実はもっと早くこの記事を出したかったんだけど、管理人は未だ体調不良から完全脱出してなくて、パートナーからPC禁止令が出とりましたw
それで、いよいよ12月になってESOの今年を振り返ってみると、多くの人に今年最も印象的なESOの出来事とは何だったのか?
自分の環境で言えば、コロナの影響で海外の仲間にも「Stay Safe」(体に気を付けてね)と挨拶するのも普通になって、いつも以上に仲間と色々と話す事が多い1年だった。特にシロディールでのパフォーマンスの悪化、不本意な2ヶ月にも渡るAoEテスト。陣営の勝敗以上になぜこういうパフォーマンスの悪化が起こるようになったのか、特にアメリカのプレイヤーはITに詳しい人が多いし、それにそういう問題が「自分にだけ起きているわけじゃない」と言う仲間とのシンパシーの共有と言うか、だから、パフォーマンスがひどくても耐えられるような事も多かった。そんな事ばかり話したり説明しているから、海外の仲間からも「Master Gills」とか「Professor Gills」とまで仲間から(殆どバカにされてるんだけどw)言われる1年でもあったwww
目次
2020年のESOはパフォーマンスに問題を抱え続ける事になった
コロナにより多くの企業が影響を受ける中、今年のESOは開発に大して遅れが無いままアップデートは行われて来て、IT関係の仕事は在宅作業に強いとは言え、考えてみればこれについてはある意味でスゴイ事にも思えたりもする。グレイムーアのスタートがわずか2週間遅れただけだった。
しかし、一方で、今年ほどESOとそのプレイヤーがゲームのパフォーマンスに苦しんだ1年は無かったように思うし、前半はシロディールと一部の試練限定と言うPvPとPvEの両エンド・コンテンツのみでパフォーマンスが悪化していたのが、今年最後のアップデート(28)ではそれがPvEのグループダンジョンや普通のフィールドの活動にまで及ぶ事があった。
アップデート28(マルカルス)から起こるようになったPvPとPvEを含んだクラッシュがどういう理由で起きているのかはまだわからないけども、間違いなくシロディールに莫大な遅延と非同期を起こした理由については英語公式フォーラムの仲間の知識を借りて何となくわかったように思う。今日はそれを中心に書いていきます。
今年のパフォーマンスの超悪化はアップデート25から始まった
今まで何度か話して来た通り、シロディールのパフォーマンスが爆弾落としたように悪化したのは、間違いなくアップデート25(今年2月)からで、そこでプレイヤーの全員はクライアントを再DLをする必要があった。
今年の3月のはじめ、パフォーマンスの悪化、非同期所以のスタミナが戻らない現象、軽攻撃すら発動しない(モーションもおかしい)、衛兵が突然テレポートするとかそういう動画をあげる事になった。
この動画はパッチ5.3.6と書いてあるけど、実は5.3.5(アップデート25の本パッチ)が来た時、シロディールで多くのプレイヤーが1時間で何回もクラッシュを経験するような事が起きて、そのクラッシュ修正の為にあてられたのが5.3.6だった。
確かこのパッチのお陰でクラッシュは修正された。しかし、それが無くなった途端、急に目立って見えたのは上の動画にあるような技も軽攻撃も何も発動しない状況がプライムタイムでは頻繁に起こるようになった事。当時の酷い状況を思い出せば、今はだいぶマシになったとも言えるんだけど…。
しかし、この当時は自分達はシロディールで何が起きているのか全然理解してなかったし、どうやらアップデート25の時にクライアントの再DLをした事がこの問題の原因かもしれない…と気付くのは、それから少し時間が必要だった。
なぜ、ESOはサーバーに全ての処理を移す必要があったのか?
「クライアント側のデータ容量が少なくなりますよ」なんて甘い説明だけで自分達は何も考えずにアップデート25でクライアントの再DLを行う事になった。
これが当時自分が本家に書いた記事だけど、我が家の2台のハイスペックPCでもおよそ50分掛かるほどのものだった。そして、暫くして英語公式フォーラムに、「どうやらクライアント側にあった処理までが全部サーバーに移されたようだ」と言う話しが出て来た。
少し知識がある人なら、その処理全てをサーバーに全部背負わせた事がシロディールのクソパフォーマンスに影響を与えているかもしれない…と想像は出来たかもしれないけど、じゃあ、なぜ?
