7月10日-11日にかけてPTSのメンテナンスがあり、いよいよ次期アップデート39のテストがPTSでスタートする事になりました。最初に書いておけば、今年の第3期アップデートは、8月21日(月)のメンテナンス後にスタートする予定になっています。
例年ならこの第3期アップデートはDLCダンジョンが来ていたけども、今年最初にあったグローバルイベントの時から「この第3期はDLCダンジョンではなくバグ修正にあてる」とZOSは言って来て、DLCダンジョンが無い為に新ダンジョンから得れる新しいセット装備もありません。しかし、PvPにおいてシロディールで購入可能な3種の新しいモンスターセットが登場し、またネクロムで獲得可能な新しい数種の家具もあります。
目次
パッチノート39の特徴
このアップデート39においては「ベースゲームにおける充実と調整」を目指していて、その為にゲームを新たにスタートした時のQoLの改善、シロディールや帝都(かつてはDLCだったが今はベースゲームに含まれる)等の戦闘以外の改善が含まれています。(実は攻城兵器の調整と変化もあります)
上の記事はその内日本語公式で訳されると思うけども、アップデート39におけるベースゲームの改善について説明されています。
しかし、戦闘調整も既に色々と話題になっていて、その意見を纏める時間も欲しいと言う事で、先に些細なんだけど色々と変化があるQoL(クオリティ・オブ・ライフ = プレイヤーのゲーム内の快適性)の方から書いて行きます。第2段では戦闘調整を纏める予定でいます。
ゲームをスタートした時の大量にある「ピンスパム」の改善
「ピンスパム」って一体何の事? と思う人も居るかもしれないけど(自分もそうでしたw)、ネクロムでスタートした新クラスのアルカニストを作って久々に新キャラを育てた時、最初の大都市ダボンズウォッチの様子にびっくりしたりしました。アルカニストの作った時の記事にも書いたけども、DLCのプロローグクエストを含んで大量のクエストマーカーがそこらに出ていて、この大量のクエストマーカーの酷い氾濫こそがZOSが「ピンスパム」と言うものです。これは本当に酷いw
これでは初めてESOをプレイする人はどのクエストを受けていいのか混乱するばかりで、ZOSもこれをアップデート39から整理して、特定のレベルに到達しないとこれらのクエストマーカーが出ないように制御するようにしたようです。
新しいクエストマーカーの制御(クエストスタートの条件)
- レベル5から
-
- 預言者が関係するベースゲームのメインクエスト(コールドハーバー)は、ゾーンストーリーの最初のクエストを完了した後、各チャプターとDLC都市にこのクエスト提供者は登場する。最低レベル5
- 戦士ギルドと魔術師ギルドは、ギルドに参加するクエスト以外はレベル5以上のプレイヤーにのみ表示される。戦士ギルドのクエストの従者であるベラは、全てのゾーンの入り口でプレイヤーに声を掛ける機会を待つようになる。
- 盗賊ギルドと闇の一党のベクター・クエストはレベル5以上で、クエストはそれぞれのゾーン内でもレベルに関係なく受ける事ができる
- レベル6より
-
- ハウジングの住宅クエストのチラシは、レベル6以上に表示される。
- テイル・オブ・トリビュート(カードゲーム)の勧誘者ソリンヌは、プレイヤーがレベル6になるまでハイアイル以外の場所で勧誘を叫ぶ事はなくなった。
- クラフト認定のクエストはレベル6からで統一。
- レベル7より
-
- ソロ用洞窟の探索、ワールドイベント、ワールドボスの各町のデイリークエストは、レベル7以上
- アンドーンテッドのデイリークエスト(ソロ用洞窟)はレベル7から
- 戦士ギルドと魔術師ギルドのデイリークエストはレベル7から
- レベル10より
-
- バトルグラウンドとアンドーンテッドのスタートクエストは、レベル10以上から
- レベル15より
-
- クラグローンのデイリークエストは、レベル15以上から
- プロローグ・クエストはレベル15以上のプレイヤーに表示される
- 試練(トライアル)のスタータークエストは、レベル50以上のプレイヤーだけが利用可能。トライアル自体はいつでも利用可能。
特に各DLCのプロローグクエストのクエスト提供者がレベル15から出るようになったのは良い兆候だと思うけど、先日もダボンズウォッチの魔術師ギルドにエルスウェアのプロローグクエストのギバーであるアブナー・サルンが居て、同時に魔術師ギルドのクエストで変装しているもう1人のアブナー・サルンが居ると言う変な状態になっていましたw
要するに今のESOと言うのは、最初に想定してなかったものを今まで何も考えずに積み上げて来てしまったような状態で、この積み上げてしまったものの整理が必要な状態になっているように見えています。
ナビゲーターサービスののNPCの配置
実はこの意味がよくわからないんだけど、タムリエルの各主要都市にナビゲーターサービスのNPCを配置したと言う事で、これによって現在アクティブになって進行しているクエストによって、リンク先に移動するかが表示される…というんだけど、クエストでどこ行けば良いのかわからなくなった時は、この人のところに行けと言う事か?
