昨日で4日間にわたる一回目のF1テストが終わったけど、ホンダのPUを搭載するトロ・ロッソのアルボンが快調すぎて、F1テストから目が離せなくなってしまった。
レッドブルがどの位テストで本気を出してるのか知らないけど、ホンダのPUを搭載する2チームは多少テストの方向性も違う感じにも見えた。
既にホンダエンジン搭載2年目のトロロッソは最も柔らかいC5でタイムを出してるけど、レッドブルの4日通してのベスト・タイムは全て中間のコンパウンドのC3で出されたものだった。
2/21のテスト結果
So what did you make of #F1testing – part one? Here’s how the final day looked. But there’s plenty more to come next week! #Fit4F1 pic.twitter.com/XVSn4yC8qJ
— Pirelli Motorsport (@pirellisport) 2019年2月21日
第一回テスト総合(4日間)のタイム
And here’s what the overall times look like after four days of #F1testing @Circuitcat_eng #Fit4F1 pic.twitter.com/XYYOhoJBfZ
— Pirelli Motorsport (@pirellisport) 2019年2月21日
フェラーリやレッドブルはC3のタイヤのタイムで留まっているのがわかるし、C5のコンパウンドでタイムを出してるチームとの比較は難しい。もう少し明らかな比較は次のテストに持ち込まれると思うけど、どうであれ今回のテストで最も重要な事は、どれだけテストのデータを取得出来たか? と言う事で、このデータは、次のテストと開幕戦から数戦の車の改良への足がかりとなる筈。
多くのホンダファンはわかっている事だけど、2015年にF1復帰してマクラーレンと組んだホンダは、このプレ・シーズンテストさえトラブル続きで満足に走れなかった事が殆どで、トロ・ロッソとタッグを組んだ去年、ようやくテストでまともに走れるようになった感じだった。
2015年からのマクラーレン時代はファンにとっては悪夢の連続で、ホンダの甘さが呼び込んだ結果だったとしても、マクラーレンとそのドライバーからのホンダ非難は酷いものだった。しかし、こっちだって人間だから愛するホンダを非難されれば、その非難の理由を心の中では少し認めながらもムカッ腹がたってくるし、なかなか冷静で居るのは難しい時間でもあったw
その不安定で遣る瀬なかった時間を思えば、今回のテスト結果は本当に嬉しいものだったし、レッドブルとトロロッソの両方が順調で、C5のコンパウンドで出されたタイムとは言え、ホンダPU2年目のトロロッソがこんな高い場所のタイムでテストを終えてくれた事は、ホンダの関係者だけではなく、ファンも励ます結果になったと思う。
#F1jp 第1回バルセロナテスト4日目最終日のレポートを掲載しました! Red Bull Toro Rosso Honda、Aston Martin Red Bull Racingの2チーム合わせて4日間で4,454.835kmを走行し、予定していたプログラムを順調に消化。膨大なデータを収集することができました。 https://t.co/QuKZy7K5rB pic.twitter.com/RZutfQ2pvk
— Honda 本田技研工業(株) (@HondaJP) 2019年2月21日
フェラーリの4日通してのエンジンマイレージが異常なくらい多いけど、ホンダは2位のマイレージを稼いで、ほぼメルセデスと同じくらい走り込む事が出来た。
Engine manufactures - total mileage: pic.twitter.com/3ObrroJPen
— Petr Hlawiczka (@hlawiczka) 2019年2月21日
今年はレッドブルとトロロッソの兄弟チームは、レギュレーションが許す限りパーツ(空力関係)は共有して行くと言っていて、今回のテストでも、トロ・ロッソとレッドブルが仕事を分けてデータをとっているようにも見たりした。
今のF1ではフロント・ウィングがすごい大事と言われていて、車の基本として、その車のダウンフォースが高くなれば高くなるほど、周りの車からの影響も受けやすくなる。前方の車に近づいてオーバーテイクしたいレースでは、当然フロントウィングは前の車のタービュランス(乱気流)に影響を受けて車のコントロールが難しくなるし、その影響を軽減する意味で今年のF1レギュレーションの改定が行われた。
フロント・ウィングと言うのは、車の回転性(コーナーでノーズが入りやすいとかクイックに立ち上がれるとか他)に重要で、コーナーでのタイムアップの為に非常に大事だったりする。
今回のテストでメルセデスのトト・ウォルフが「フェラーリはそこに正確なスウィート・スポットを見つけて、自分たちより速い」と語っていて、特にカタロニアはコーナーの処理が大きくタイムに関係してくるダウンフォースが必要なサーキットだけに、ウォルフの言葉は興味深く聞く事になった。
上位チームの走り込みの距離の安定感も凄いけど、多分、今回のテストで最も優れているように感じさせたのは間違いなくフェラーリで、C3のコンパウンドでしかタイムを出してないものの、C3コンパウンド組ではトップタイムを記録している。
まだテストの段階で、今年出たばかりの車を4日ばかり走らせただけでは答えが出る筈はなく、次のテストで今回のテストデータがどう活かされて来るのかを期待したい。
NTTがインディカーのタイトルスポンサーになってて驚いた件
余談だけど、暫くインディのニュースなんて見てなかったけど、Twitterを見ていたらNTTがインディシリーズの冠になったと聞いてびっくり。浦島太郎になっててスミマセン。
NTTグループが北米最高峰のモーターレース「インディカー・シリーズ」の冠スポンサーに!
NTT became ENTITLEMENT SPONSOR of @indycar!NTT, Inc.とINDYCARは、2019年よりインディカー・シリーズの冠スポンサー、ならびにインディカーの公式テクノロジーパートナーとなることを発表しました。 pic.twitter.com/DTHdXHE0IA
— NTT広報室 (@NTTPR) 2019年1月16日
日本では当たり前のように見るNTTのロゴ。これがインディのロゴと合わさるとこうなるのか...デザイン的には微妙?w
しかし、一時期、日本企業のどれもが世界のモータースポーツから手を引く事になって(リーマンショックの時は特にひどかったけど)、日本の景気復興と共にモータースポーツにも日本企業が戻りつつある。
(ロゴがカッコいいかどうかは別にして)個人的には素晴らしい事だと思うし、インディカーとNTTの成功も祈ってます。