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もうすぐ9月だからE.W&Fの超名曲「September」のカバーとリミックス集を作ってみた

早いものでもう数日で9月で「えっー夏どこに行ったの?」とか「コロナ、夏を返せー!! 」とか叫びたくなるけども、今年の夏に自分がやった事とか「コロナのワクチンを打った」(2回接種済み)位しか思い出しかないのが悲しすぎる(泣)。どうであれ、本当にコロナが早く収束してくれない事には、家に居たまま思い出もないまま年とって行きそうで怖い。

それで、9月と言えば自分がある意味で最も愛している曲がある。あまりにも有名なアース・ウィンド&ファイア(アース)のセプテンバーで、これは本当に自分にとっては特別な曲だったりする。

既にこの公式動画はyoutubeでも5億回以上の再生回数があって、この曲が発売されたのは1978年と言う超古い時代だけど(今から43年前?w)、しかし、この曲は今でも知らない人が居ない位有名だし、今の時代、これくらい後世の人達にも愛される曲を作る事はもう不可能なんじゃないか…とさえ思えて来る。

そして、このアレンジは43年前とかウソな位鮮明で、今聞いてもそれほど衰えた曲に聞こえないのはこの曲は打ち込みを一切使っていないミュージシャンによる演奏だけで作られている事にあると思う。既に電子楽器が台頭している時代とは言え、この頃はシンセはせいぜいニュアンスを添える程度のもので、ミュージシャンがメインの時代だった。

このセプテンバーの後にアースは「I am(黙示録)」と言うアルバム(上のプレイリスト)を出してある意味で彼らの最高潮時代を迎えるけども、「I am」のアルバムには今では超スーパープロデューサーとして名高いデビッド・フォスターを多用する事になり(この時代にフォスターの才能に気付いていたのはE.W&Fのリーダーのモーリスとクインシー・ジョーンズくらいだったかもしれない)、フォスターがキーボーディスト出身だからシンセの音がやや目立つようになってくる。(特に2曲目のサビへのブリッジの部分。個人的にはすごい好きな曲ではあるんだけど)

途端、今聞くと音が古く臭く感じたり、シンセの音はマジで時代を語ってしまう事が多い。自分はこの頃をリアルタイムでは知らないけど、当時はそういう音も新しかったんだろうし、しかし、後にその音が「音の古さの要因」になるとか当時は当然気付かない事だったのかもしれない。アースだけではなくて80年代はスティービー・ワンダーからハービー・ハンコックまでソウルやジャズ界の人までがこぞってシンセの音を使いたがった時代で、「セプテンバー」と言う曲はそういうシンセの激しい介入をギリギリ逃れた貴重な一曲にも思う。

「I am」のアルバムのシンセなんてまだ全然マシな位で、それ以降、アースのもう一つの有名な曲でもある「Let's Goove」が入っている「Raise」からはアース・ウィンド&ファイアのシンセへの傾倒はかなりのものになって行くし、それにより彼らのシカゴ・ファンク時代(70年代)のファンをかなり失ったとも聞いている。個人的にも打ち込み時代のアースは「勘弁してくれ」と言う感じだったりする(モーリスには申し訳ないんだけどw)

それで「セプテンバー」の話に戻れば、実はこの曲は9月の定番ソングになっているものの、歌詞をよく聞くと9月の事を歌っているわけではなくて、「9月にあった事を覚えている?」と言う12月に9月の思い出を回想している曲だったりする。

後にリーダーのモーリスがパーキンス病と闘っている時、このセプテンバーを「December(12月)」と言う名前に変えたニューバージョンがアースから発表になったんだけど、その時は「何ふざけてんだ?」とか思ったけど、実はそれは妥当な題名だったのかもしれないwww

一部はモーリスの過去の録音も使われているけど、この時はモーリスは歌えるような状態では無くて、録音と他のメンバーの掛け合いの形で曲が構成されていて、2016年の2月にモーリスはこの世を去る事になり、シカゴソウルの神の1人が天国に行ってしまった。

セプテンバーの曲を語る時、かつてアースに在籍したファンクギタリストのアル・マッケイの存在を外しては語れないんだけども、それについては過去に書いたのでそれを参考にして下さい。

それで、今の時代も国民的な曲のレベルで世界で愛されているセプテンバー。当然のように多くの人がカバーしたりリミックスしているんだけども、先頭にオリジナルのアースのセプテンバーを置いて、あとは全てセプテンバーのカバーとリミックスで構成したプレイリストを作ってみた。

有名どころからマイナーどころまで色々なカバーが入っているけども、2曲目はジャスティン・ティンバーレイクだし、エリック・カッパーのアース公認のリミックスも入っているし、テイラー・スイフトのアコースティックバージョン、ゴズペル部門のグラミー常連のカーク、フランクリン、日本のExileや自分はよく知らないけど(アイドルにはメチャ疎い)Little Glee Monsterとかのバージョンに入ってます。

ジャンル的には、EDM、ハウス、アコースティック、ラテン(ボサノバ、キューバ音楽)、ジャズのビッグバンド、モダンジャズ風と多彩。

この中で個人的にオススメなのは、4曲目のSpencer Kaneと言うアーティストのアコースティックバージョンで、これはシンプルなアレンジなもののコーラスがアースとは全然違う感じで本当に素晴らしい。透き通った感じのセプテンバーで、これはオリジナルとは違う魅力を放っている。

好き嫌いは分かれるかもしれないけど、驚いたのは20曲目のモダンジャズ風のセプテンバーで、演っている人達はよく知らないんだけど、セプテンバーをこういうアレンジするとか発想がすごいとか思ったりした。また、22曲目のキューバサウンド風にセプテンバーをアレンジしたものや、13曲目はシナトラの時代のビッグバンドを思わせるアレンジで、この3曲のアレンジの発想は自分には想像つかないものだったw

オリジナルがあまりに有名な曲の為にそのオリジナルのイメージをアレンジで破る事はかなり難しい事だと思うけども、それでもうまくアレンジしているアーティストも居るし、これは個人的には興味深いプレイリストになった。しかし、偉大なE.W&Fの曲の為にオリジナルに忠実なアレンジにしている人達が多いし、オリジナルの雰囲気を大事にしたい…と言う気持ちはリスペクトと言う意味でも個人的には最も理解出来るものだったりする。

公開日 カテゴリー Game

About Makoto

TESシリーズ(Skyrim、ESO等)のファンサイトを運営。しかし、本性は音楽geek(soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。Wordpressは2007年からの古参。 Home:  Rolling Sweet Roll

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