と言うかアルカを育てている時にすごい気になったのは、モーンホールドの外れに何台もの荷車が並んでいて、これが全部追加されたDLCの場所と繋がるリンクだった。
これが見苦しいの何のって、モーンホールドの入り口の景観を台無しにしているし、ESOが今まで何も考えずに色々なものを旧システムの上に単に積み上げて来た象徴のように見えていました。もしかしたら、ナビゲーターサービスのNPCの配置とはこれらの改善なのか???
その他のQoLの改善
それ以外にもQoLに関する改善は結構あって、その中でも特に知っておいた方が良いものを書き出しておきます。
イベントチケットの取りこぼしに対する安全ルール
これも意味が分かりづらいので直訳しちゃいます。(ジーナさん…w)
クエストの1つを終えて報告に行った時に(イベントチケットが一杯であると)警告が出ている場合に対する新しい安全ルールを導入しました。
- イベントチケットのキャップに近い状態で(デイリーのクールダウン中でない場合)行動を終了した時、イベントチケットを得れる状況であってもそれを得れる十分な余地がない場合、それを知らせるメッセージが受け取る事ができます。
- イベントチケットを消費(何かに交換)して新たなチケットを受け取れる余地を作ると、イベントに関係する次のソースからチケットを獲得ができます。
- もし、イベントチケットの入手に失敗した場合(クラッシュしたり、インターネット接続を失ってもらい忘れた)、そのデイリーは自動的にリセットされる事はありません。その日のイベントチケット獲得を完了するまで、イベントチケットを獲得する為のアクティビティ(ダンジョン攻略やボスを殺すなど)に挑戦する事ができます。
- イベントチケットは引き続き一日につき一度しか受ける事ができません。
- このルールは、アンドーンテッドの祝典と魔女祭りで使用可能で、その後のイベントにも適用される予定です。
自分も年中チケットが一杯になっているのを忘れて損した…と言う事があるんだけどもw 現在はチケットのキャップの12枚持っている場合は「イベントチケットが一杯でチケットが受け取れない」と言うメッセージが出ます。しかし、例えば11枚持っていて、そのイベントで一度に貰えるチケットが3枚とかだった場合はメッセージは出なくて、手持ちに1枚のチケットが加わっただけで、2枚をドブに捨てる…と言う事が起きます。
この新しいセーフシステムは、誤ってドブに捨ててしまう分の救済措置のようなもので、12枚持ってなくても「ドブ捨て分」が生じる場合はメッセージが出て、交換して3枚のチケットを満額貰える余裕を作ってクエスト等の完了を報告すれば満額貰えるし、報告系じゃない例えばワールドボスとかのトレジャーの1つとしてチケットが出る場合、再度ボスに挑戦すれば、満額受け取れる…と言う事のように思ってます。
またZOSの文章の後半の部分、これはデイリークエストと同じような形と思うし、そのデイリーが終わるまではタイマーが切り替わっていても報告すれば前日分もチケットが貰える…と言う事のように思います。有り難い改善です。
クラウンストアのアイテムを同一アイテムとしてスタック出来る
これはどういう意味? と思うかもしれないけど、よく手荷物の中で同じ名前のポーションが重ならずに場所をとる…と言う事があります。下のアルカ・ジルの荷物を見てほしいけども…
同じ名前の薬が4種類も重ならずに別々に荷物の枠を取っていて、こういうものがアップデート39からは荷物の中で重なるようになります。またデイリーログインで貰ったアイテムもクラウンストアのアイテムと一緒にスタック出来るようになります。これは些細な改善なものの嬉しい人が多いんではないかと思ってます。
これを採用する為には、UIから「全てのアイテムをスタックする」と言うコマンドを実行する必要があるとも書いてあります。
