もが真似できない強い個性に繋がっているように思えた。

 

アメリカン・アイドルの中でも彼の高評価に繋がった上の動画の曲は、レインがこのアメリカン・アイドルに出演する前、既に2018年にシングルとして発売していて、だから彼は間違いなくこの時点でセミプロとも言える。

と言うか、今回のシーズン17のトッププレイヤー達は殆どがセミプロ

 ← 2018年の発売されたレインの3曲入りミニ・アルバムから同曲。

今回のアメリカン・アイドルを最初から見ていた人は承知かもしれないけど、レインは2018年のアメリカン・アイドル(シーズン16)に参加、しかしトップ50で終わる成績しか残せなかった。

しかし、今回のシーズン17では、友人がアメリカンアイドルのオーディションを受ける為に、そのギター伴奏の奏者としてオーディションに帯同する事になり、その時ライオネル・リッチーやケイティ、ルークの審査員陣はレインの事を覚えていて、「一曲歌ってみろ」と強引に歌わせて、「これは行けるぞ」とこれまた強引にハリウッド行きのチケットをレインに渡してしまう…と言うエピソードがあった。

これがそのエピソードの動画だけども、レインも最初はそのチケットを受け取っていいのか迷いまくりなのがわかるし、だから、審査員陣がレインを強制参加させなければ、今回のレインの優勝はありえなかった話だった。

今回のアメリカンアイドルは去年のシーズン16と比べても異様にさえ思えるほどレベルが高い争いにもなったけども、去年と審査員は同じものの、この3人の審査員陣の見る目(聞く耳の確かさと言った方がいいか?)があってこそ、これだけクオリティの高い争いになったようにも思える。

レインは今回の決勝戦の殆どでジーパンとTシャツはやめて昔のロックスターの出で立ちのようなスーツ姿でステージに立ち続けて(特にチャック・ベリーを彷彿させるようなスーツ姿)、彼はその時代の音楽に間違いなくリスペクトを持っている。

これはチャック・ベリーの超有名曲のジョニー・ビー・グッドを歌うレインだけども、このあまりに有名は最初のギターリフはレイン自身が弾いている。本当に驚くべき18歳だよね…。(現在は19歳になったらしい。)
 

準優勝のアレハンドロについて

決勝結果が出るまでは、多くの人がオリジナリティの高いアレハンドロが優勝すると思っていて、レインが勝者と決まった時にそれに異議を唱える視聴者もアメリカには沢山居た…とも聴いた。

しかし、個人的にはどちらも甲乙がつけがたい存在で、と言うか、この二人を同じテーブルの上で語る事が出来るとしたら、それは二人ともがミュージシャンとしてかなりの技量を持っている…と言う事だけで、全く違う個性の持ち主だと思っている。

アレハンドロと言うのは、シンガーと言うより、既にアーティストやミュージシャンとして才能に恵まれていて、楽曲の作曲者や楽器の奏者としてだけでも食って行けそうな存在。だから、この二人に甲乙を付けれるものがあるとしたら、「好きか嫌いか?」と言う事だけで、自分はどちらも逸材としか言えない。それくらい、二人のレベルは高い。

アレハンドロのアコースティックギターの腕も本当にスーパーレベルなんだけど、同じくピアノを演る者として、このピアノ演奏とリズム感にはぶったまげたw

と言うか、アレハンドロの歌も悪くないんだけど、彼はシンガーと言うより間違いなくミュージシャンであって、審査員の一人のケイティ・ペリーが、"「カラオケ大会」とさえ言われたアメリカン・アイドルをミュージシャンレベルに引き上げたのがアレハンドロ"と評したように、その言葉がアレハンドロの多くを物語っているように思う。

準優勝のアレハンドロはすでに勝者のレインより先にアルバムを発表していて(去年11月)、これほど早くアルバム発売にこぎつけたのは、間違いなくアメリカン・アイドルをとおして彼の支援者が沢山居たとも言えそうに思えている。

アレハンドロは、現在は「Scarypoolparty」と言う名前の音楽ユニットとして活動していて、しかし、このアルバムを聞く限り、アコースティックの要素が強いと思われたアレハンドロの更なる多面性が出ているような気がする。

