最近、ネットで色々なサイトに行こうとすると、突然これが出て来る時がある。一時、静かだったんだけど…。
これは当然ネット詐欺で、Chrome(Google)とかしれ~と書いているけど、こんな場末感が半端ないクジビキ・キャンペーンみたいな事はGoogleはやらないし、それにこのデザインを見ていると、Facebookまで真似してるみたいでツッコミどころがかなりある。
多くの人が知っていると思うけども、こういう「アンケートに答えると何かが当たる」とかポップアップで出て来るのは詐欺と思った方がいいし、このページが出て来てしまったら、迷いなくページを閉じて下さい。変な好奇心を持って、これ以上奥に入ろう…とか言う下心も危険。
このネット詐欺が全盛を極めたのは数年前と思うけど、しかし、再び最近目立って来て、今時、こんなのに引っかかる人が居るの…? とか思うけど、年末・年始は非常にネット詐欺とかスパムが増える時期で、今は何年か前ほどの極端な兆候は見せないけども、それでも詐欺やって稼ぎたい人は世界中で後をたたない。
なんでこんな当選詐欺が表示がされるのか?
このネット詐欺の仕組みは、殆どの場合はサイトのオーナーが仕掛けたものではなく、サイトオーナーが採用しているアドネットワークの自動配信型の広告の方に問題がある。自動配信の広告の中にこういう危険なものが紛れていて、それがサイト・オーナーの意志に関係なく自動配信されてしまう。(記事の内容は、どの広告が配信されるのかに影響を与えている可能性はある)
しかし、個人的に今日気になったのは、このネット詐欺のクソ広告が出て来た記事は、「コロナの感染者は殆ど外国籍」とか差別混じりのとんでもない記事だった。と言うのは、自分がTwitterでフォローしている人が、こういうデマや差別のようなTweetや記事を流すヤツは全部ブロックしてやる…と言っていたからで、そのデマ記事がどれくらい濃い内容のものなのか確認しに行った時だった。(こういうデマや差別Tweetについては、ブロックより通報の方がいい)
ネットでは、集客の為に色々な手段が使われるけど、記事にショッキングの題名を付けるとか…今回のような「コロナの感染者は殆ど外国籍」と言うような記事題名は、隠れレイシスト、もしくは差別とか言う言葉を嫌う人たちの両方の関心を引くし、一種の炎上商法的に集客がしやすい可能性がある。そういう記事に詐欺のポップアップが出て来るとか、近寄りたくない領域だったりするよね。これは炎上狙ってるだろ?とかヤバい記事には、最初から近寄らない方が良いと思う事がある。
(自分のサイトの両方は、配信型の広告は一切導入してないのでご安心を。)
ネットで何かしらにいつも監視されている…と言う現実
最近は、サイトにクッキーの承諾が出てくる事が多いけど、クッキーと言うのはその人の行動を追跡する事もあって(どのサイトに行ったか?とか、ネットでどの商品を見たか?とか)、その記録により自動配信される広告が変わったり、SNSの広告やオススメなんかも変わる。現在、ネット利用者は様々なところのAIによって監視されていて(監視と言う言葉は嫌な表現だけど、自分はそうだと思っている)、それに警鐘を鳴らすような話しもかなり出て来ている。
年末にNetflixで「監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影」と言う話題のドキュメンタリーを見る事になった。
ここには本当にSNSやGoogleとかの一線で働いていた人たちの警鐘も含まれていて(Facebookの財務に関わっていた人が出て来たのが驚きだった)、少し怖い話しだったりもする。怖く感じるか感じないかは、今のネット社会をどの程度理解しているか…にもよると思っているけども。
自分は現在はSNSから少し距離を置いていて、他の人から見れば、サイトとか運営していてどうしてSNSとかやらないの?と思うかもしれないけど、自分も結婚する前や学生の頃はSNSに夢中になっていた事があった。しかし、ネット関係の記事書いたり、IT系の情報を読む事で(特にFacebookに疑問を持った時)、正直に自分の生活をSNSに乗っ取られたくないと思うようになったし、今はTwitterだけ適当に見るだけになった。Twitterでも何かを発信する事は今は殆どと言っていいほどない。(今は忙しくてそれに向き合ってられない…と言うのも本当だけど)
自分がSNSから距離をおく答えは、Netflixの「監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影」のドキュメンタリーにもあるかもしれないし、さっき話した通り、自分がネットで何を見て、何を書いて、どういう人間関係を持っていて、どういうものを好むのか…時には自分が居る場所までネットのAIにずっとストーカーされている現実にうんざりした事にもある。
現在のSNS(youtubeや検索の広告も含む。アマゾンもオススメを最適化して来るけど、彼らはものを売るのがもともと商売だしね)は、広告収入の為にユーザーの行動を細かく監視してどれだけユーザーに長くSNSに滞在してもらうかを追求していて(だからうざい位、おすすめを投下して来る)、よく考えてほしいけど、ユーザーはTwitterにもFacebookにもInstagram(Facebook傘下)にも一銭も払っていないけど、どうして特にFacebook創業者で現CEO兼会長のザッカーバーグはアマゾンの社長やマイクロソフトのビル・ゲイツと並ぶ何兆円を超える個人資産を持っているか?とかね。まだ彼は36歳だよw
SNSを支えるのはそこに広告を出したい企業らで(要するに、こちらがSNSにとっては顧客で、ユーザーは私生活を切り売りしてくれる材料でしかない)、そのSNSを広告主が満足するマーケットにする為にユーザーはたえずAIにその行動を監視・分析されて、少しでもユーザーがそれをポチるようにそれぞれに配信広告を最適化する。SNS漬けにして出来るだけユーザーに居座ってもらい、そこに好きそうな広告バンバン出して、そして企業とSNSは儲かるの仕組み。と言うか、ちょっとやそっとのユーザーの行動分析では、大金儲けられる仕組みは得れないし、そこには相当なシステムや心理学とかが導入されているのは間違いない筈。
人によっては「SNSで楽しませてもらってんだから、俺はいいぜ」と言う人も居るかもしれないし、自分の行動がそういう広告の為とかいつも監視・分析されている事に不気味さを感じる人も居るかもしれないし、それは自分の考えと相談するべきところ。
今日紹介したNetflixのドキュメンタリーを含んで、ネット大手が広告収入とかの為にどれだけの個人の情報を収集しているのか、それについてはこの記事とか面白いかもしれない。
コロナで家に閉じこもっていなくてはいけない時間が長くなれば、人は必然的にネットの中に出て行って時間を潰そうとするし、同時にそういう人たちを金儲けの対象に考えている企業や人たちも沢山居る事は忘れてはいけないし、それだけに色々と知っておくべき事は沢山ある。