月曜の延長された定例メンテナンスが終わった頃に、次のアップデートのPTS(パブリック・テスト・サーバー)の暫定パッチが来る事になった。
遅れて申し訳なかったけど、しかし、事前に公式が言っていた通り、クラスや武器技、戦闘に関係するアビリティの調整は一部の問題ある技を除いて殆どがDoTのコストの調整とバグ修正だけ。そして、これも公式の予告通り、ブロック(防御)の調整と一部のセット装備の再調整、あとは殆どがゲーム内の細々としたバグ修正がメインになっている。
だから、自分の方で書ける事はあまり無いんだけど、それでも気になる部分だけを幾つか。
目次
シロディールのキャンペーンが再び新しくなる
「ドラゴンの季節」の去年、シロディールのキャンペーンは陣営ロックが実行されて、キャンペーン名もドラゴンの名前に変更されたけども、今年は「Dark heart of Skyrim」に合わせた名前になるのに加えて、7日間キャンペーンの廃止、陣営ロック無しキャンペーンがプライマリー・キャンペーンになるように見えている。
新しいキャンペーンは以下の通り
- ブラックリーチ 30日のCPあり、陣営ロックなしキャンペーン
- レイヴンウォッチ 30日のCPなし、陣営ロックなしキャンペーン
- グレイホスト 30日CPなし、陣営ロックありキャンペーン
- アリスリーチ レベル10~49のキャンペーン
プライマリー・キャンペーンと言うのは、キャンペーンで一番最初(上)に表示されるキャンペーンを指している。
実は英語公式フォーラムで散々談義されて来た事がある。それは、前のアップデートで「陣営ロックなし」キャンペーンが出来たにもかかわらず、そこには全然が人が集まらない。途端、陣営ロックに反対する人たちは、それは、現在のプライマリーキャンペーンが「陣営ロックあり」で、それが一番上に表示されている為、陣営とかどうでもいいライトプレイヤー達はそれを選ぶと言い出した。
陣営ロック無しがいいなら、そっちのキャンペーンに行けよ…とか言っても、「人が居ないからつまらない」とか散々言って、彼らは長い時間、どこにこんな信念があるのかと思うくらい「陣営ロック反対」を英語公式フォーラムで叫び続けて来た。
しかし、シロディール現役組として正直に書くけど、陣営ロックに反対して来た声の大きい人たちと言うのは、個人的な視点から見れば「ファーマー」とか「トロール」と呼ばれるプレイをする人達が多くて、要するに陣営の為に普通に戦争を楽しんでる人から見れば、仲間とつるんで嫌がらせ行為をしてくるように見える事もあって(何度も戦った事があるし)、「お前ら陣営をころころ変えて何がしたいんだ?」とか問いたくなる場合も多いし、これと同じような事を英語公式フォーラムで指摘している人も多い。
当然、こういう人ばっかりじゃないと思うけど、自分は、これらの陣営をころころ変えたい人とは意見が対立する側だから、公平な意見が書けない可能性がある事からこれ以上はもう言わないけど、しかし、違う視点から見れば、陣営ロックありのシロディールに問題がなかったか?と言えば、問題もある。
実際、陣営ロックが始まって以来、どの陣営も何度か勝利して来たものの、2位陣営との差が1万ポイントを軽く超えるどこもが圧勝劇。自分達が理想とする「どの陣営も接戦で…」と言う形から程遠い形になっている。
個人的な経験から書けば、陣営が圧勝でどこに行っても敵が殆ど居ない…と言うのもつまらないし、反対に、どこに行っても敵の大Zergに殺されてばかりと言うのもマジでやる気をなくさせるし、そのバランスと言うのは同盟戦争が全陣営で盛り上がる為に大事な事に思っている。
だから、色々なテストケースを持ってみる必要もあるように思うし、どうやったら毎月どの陣営も同じくらいの人数が集まって最後まで接戦で同盟戦争を楽しめる形になるのか…ZOSもそれを模索していると思う。その為に、一度陣営ロックを外してみる…と言うのも、これも仕方ない手段に思ったりもする。
その為、今回のパッチノートを見る限り、「CPあり陣営ロックなしキャンペーン」が先頭に書かれていて、これが次からのプライマリーキャンペーンになる可能性があって、果たして多くの人はどういう選択をするのか、これも開けてみなければわからないと思っている。
個人的には何度か書いている通り、今まで一緒に戦って来た大勢のパクトの仲間が居るところに行くし、これについては書きたい事が沢山あるんだけど、今日は先を急ぎます。