実はこれらの重ならない同名アイテムと言うのは、データベースでのIDが違っている事が重ならない理由になっている筈で、ZOSの記載にもこの措置で重なるようになっても依然それらは「別のもの」と言っております。正直にこういうアイテムの方のIDを統一してしまった方がデータベースの為にも良いと思っているけども、これだけIDの違う同一品がプレイヤーに広まっている以上、それらのIDを変える事は難しい…と言う問題があると想像しています。
これを聞いて、特にシロディーラーの荷物を埋め尽くしている可能性がある攻城兵器も重なってくれる事を期待したくなるかもしれないけど、前にも話した通り、攻城兵器と言うのは「耐久」と言うものがあって、耐久100と耐久90の攻城兵器は別物と言う形で重ならないようです。だから一度使用して耐久に変化があった攻城兵器は、違うアイテムとして置き換えられて、荷物の中で「新規入手アイテム」の印が付いている筈で。と言う事は、攻城兵器の各耐久毎に別IDがデータベースにあって、その数を考えたら気が遠くなりそうだけど…w
だったらせめて未使用の攻城兵器だけでも重なってくれると有り難いんだけども、そういう改善はまだ待ちそうです。因みに英語公式フォーラムで攻城兵器やシロ専用のアイテムスロットが欲しいと意見も依然多くあって、年央の後だけに最近は更に増えている感じがします。
0ゴールドアイテムの変更
これもどうでも良いと言えばどうでも良いような事なんだけども、ESOには0ゴールドアイテムと言うのが結構存在していて、その最たるものはロックピックで、盗賊ギルドのベンダーにこの盗品に売れば1Gになるけど、そうではないものは商人は0ゴールド商品とし引き取ってくれるだけです。また、そこらに雰囲気アイテムとして置いてある武器や防具、これらも白いクラスのものは全部0ゴールド。
これらはの多くは今後は1ゴールドと表示されてて商人に売れるようになり、イベントリで本当に0ゴールドとして表示されるアイテムは売れなくなります。
(ゴールドを円とか書いてて訂正しました。ESOの中は日本じゃないw)
アシスタントとコンパニオンの入れ替えの改善
今はコンパニオンが最大6人居て、プレイヤーによっては商人・銀行・武装屋・解体屋とか色々持っている人も多いと思うし、問題は、コンパニオンと商人等のアシスタント枠が同じで、アシスタントを呼び出すと現在使用しているコンパニオンを再度召喚しなくてはいけない煩わしさがあります。
アップデート39以降では、アシスタントを召喚して、その召喚を解除するとそれまで使用していたコンパニオンが自動的に再召喚されるようです。地味だけど、これもファンにとっては有り難い機能です。
と言うか、最初はアシスタントはペットと置き換えになっていた筈が、気付くとコンパニオンとアシスタントが置き換えになるように変わっていたし、これはサーバーの負荷を減らす為にこうなったように思ってます。今後はコンパニオン召喚中でも「面倒」とか思わず遠慮なくアシスタントが呼び出せるようになります。
イベントリやコレクションから直接家具配置が可能
これもハウジングをやらない人には気づかない可能性がある改善だけども、個人的には非常に有り難く思える機能です。
気付くと家具をボロボロと手持ちの荷物に持っている事も多くて、これは購入したりアンティークで発掘した家具もそうだし、「ここにこの家具を置くのをやめよ」とか思って家具を回収したりする事で手荷物に家具が増えてしまう。
それでその回収家具を別の場所に置き直す時、いちいち家具一覧を開かなくてはいけなくて、時にはその家具がどのカテゴリーにあるのかわからない事さえあって、「回収した家具が一覧で見つからねぇー」なんて事もしょっちゅうあって、そういう時に手持ち家具から直接置ける機能はマジで助かります。
と言うか、キーボードのUIでもそうなんだかわからないんだけど、個人的に今一番欲しいハウジング系の機能は、家具を製作する時の検索窓で、コントローラー環境ではこれがない。その為に家具を1つ作る為にスクロールしまくって作りたい家具を探し回らなくてはいけない。一体どんだけ家具の設計図を覚えているのか、沢山覚えている人ほどこれで泣きそうになると言うか。
