今日、今年他界したジャズ界の大御所であるアル・ジャロウのライブを見ていた(WOWOWで先日放送したものの録画)
98年にミュンヘンで行われたライブ。(11/21にもWOWOWで再放送があるようで)
アル・ジャロウについては、彼が他界した時に長い記事を書いたけど、アル・ジャロウは本当に一流ミュージシャンとばかり仕事をして来た人で、その中でも印象深く刻まれているピアノ系の人はジョー・サンプルだった。
しかし、ジョー・サンプルも残念な事に2014年に亡くなって、二人のセッションと言うのも、過去の録音でしか聴けなくなった。
そして、今日見た98年のライブでキーボードを担当していたのが、フレディ・ラベルと言う人。
今から10年近く前のライブだけにフレディ・ラベルは随分若く見えたけど、ジョー・サンプルの音がまるで蘇って来るような感じで(...と言っても98年ならジョー・サンプルも存命だった筈だけど)、アル・ジャロウはサンプルによく似た音の人を選んだんな...と感心したりもした。
現在はフレディ・ラベルはサンタナと一緒にプレイしてるようで。
これが彼のリーダーアルバムの曲で、非常に心地よいラテン系のスムース・ジャズ。
(追記:最近、この記事に来てくれる人が増えていて、Spotifyで彼の人気ある曲のプレイヤーを作って来た)
この音を聞いてる限り、音的にはジョー・サンプルは思い出さないけど(サンプルもラテンを得意にしてはいたけど)、今日見たライブでジョー・サンプルを思い出させたのは、アル・ジャロウが長くジョー・サンプルとプレイして来た事へのオマージュにも感じたりもした。
ジョー・サンプルは、70年以降のジャズ&フュージョン界を牽引して来た偉大なピアニストの一人だった筈。
それで、フレディ・ラベルがE.W&Fとも仕事をしていたと聞いて、それがミレニアムのアルバムの曲だった。
モーリス・ホワイトが亡くなった時も書いたけど、E.W&Fも80年代の半ばあたりからエレクトロ色が強くなって、ファンからの評価も分かれる形になったけど、しかし、久々に少し昔の路線に戻った?と思えたのがこの93年発売のミレニアムで、その中の”Honor The Magic”はフレディ・ラベルとモーリスの共作。
今日、ジャロウのライブでフレディ・ラベルがラテンを得意にしてる事はよくわかったし、ラテン色の強い”Honor The Magic”が彼の作品だと聞いて、かなり納得したりもした。