今朝、WPプラグインの更新がどっさり来まして、その中にはWP公式のスパム対策のAkismet、多機能なJetpackの更新もあった。
今回のJetpack4.9の更新の目玉は、新たに3つのウィジェットが使用出来るようになった事で、非常に特徴的なものも含まれている為、この3つのウィジェットについて書いておきたいと思います。
Jetpack 4.9: New Widgets and Many Small Improvements(公式記事)
目次
新たにJetpackで使用できるウィジェット
EU Cookie Law Banner widgetについて
これは、海外のサイトに最近非常によく見掛けるもので、サイトの下の方とかに「このサイトはクッキーを使用しています」と出て来て、読者にその利用承諾を促す表示が出来るもの。
実際、このウィジェットを使用してみると、導入したウィジェットの箇所には何も現れないけど、サイトの下部にサイトのクッキー承諾が出て来る。
この上のキャプチャの水色に括った所がその承諾の箇所で、ウィジェット内ではカスタマイズも出来るようになっている。
特にこの承諾バナーを消え方の設定は以下のようになってます。
- after the user clicks the dismiss button
- 承諾ボタンを押して貰って読者に消して貰う
(上のキャプチャ方式)
- after the user scrolls the page
- 読者がスクロールする事で消える
- after this amount of time 30秒
- こちらが設定した時間で自動消滅 デフォルトでは30秒
また英語表記を日本語に書き換えるたり、プライバシーポリシーを独自のものを使用する事も可能。プライバシーポリシーのデフォルトでは、Jetpackの公式ページに繋がるようになってます。
しかし、この表示が法律的に必要なのは、このウィジェットの名前にもある通りEU諸国(欧州連合)で、EUデータ保護指令と言うものに基づいたもの。
参考記事:
Cookieあげる?あげない? ユーザーからのCookie利用同意取り付けとEUデータ保護指令
この法律については、読者の国に準じる必要があるようで、これを表示するかは自分のサイトでは微妙...。アメリカからはいつも週にそこそこ人が来てくれるものの、日本語のサイトにはなかなか欧州の人は来ないよね...
また、最近は「保護された通信」というのが表示されるだけでも嫌な読者と言うのも居て(これもサイトがSSL化してるせいではあるけど、読者の通信を守る為であって、それを取り違えている人が多すぎる...)、こんなの出したら、もっと嫌がりそうな人が激増しそうな気がする...。サイト運営者はセキュリティと読者の間に挟まれ辛いこの頃の時世。
しかし、海外からお客さんが来るサイトなら、特に企業はこの施行をしておいた方が良いように思うし、突っ込みどころが無いように、穴は塞いでおく事が得策。また、今までは別プラグインが必要だった施行がJetPackでも管理が出来るようになった事は有り難いようにも思う。
Flickr widgetについて
これについては言うまでも無い感じで、Flickrアカウントから取得したフォト・ストリームを表示出来るウィジェット。
Internet Defense League widgetについて
実はこのウィジェットが一番謎。Jetpackの説明によれば、Internet Defense Leagueの支持を表明するバッジをビジターに示すウィジェットと言う事。
しかし、実際導入してみるとかなりの大きさで(汗)、サンプルに貼ったバッジは、実際自分のサイトに貼られる実物大の大きさ。CSSで小さくした方が良いように思う。
それでInternet Defense Leagueとは何ぞや?と言う事で調べてみたところ、こちらの記事に簡単な記載がありました。
サイバーセキュリティを新産業に
(事業構想大学院大学)
この中で、自民党でIT戦略特命委員長を務めてる平井卓也衆議院議員が語った言葉の一部を引用させて貰います。
「サイバーセキュリティで重要なのは、技術力以上に人的ネットワーク力だと思います。例えばITセキュリティ先進国のエストニアでは、行政や民間のエンジニアやハッカーで組織する『サイバーディフェンスリーグ』という仕組みがあります。彼らはサイバー攻撃が発生した時にパッと集まり、一致団結してそれを対策・撃退します」
ネットセキュリティにかなり関心がある自分とすれば、これは賛同したい団体。この団体は2012年の設立されたようで、立ち上げ時の初期賛同の団体が公式ページに貼り出してあります。
我らがWordpressやphpの名前もあるし、RedditやMozilla...4chanまであるよ...と言う事で。
今日は試してはみないけど、この公式サイトで自分のサイトとメールを登録する事で、
「テスト用のサンプルのアラート・コードが送付されて、次回緊急事態が発生した時、新しいコードが送付され、それをトリガーするかはあなたの決定次第...」
と書かれているんだけど、こういう書き方は怖いよね...これ、どういう意味?
この緊急事態と言うのが何を意味するのか...Gigazineの2012年の古い記載が参考になるかもしれない。
ネット全体を巻き込む危機が起きたときに教えてくれる「The Internet Defense League」
この中にはアメリカのネットの自由性を奪うと言われたSOPA&PIPA法案への超反対も含まれていて、だから日本で呑気にネットしてる分にはそれほど関係ない事なのかもしれないけど、普段読む記事の2/3が海外のもの...と言う自分の環境では深く考えてみたい活動でもあるように思うし...
また公式サイトにはこうあって...
Can be anything! Blog, Tumblr, YouTube channel, Twitter stream, etc.
ブログ、Tumblr、YouTubeのチャンネル、Twitter他、色々と登録は出来るようです。
しかし、どうでも良い事だけど、猫がトレードマークなのが妙に気になるw
もう少し勉強したら、この件についてはレポートを書きたいと思います。自分は相当にWordpress側の考えに偏ってるタイプだから、これについては先に書いた通り、相当に賛同的ではあるんだけど...
そして、今回のJetPackのアップデートには、幾つかの小さなの修正と互換性やロバスト性の向上を含んでいると公式は書いているけど、訳すまでも無いような事なんでその説明は省きます。