特にこのアルバムの前半を聞くと、ブレイクビーツを主体とした少しラウドな曲調で、心に何の準備も無いと、「これ、マジでアレハンドロなの?」とか疑いたくなる可能性もあるw しかし、それでも曲のところどころにアレハンドロが得意としそうな幻想的な部分があったりして、このアルバムに関しては、かなりエレクトロ色が強い前衛的な曲が多くて、彼の意外な側面も見る事が出来るかもしれない。

Spotifyで全曲を聴けない人の為に、これがこのアルバム2曲目の「ダイヤモンド」と言うアレハンドロの曲。

アメリカンアイドルでアコースティックな彼の曲調に慣れて来た人にとって、ちょっと取っ掛かりが悪い可能性もあるかもしれないけど、アルバムの後半はアメリカンアイドルでも歌われた彼のメローなオリジナル曲も幾つか含まれている。

実は、アレハンドロがアメリカン・アイドルで優勝しなかった事を「良し」とするファンも多くて、と言うのは、アメリカン・アイドルで優勝するとディズニー傘下のレコード会社と契約したり、そのプロモーション活動にも参加したり、見方によれば活動に色々な制約が加わるけども、ミュージシャンとしてのアレハンドロの自由な音楽性はそれに縛られるべきじゃないと言う意見も多い。

自分もこれには同意する部分もあって、既に自分の音楽の世界観を持っている彼は、自分の好きな道を突き進むべきであって…いや、確かに大手のプロモーションのサポートが無いと露出度が低くなったり、曲が売れにくいと言う部分もあるかもしれないけど、それを踏まえれば、自分自身の名をアメリカに知らしめたアメリカン・アイドルはアレハンドロにとっては最良のプロモーションにもなったとも思う。審査員3人からも絶大な支持を得て来る事にもなった。

 

シーンズ17で特に印象に残った楽曲とアーティスト
ディミトリアス・グラハム

彼については、個人的には予選の時から評価が高い一人だった。タトゥとか目立って一見派手な人にも見えるけど、中身は本当に真面目で感謝を知っている人で、そういう人間性にも惹かれた一人だった。

今回のオーディションを通して、ダントツに好きだったのがこの曲だった。

このルーカス・グラハムの曲が好きと言うのもあるんだけど、この曲の最初に紹介されているディミトリアスとルーカスグラハムのリーダーのルーカスの会話と言うのも泣けて、二人が間違いなく友情を育んでこの楽曲を歌った事が伝わったし、デュエット言うのは、歌い手の心が通いあってこそ、はじめて素晴らしいハーモニーが生まれると確信した一曲だった。

オペラまで勉強していたと言うディミトリアスだけど、彼はメリーランド州のボルチモアの出身で、アメリカでも貧困層が多く犯罪が多い地域であることはディミトリアスからも語られて、そういう中から出て来た彼は、自分の過去において色々な経験をしたのか、彼は一緒にステージに立つ人々にどんな時も謙虚で敬意を表していた事も印象的だった。

審査の途中、視聴者から選ばれなかったディミトリアスを審査員のルークが自分の権限で更なる審査に進ませたけども、ルーク・ブライアンは、自分のアルバムを立て続けに3枚全米1位にしたカントリー界の大スターであっても、19歳で交通事故で兄を亡くし、2007年にも公表されてない理由で姉を亡くし、その姉の夫が2014年に亡くなった時、自分にも二人の息子が居ながら、その姉の息子を自分の養子として迎えている。

ルーク・ブライアンもあの爽やかな容姿から想像ができないほど人生の中で自分の色々な悲劇と戦って来た人で、それ故、人の痛みも理解できる人でもあって、彼がディミトリアスのような家族思いで苦労人に共感して成功してほしいと思ったのは、本当に理解が出来る事だった。