追記: 先を急ぐと言いながら追記してしまうけど、欧州サーバーでは、CPなしのキャンペーンが一番人気があると書いてる人が居て、北米とは全然違う事に驚いた。ZOSが欧州サーバーはもっとも人口が多いサーバーとも言っていたけど、それは本当なのかもしれない。実は、次のアップデートからは、ESOではロシア語版が公式にサポートされる予定で、今まではロシア語版やポーランド版とか一部の言語は非公式パッチのような翻訳に頼るのが実情だったらしい。
オフバランス(フラフラ状態)の調整
去年のパッチノートで、フラフラ状態(オフバランス)になる技が幾つか増えたけども、このオフバランスに賛否両論の調整が来た。
今回のパッチノートでは、オフバランスの基本設定は7秒持続。実は、次が大きな変化で、オフバランスが一度対象に適用されると、同じ対象は15秒間オフバランスが適用されなくなり、このクールダウン時間は「デバフ」と表示されるらしい。だから、立て続けに同じ対象がオフバランス状態にかかり続ける事はなくなる…と言う事になる。
この変更にはかなりクレームが出ていて、最も多くクレームが出ているのはマジカドラゴンナイトからで、鞭攻撃からの特定のコンボ(技のコンビネーション)が使えなくなる…と苦情とか出ている。
基本のドラゴンナイトの溶岩のムチには、気絶か移動不能になっている敵をふらふら状態にする効用があって、更に変異の炎の鞭打には、ふらふら状態の敵にはパワーラッシュが発動して、通常より大きなダメージを与え、術者のHPも大きく回復できると言う特典がある。そういう事から、同じクラス技の石化か鉤爪からムチを使う…と言うのがマジカ・ドラゴンナイトの重要なコンビネーションとも言われて来た。
しかし、一度オフバランスになった対象は15秒間フラフラにならないと言う事は、パワーラッシュの発動を極めて制限する事になる。
マジカドラゴンナイトがメインの個人的な事を書けば、自分の場合はもう片方の変異の融解のムチの方を使っているから、これはビルドと装備に依ると思っている。軽装メインでムチに付随する回復でHPを補いながら戦いたい人は今も炎の鞭打の方を使うだろうし、自分のように防御力が高い装備でプレイしている人はHPをそれほど気にしなくて良い手前から融通のムチの攻撃力とそのコンボを取るだろうしね…。
それで、去年のパッチからふっ飛ばしスタンからオフバランスに効用が変わった両手剣アッパーカットの変異の「めまいの打撃」。
この新しいパッチでは、既にオフバランスの敵に対してはスタンをさせる事が出来る…と言う新しい効用が加わっているけど、しかし、一度オフバランスになった対象は、15秒はオフバランス状態にならない事から、これは喜べる変化ではない…と言っている人も多い。
こういう理由から、これについては暫く論議が続くように見えている。
細々した修正と装備の調整について
この他にも細々した修正が沢山あるんだけど、触れていたらキリが無い位で、この細かい修正を見ていると、設定された事がちゃんと反映されてない…とか、こんないい加減なバグだらけの中で戦闘していたのか…みたいな驚きもあって、けっこう笑える。
例えば、メテオの魔法が既に仲間に倒されている死んだ敵に落ちるとか…ね。これが起こると、アルティメットポイントを返せとか言いたくなる時もあったw これも修正されるらしい。
そして、すごい沢山の装備の調整も来ていて、皆に愛用されるメジャーな装備(ブライアハート、賢明な錬金術師とか)も一部あるけど、全体的にはバグを修正して少し強化されているように見える。
特に賢明な錬金術師は、ボーナスタイムが15秒から20秒に延長して、ボーナスダメージも661から675に増加。
ブライアハートは、クリティカルで発動した時のヒールが609から378に減少するものの、攻撃力が上がる効果もあるプロックが発動するチャンスが10%から25%に大幅に上昇する。
装備で顕著に変わったのは、ESOの中でも最も使えない装備の1つと言われていた「青白い柄」のクラフトセットは、直接系ダメージを与えた時、10%の確立で1118のダメージを周りの敵に与える…と言うのが、このダメージが5350まで激増する。
また自分は知らなかったけど、この「青白い柄」と言うのはバギーと言うか今まで壊れた装備の1つだったようで、アニメーションがおかしくなったり、近距離攻撃ではトリガーしない…とか言う問題があって、これらもちゃんと修正されるとのこと。
モンスターセットでは、モラグキーナの殺戮だっけ? これが発動した時の技のコスト増加が20%から8%に減って、使いやすい装備になるとのこと。