当時は「あまりにチーターが多い為、改ざん不可にする為にサーバーに全ての処理を移した」と説明する人が多かった。一部のITに詳しい人達は、これを言われてしまうと押し黙る傾向がある。脆弱性の悪用したエクスプロイトと言うのは、プレイヤー間の公平のみならず、企業にもダメージを与えるもの。だから、これは仕方ないか…と思っている部分もあった。
6月、ESOはStadia版をスタートさせる
そして、ESOは「Stadia」と言うGoogle下のクラウドゲームサービスと提携して、アップデート25から4ヶ月後の6月に公式にESOのStadia版がスタートする事になった。
stadiaは日本語版には対応していない為、このニュースは殆ど日本のESOファンの中では話題にならなかったけども、いや、何度か書いて来た通り、当時から、Stadiaとの提携がESOのパフォーマンスに影響を与えていると言っているファンは何人か居たんだけど、当時、多くのファンが気に留めなかった。
しかし、ここ数日、PvPのみならずPvEにまで及ぶパフォーマンスの悪化、それがなかなか修正されない事に業を煮やしたファンの口から再び「Stadia」の名前が出て来るようになった。
このスレッドの題名になっている"enough is enough"と言う英語は「もううんざりだ」とか「いい加減にしてほしい」とかそういう意味。
ここでファンの一人がこう言っている。
ハローストーム(アップデート25)の変化がなければ、今まで以上にそれはうまく行っていたと思っている。彼らはスパゲッティコードを削除したと語りゲームを再ダウンロードさせたが、その代りとしてパフォーマンスの為にコードを単にサーバーサイドに移したと言った。これは明らかにStadiaの為だった。
誤解しないでほしい事は、自分はStadiaのクラウドゲームサービスが悪い…とか言いたいんじゃなくて、それに対応する為、今年ESOは大きな変化を遂げなくてはいけなかった…と言う事が今日の主題と言う事。
そして、もう一つ、Stadiaとの提携について言及するスレッドがあるけど、当たり前なのかもしれないけど、ZOSの提携相手についてあまり良くない書き込みがされると、ZOSはすぐに動いてスレッドを閉じる傾向があるw このスレッドもすぐに閉じられた。
この題名は「今、(ZOSは)マイクロソフトと共に仕事をしている為、Stadiaのサポートをやめて機能したESOのバージョンを私達に返して下さい」
正確にはマイクロソフト傘下になる正式は契約は来年早々と聞いた。
クラウドゲームサービスは、全てをサーバーで処理する必要があると言う事
じゃあ、皆が問題視するESOとStadiaとの提携の何が一体悪かったのか?
勉強してみると、クラウドゲームサービスと言うのは、そもそもクライアントと言うものが存在せず、極端な事を言えばモニター、コントローラー、インターネット環境さえあればゲームをプレイできる。違う視点から見れば、PCやハードのスペックに影響されずに、高画質のゲームをプレイできる可能性がある。(成長すれば良いサービスと個人的には思う)
しかし、クライアントが無いからその処理は全てサーバーで行う必要があって、アップデート25でその処理が全てサーバーに移されたと思われる。
↓ こちらのサイトの記事には、普通のクライアントがあるオンラインゲームとクラウドサービスのオンラインの違いをわかりやすく説明してくれている。
クライアントサーバモデルはオンラインゲームでもよく使われていますが、全ての処理を外部のサーバで行うクラウドゲームとは異なります。オンラインゲームのサーバでは主に数値やコマンドといった最低限の処理を行って、クライアント側(ユーザー側)で映像描画やエフェクトといった処理をします
↑ ESOは今までこのタイプのオンラインゲームだった筈。それが、クライアントにあった処理を全てサーバーに移し…
オンラインゲームでもそうですが、クラウドゲームにも遅延が発生します。
特に対戦格闘ゲームでは、ほんの少しの遅延が勝敗に大きく影響するため、従来のオンラインゲームではP2P技術を活用してキー操作のデータのみを送ることによって遅延を少なくしていました。
ところがクラウドゲームでは全てをサーバで処理するため、サーバの状況によりますが致命的な遅延が発生する可能性があります。例えば、対戦中にゲームが急に止まり繋がった際には勝負は決定していた、等です。
致命的な遅延!!