これはディミトリアスがアメリカン・アイドル以降、去年の8月に出したシングルで、ディミトリアスの美しい声がフューチャリングされている。
 

ジェレマイア・ロイド・ハーモン

そして、印象的に残った曲として同じくデュエット曲が続くけども、教会で育ったジェレマイアとブロードウェイ・ミュージカルの大スター、シンシア・エリヴォのデュエット。

シンシア・エリヴォは現在日本に来日中だけど、彼女の歌唱力は自分が言うまでもない世界的なレベルのもので、その彼女と素晴らしいデュエットを聞かせたのがジェレマイアだった。

個人的に今回のアメリカン・アイドルで最も歌が上手いと思ったのはジェレマイアで、顔だけ見ていると飄々としすぎていてどこにあんな歌唱力が隠されているのか、いつも驚かされてばかりだった。このデュエットの最後、ジェレマイアとシンシアは手を繋いで司会者の所に戻って来るけども、これも心が通いあってなかったら出来ない自然な行為のように思うし、こういう部分でも心が温まった。

実は、ジェレマイアはきちんと大学で声楽を学んで来た人で、本人は教会の掃除係をしながらいつも廊下で歌を歌っていたとか言っているけど、音楽の教鞭も取る事が出来る人だったり、それだけに彼は歌で音を外すなんて事は皆無で、その歌のコントロール能力はズバ抜けて見えた。

また、彼は今回のアメリカン・アイドルを通して女性とのデュエット曲を3曲も披露したけども、男性にしては彼のキーはかなり高いと言う事で、女性とのデュエットにおいてお互いにキーの妥協が無い事も特長的に思えてた。だから、女性も気持ちよく高音を張り上げる事が出来る。

ジェレマイアは審査員で超大スターのケイティ・ペリーとのデュエットさえ披露する事になった。(しかし、ケイティは本当にキレイだよねw)
 

このジェレマイアのスウィングしたゴスペルも本当に最高で、彼が教会で育った事を思い出させたりもしたけど、声質とか全然違うんだけど、彼がピアノを弾き語りして歌うとどういうわけかレイ・チャールズを思い出したりしたw 後から知ったけどもジェレマイアはアメリカ南部のルイジアナの出身で、レイ・チャールズは「我が心のジョージア」とか歌うくらいだからジョージアの出身で、同じ南部出身がそれを匂わせるのか? 

ジェレマイアは普段は言葉が少なく見えたけども、実はジョークがめちゃくちゃ面白い一面も持っていて、これがもっとファンに伝われば、もっと視聴者ウケしただろうと6位までしか残れなかった事が残念でならなかった。

アメリカンアイドルで歌われた歌以外の彼のオリジナルを聞いてみると、実は彼は非常にジャズ色の強い一面も持っていて、これも個人的には意外な側面で、彼の今後の作品が楽しみでならない。

今年の1月15日に出されたばかりのジェレマイアの新曲。70年代の映画音楽のノスタルジーさえも感じる音作りで、派手な曲では無いけども、個人的には非常に良い曲に思う。ジェレマイアやアレハンドロは間違いなく玄人ウケするタイプで、彼らが優勝しなかった事についても、「彼らの音楽はわかる人にはわかるんだよ」と言う変な納得もあった。
 

ウェイド・コタ

ウェイド・コタは巨漢のシンガーだけども、歌が上手いとか言うより、実に特徴的なハスキーボイスと彼にしか無いフィーリングで4位まで残る事になった。

彼はオーディションの時からカントリーとかフォーク・ロックを得意としているように見えていたけど、ここでなんとソウルのグループ神マーヴィン・ゲイに挑戦する。これにはぶったまげたし、最初の「listen baby~♪」の一節で、その渋さに自分は釘付けになった。

それに彼のキャリアを聞けば、最初はメタルバンドのリードボーカルをやっていて、シャウトしすぎて声を潰して、あんなしわがれた渋い声になったと言うし、色々とハプニング話も面白いものばっかりだったw 自分も最初のバンドと言うのがプログレロック・バンドだったから、ウェイドにはなぜか親近感を感じたりもする事が多かった(バンドにこういう奴が一人居たら、絶対に面白い…とさえ思った)