ハウジングも色々と改善が進んで来たけども、とにかく設計図と家具の数が増えるにつれて、前にはなかった問題も出て来ています。
エンデバーの仕事の種類の増加
これについてZOSの文面上は、「アップデート39では複数の新しいエンデバータイプを導入しています」と書いてあるんだけど、実際、それをPTSで見た人は「面倒臭いのが増えただけじゃね?」と言う声も大きくて、既にそれに関係するスレッドは4ページ(7/14現在では9ページ)にまで伸びています。
それでファンの人達が写真をあげてくれた新しいエンデバーの種類には、「テイル・オブ・トリビュートをプレイする」とか「アビサルガイザーを終える」とか言うのはまだ良い方で、DLCダンジョンの「牙の巣」をクリアするとか、試練の「ヘルラ要塞をクリアする」とか名前指定でDLCダンジョンや試練のクリアを要求するのものもあります。
個人的にはウィークリーだけはちゃんとクリアする事が多いけど、デイリーは面倒な時や時間が無い時は平気で無視する事もあったからさほど気にしないけど、エンデバーを目的にESOに一日一度ログインする人も結構居て、「こんな面倒なエンデバーはやってられない」と言う意見もかなり上記のスレッドにあります。
特に上のスレッドで顕著なのは、DLCダンジョンやギルドメンバーとクリアすると言う条件付きのエンデバーで「グループ化がうざくて嫌だ」と言う意見が多い事です。グループ化のうざい部分は、人間関係が嫌とか言うより、お互いの都合に合わせなくてはいけない部分に面倒があって、例えば自分は午後5時頃にそれをやりたいのに友達は午後9時まで仕事…で時間が合わないとか、それでもその目的が「◯◯のクリア」とか「初挑戦」とか言う大義がある時はそういう時間も合わせてられるけど、毎日のエンデバーでサクっと終わらせたいだけなのに、その為に友達に都合を聞くのは面倒臭い…と言う人もかなり居ると思います。
ZOSの個人的に嫌に思う思考の1つとして、人気のないコンテンツとかにイベントとかこういう半強制的な何かで行かせようとする事で、昔は帝都とかその最たるものだった。「人気がない」と言うのには必ず何かの理由があって、それを改善しない限り、人はイベントや何かで行かされてもますます「その場所が嫌い」になるだけで、もっと人離れが進むと言うか。エンデバーの仕事がそういう事にならないといんだけども。
個人的には嫌だったら行かないだけの話で、嫌な場所には行かない…と言うのも、ZOSに何かを叩きつける1つの方法で、帝都なんかは徹底的に多くの人に嫌われて、少し改善されたようにも思ってます。今回のアップデート39には帝都のトレジャーの変更なんかも再び含まれています。
追記: アップデート39からアップデートされた新しい実績
書き忘れていた事がありました。アップデート39から加わる新しい実績があるようで、同時に削除される実績もあるようです。
- 新しい実績
-
- 神話アイテムを完了すると実績が付与され、特定のゾーン内の全ての神話を完了するためのメタ実績(meta-achievements)もある。
- それぞれのクラスをレベル10、及びレベル50にする事で実績が解除される。
- 複数の断片を見つける必要がある古遺物には、それに関係する実績が設定されるようになった。
- 無法者の隠れ家で2万ゴールド相当のアイテムを故買すると実績が解除される
- ダンジョンの収集品の破片が使用可能になり、必要アイテムを全て使用すると関連されると実績が解除
- 古遺物の発掘と占いのスキルラインを最大にすると新しい実績
- 削除される実績
-
- 帝都の宝物とテルバー・スキャンプ
- 特定のカオスボールとレリックのPvP実績に対して授与されるメダル
- ジー・ラー(シャドウフェン・シロディールコレクション)のデイリーの実績(クエスト150やると貰える実績か?w)
- 幾つかのオルシニウムの実績
QoL編はこれで終わりますが、パート2の戦闘調整の解説はもう少し待ってて下さい。
追記: パート2の戦闘調整編が出来ました。