ファンの中で現在物議を醸している装備の調整は、シロディールで入手可能の「エルフ殺し」の装備(重装)で、この調整では、炎のダメージアビリティの延長時間が2秒から5秒に延長になる予定。しかし、これだけなら殆ど問題ないように見えても、これがモンスターヘルムのザーンと合わせられた場合、ザーンの秒毎に50%増しになっていくダメージが「エルフ殺し」の装備によって最後に特大ダメージになる可能性があると言う事らしい。これは修正されるか、ザーンにだけは適用されない形になる可能性もある。
その他にも色々あるけど、興味がある人は英語のパッチで確認してみてください。
バトルグラウンドは、今後グループ参加不可 ソロのみ参加可能
これも物議を醸している変更で、今まではグループでも参加できたバトルグラウンドが、今後はソロプレイヤーしか入れなくなって、ソロの人同士がファインダーによってグループになって戦う事になると言う。
実は、これは長い間、ファンの中で議論されて来て、即席のグループとボイスチャットで繋がった既存のグループではかなり強さが変わる事があって、プレイヤー同士の公平性と言う意味でも、バトルグラウンドへのグループ参加は無しにしろ…と言う意見がかなりあった。その為、強いグループや個人は高いレートを付けられて、なるべく高いレート同士のグループが当たるようになっていた。
それで、最近、ファインダーに問題が出て、このグループや個人が持つレートをいちいちデータベースにアクセスして評価する事もファインダーの負荷になっていると言う事がわかって来て、ファンからの要望も叶える形で、ソロの人しかバトルグラウンドには入れないようにしたらしい。
ZOSは、実際これでバトルグラウンドのファインダーのパフォーマンス向上を見込んでいて、グループのマッチング速度があがる事に期待している。
レートについては、今までのレートは全部リセットされて、その後の個人のレートのみで即席グループの強さを評価して、対戦のバランスをとる…と言う事になるらしい。
おいおい…こんなバグもあったのか?と言う修正
これは笑える話にもなるかもしれないけど、染色台で自分の衣装を染色している時、他のプレイヤーの衣装を間違って染色してしまう…と言うバグがあったらしく、これが修正されていると言うw
あと、これは困ったバグだった可能性があって、今はクラフト台で纏めて幾つかのアイテムを解体が出来るようになっているけど、纏めて解体するとひとつづつ解体した時より貰えるインスピレーションが少なくなっていたらしく、これも修正されると言う。おいおい…。
あと道化師祭りのパイは、戦闘中に投げられないようになったらしい…。どうでもいい事だけどw
その他、ドラゴンナイトに関してだけは、前回変更がありながら今も全く使えないストーンフィストにまたも大きな変更が来てる。(スタガー廃止w)これについては、次回のパッチかそれ以降で触れたいと思っている(と言うのは、まだ調整がある可能性がある)。
追記 ヴォレンドラングとシロディールの各街で作れるクラフトセット
書き忘れていたけど、シロディールのヴォレンドラングの調整も含まれていて、アビリティによっては攻撃力が上がったり下がったりしているものもあるけど、一番問題になるアルティメットはティック毎のダメージは2000近く下がるものの、発動するまで(遅延)が2秒かかっていたのが0.5秒で発動されるようになる為、実際は3ティック分のダメージ増と言う事らしい。
また「グレイムーア」の記事にも書いておいたシロディールで作れるクラフトセットが登場して、各陣営の3つの街それぞれにそのクラフト台が置かれるらしい。その作れる装備は、パッチの"Cyrodiil Crafting"と言うところにあるけど、個人的にはなんだか微妙なセットにも見えている…
パクトのクロップフォードでは、打破がノーコストで唱えられる(21秒に一回)装備。ブルマは打破後9秒間ダメージが25%上がり(21秒に一度)、ブラスタルスは敵からクリティカルを受けると敵のクリティカルを下げてクリティカルダメージを減らす系。
余談だけど、これをパートナーに言ったところ、「もうそれじゃなくてもシロディールはパフォーマンスが変になるのに、シロディールに余計なものを置くのをやめろ」とか言っていて笑ったw
今回の5.3.0のパッチは、テスト用の初回の暫定パッチに過ぎなくて、いつも通り、今後5週に渡って調整されて行く事になると思うし、まだこういう細かい修正が沢山出てくる可能性があるけど、また気になる点があれば今後も記事にしていく予定です。
(いつもの如く、誤字脱字があったらすみません。取り急ぎ記事にしたんで、あとで修正しておきます)