彼がロックやカントリー側のシンガーだったとしても、そこにはサッチモ(ジャズ界のルイ・アームストロング)や元ドゥービー・ブラザースのマイケル・マクドナルドを彷彿させる部分もあって、殊にマイケル・マクドナルドは自身も超有名シンガーソングライターでありながら、その特長的な声から超名曲のバックコーラスとかでも有名で、ウェイドの個性と言うのは、それにも匹敵するような多面性と可能性を感じ続けた。今度は何をやってくるのか、最も楽しみなシンガーの一人だった。

ウッドストックの曲を歌わなくてはいけない時、ウェイドは優勝者のレインと同じジョー・コッカーの曲を選ぶけど(曲は違う)、レインのジョー・コッカーも本当に素晴らしかったけど、カッコイイと言う意味では、本当にウェイドのジョー・コッカーに惹かれたし、コーラスの姉さんとの掛け合いがぞくぞく来る位素晴らしい。

ジョー・コッカーもすごいハスキーの渋い声の人だけども、個人的にはウェイドといつもイメージが重なったのはなぜかボブ・シーガーだった。(ボブ・シーガーとか自分と同世代で知っている人はアメリカにしか居ないかもしれないw)

ウェイドもアメリカンアイドル後にシングルを発表していて、それが上の曲だけども、実はクラウドファンディングでアルバムを作る資金も集めていたりもする。(マジで成功を祈っている)

そして、ウェイドの公式ページに行くと彼のショップがあって、ファンが結構いる事さえ伺わせる。そのショップで売ってるものなんだけど、結構おしゃれなものがあって、個人的にブレスレットのデザインがすごい気に入ったけど、これはウェイドが元メタルのボーカルであった趣味さえ感じた。それに最愛のあのウェイドの母ちゃんがデザインしたネイルシールまで売っていて、結構おしゃれな親子なのかもしれない。

ウェイドのSpotifyを見ていると、2018年に彼が意外な曲にボーカリストとして参加していて、あの彼の独特の声は、はやり色々な所で活躍できる事を知った気がした。それがこの曲。

 

ウチェ

そして最後にもう一人、ソウルとファンクを敬愛する自分とすれば、この人は絶対外せない。それは、ウチェwww

マジでカッコイイし、ファンクを歌えるシンガーがこういう所に出てきた事も嬉しくて仕方なかった。

彼は自分では仕事を「ウェディング・シンガー」と申告しているけど、彼のルーツはダンサーの方にあって、幼少の頃からダンスを習っていて、親の故郷であるナイジェリアに毎年戻ってダンスの勉強していたり、そして驚く事に彼はテキサスの大学で心理学を学んで卒業している。実はインテリな一面も持っている。

と言うか、今回のアメリカンアイドルでは突然失明してしまった女子学生の子も参加していたけど、ウチェは特にその子に本当に優しく親切に接していて、ただの派手な兄さんとはその行動は少し違う。誰に対してオープンで優しいと言うのもウチェの一面だったりもする。

彼もディミトリアス同様、ファンの投票では選ばれず、ライオネルがその場でウチェをハグして、次の審査に進ませると言う一場面があった。

この審査のやり方は気の毒で、歌う前にファンの投票結果を知らされるけども、この時のウチェのうなだれ方と言うのも正直すぎて、あのいつもバカのように明るいウチェがここまで悲しい顔をする事にも驚いた。ライオネルはそんなウチェを放っておけなくなって思わず彼に駆け寄るけど、ライオネルの優しさや暖かさが本当に伝わって来る事になった。
 

WOWOWの昨日放送のファイナルでも、ウチェも招待されて自分が敬愛してならないソウルバンドの1つのクール・アンド・ザ・ギャングのライブの冒頭で共演しているけど、本当にウチェにはダンスも見せる事が出来るファンク・シンガーになれる逸材と自分も信じている。

ライオネル・リッチーも言っていたけど、彼はシンガーと言うよりエンターテイナーであって、ファンクを格好良く歌えるシンガーは本当に今はなかなか探せないように思う。ライオネルが一番ウチェを評価していたと思うけど、ライオネルが活躍した70年代後期から80年代と言うのは、曲も作れるし、歌って踊れる黒人シンガーが結構居た。