正にアップデート25の後から、これこそ自分達がシロディールで経験して来た事で、先に書いた通り、ESOがStadiaに対応したのは今年の6月。この記事はその半年以上前に書かれているものだけど、今年のESOの状況を予見しているようなものにも自分には見えたw
個人的にはやっと謎が解けたような思いがするし、知識と言う上ではすっきりしたけど、しかし、知識の上で謎が解けてもそれが現状を良くするかは別物の議論である事も理解している。
- 追記:
- ESOのStadiaはPCと同じサーバーを使っている。先日、新しいMacをCPUの変化からサポートしない…とマット・フィラー氏から話しがあった時、新しいMacを買ったプレイヤーはStadiaで同じアカウントとサーバーで引き続きプレイ出来る事が明言されている。
パフォーマンスの悪化で生贄にされたもの
残念に思うのは、こういう事がZOSから一度も正しく説明は無かった事で、それに日本語版はStadiaには対応してないし(と言うかStadiaのサービス自体が日本語まだ?)、にもかかわらず、このクソパフォーマンスの変化に付きなわなくてはいけなかった事。
シロディールのパフォーマンスが悪化した事に関して、増えすぎたAoEのせいだとか、サーバーの処理がそれに追いつかなくなった…とか、なんかすごいはぐらかされたようにさえ思う事。そして、プレイヤーを使役して2ヶ月もの間、シロディールで面白くもないテストが続けられた事。
AoEテストが始まる前のリッチ・ランバート氏のAoEに関する記述を読んでみると、結局AoEを減らす必要があったのは、既にサーバーだけではその処理の限界になっていて、今思えば、クライアントを必要としなくなった今、処理と言う点ではステップダウンしたようにさえ思えたりもする。
自分は3年前からずっとシロディールで戦って来て、2018年頃からプライムタイムでパクトの対ボールグループ要員として戦って来た。ボールグループは集団で轢き殺して来ると言う部分においては昔から迷惑な存在ではあったし、確かに多少はパフォーマンスに影響を与える事もあったけども、しかし、今ほどパフォーマンスに酷い影響を与えるような存在でもなかった。
しかし、今年に入ってボールグループが現れる度にシロディールのパフォーマンスはひどく低下。これは今年から変わったサーバーで全て処理しなくてはいけない…と言う環境下では、彼らの戦い方は決してサーバー処理には優しくない戦い方であった…と言う事に思う。ボールグループのようなものにこそ、クライアントでの処理が必要だった…とさえ思えて来る。彼らが使うグループ専用アドオンはクライアント側にあるものだけど、それがデータ取得する為にいつもサーバーにアクセスする必要もあって、その頻繁なサーバーとのやりとりによって、パフォーマンスが低下する…と見る人も多い。
ESOの公式のストリーマーの一人であってTwichで多くの視聴者を持つカバナントのプレイヤーも英語公式フォーラムでこう言っている。
「聞いた通り、シロディールは厳しい場所になっています。回復技の変化もラグを修正しなかったし、彼らもそれを知っていた筈で、技術的な変化がそれをもたらしたと思っている。テスト以来、未だ私は疲れたままです。本当に悪い状況であり、来年は更にテストが行われると聞いています。もうあまり時間が無いだけにそれにワクワクとしているとは言えない。」
彼が言っている「技術的な変化」と言うのは、間違いなく全ての戦闘処理をサーバーが行うようになった事を指すと思っている。
ついでに、他の回答では、彼はこう言っている。
「装備プロックのメタも好きじゃないし、PvPは本当にバランスが悪くて、意図せずメカニズムが壊れている」
全てに同意する。彼はシロディールからヒーラーを排除したい先頭を切る人でもあるんだけど、その部分は色々な人の意見があると言う事で、どうであれESOの公式に近いPvPerだってこんな感じだったりする。
個人的にはクラウドゲームサービスは悪くないと思っている件
個人的にはStadiaみたいなサービスがもっと成長してくれて技術的な熟成がされるのが楽しみだし、と言うのは、例えば自分の家の話しになってしまうけど、我が家には二人のゲーマーが居る。それで、自分は仕事で絶対にPCが必要だけど、パートナーとかは元々がPlayStaionの愛好家で、ゲーム以外でPCを使うんなんて事はせいぜい動画見たりニュースみたりしか無い。パートナーのようなゲーマーにはStadiaでも良いのかもしれない。
それにグラボとかCPUとか次々に新しいものが出て、ハードの面でもキリがない業界で、PCのスペックとか気にせずゲームが出来るならそれは正しく夢の環境に思える事もあるし(PCの構築がスキな人は楽しみを奪うな!と言うかもしれないけどw)、まだまだ成長が必要なサービスとは言え、一部からは期待もされていると思う。
しかし、スカイリムの後期もそうだったけども、FO4から得た技術で画質を上げたSEが登場して、その後、高画質が必要なVRにもスカイリムは対応する事になった。SEが出たのがちょうどスカイリムが出てから5年後であった事を思えば、ZOSも次のステップの準備として何か新しい事を試してみてもおかしくは無いのかもしれない。
アンドーンテッドのイベントが始まるものの…
PvEと言えば、12/4夜中からアンドーンテッドのイベントが始まって、決定的な問題は英語公式フォーラムではまで見てないような気もするけども、未だにダンジョンとか関係なくクラッシュが起きている人もいる。
と言うか、現状を理解している人は、ダンジョンとかのクラッシュの修正パッチは12月7日に来る筈で、それが来るまではイベントのチケットを貰うだけの最小限の活動に留めているようにも見えてるし(クラッシュしてせっかくの労力を無駄にしたくないしね)、それに、今回の報酬で出るモンスターセットのオパールセットは本当に人気が無くて(確かにこの色は何と合わせるのも超難しいし)、アイテムをコンプリートしたい人で無ければ、興味を持っていない人もかなり居る(その代りに家具を支配人の店に置いてくれと言う人まで居る)。
このフォーラムの動画に爆笑してしまったけど(ZOSからすぐにこのスレッドは閉じられたけどwww)、スレッドの火消しに走り回る様子を譬えたもの。最近、ファンからの質問にZOSから返答が来るよりスレッドが閉じられる事の方が多くて…いや、ファンも現状についイライラして余計な事を言いたくなるのもあるんだろうけど、今後、どうなって行くんだろうねw
良い週末を。