その絶対的な代表格はマイケル・ジャクソンだっただろうし、エンターテナーと言うよりミュージシャンの枠に近かったプリンスも個性的であったし、ギターリストやプロデューサーとしても名をはしたリック・ジェームスもそうだったかもしれない(彼は薬のやりすぎで人生をボロボロにして亡くなったけども)。ライオネルが彼の同期とも言えるその時代のファンクを思い出してウチェにその可能性を見たい気持ちと言うのは、ファンクとソウルを敬愛する自分からすると理解が非常に出来るものだったりする。
 

追記: ウチェは今年の1/21に新曲を出した。

やはりファンク色が非常に強い作品で、バックのリズムギターがカッコイイ。この曲を一緒にやっているのは、ブーツィー・コリンズで、彼はファンクの帝王と言うべき故ジェームス・ブラウンと一緒にやって来たり、Pファンクでも有名な伝説的なファンク・ベーシストの一人で、ウチェは最高のアーティストと仕事をする事になった。素晴らしい。
 

余談:審査員のライオネル・リッチー

そう言えば、アメリカン・アイドルのシーズン17で活躍した色々な人のインタビューを読んだけども、レニーやアレハンドロ、ジェレマイアが最も評価が信用できてその意見だけは大事にしたい審査員としてライオネル・リッチーの名前をあげていた事は興味深い事だった。

ライオネル・リッチーはシンガーでもあるけども偉大なるソングライターの一人でもあって、エンドレス・ラブとか色々な曲を思い出す人も居るかもしれないけど、個人的にはあの「We're the world」をマイケル・ジャクソンと共同で作曲した人だぞ…と言えば、80年代、彼がどれだけの時代の寵児であったかが想像できると思う。

いきなり歌い出しからライオネルだし、ライオネルも大学院まで出ている超インテリで、しかし、90年代に前夫人との離婚問題が影響したか、一時期音楽業界から名前を聞くことがなかったと聞いている。しかし、今ではかつての音楽業界での威厳を取り戻して、誰にも親しまれる性格で多くの人に彼の歌と共に愛されている。

(このwe're the worldを見ると、本当にマイケルのエンジェルヴォイスが恋しくて仕方なくなる…)
 

アメリカンアイドルに参加したシンガー達のその前後の活動

Spotifyで探せる範囲で上のプレイヤーに纏めてみたけども、ここにはアメリカンアイドルのオーディション後の曲もあれば、それ以前に出された楽曲も含まれている。前述通り、アメリカン・アイドルの上位として残った人の多くはセミプロみたいな人も多くて、アメリカンアイドルに出場する前に既に幾つか曲を発表している人も多い。

特にこのプレイヤーの一曲目のレイン・ハーディの「フレイム」は、アメリカン・アイドルのファイナルの最後でもレインが歌っていたけど、レイン自身が言う事では、間違いなく自分の路線の曲では無いんだけども、時には勉強と思って色々な歌を歌う事も楽しいと言っていた。このフレイムは、アメリカのデジタル音楽チャートで8位のヒットになった。

年末は多くのシーズン17のアメリカンアイドルの出身者がかなりヘヴィーなスケジュールでツアーに追われていて、既に彼らの本格的な音楽活動はスタートしている。

今回のアメリカン・アイドルは逸材揃いで、本当にクオリティが高い戦いを見せてもらったけども、実はあと2ヶ月もするとシーズン18のオーディションが始まる。今年も、3人の審査員陣も同じで、この3人の審査員も本当に素晴らしくて、いつも彼らの言葉には多くの人が希望を与えられていると思う。

アメリカンアイドルの関連の話として、現在製作されているアレサ・フランクリンの伝記映画が今年の終わり頃に公開予定で、アレサの役をアメリカンアイドル出身者のジェニファー・ハドソンが演じる。と言うか、アレサを演じる事が許されるのはジェニファー・ハドソンしか考えられないと言うのも本当で、アレサ自身も生前に彼女を指名していたと言う。この映画が今から本当に楽しみで、今後もこういう偉大な活躍ができるアーティストが沢山アメリカン・アイドルから出て来る事を楽しみにしている。

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