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【ワールドカップ】日本を下したクロアチア、再びブラジルをPK戦で制す / イエローカード続発の乱戦&PK戦をアルゼンチンが制す

昨日と言うか今朝までずっとワールドカップの決勝見てて、それが終わったらシロに戻るかな…とか思っていたところ、両方の試合が延長&PK戦にもつれこんで、最後のオランダvsアルゼンチンが終わったのが朝の7時。シロディールにも行かず速攻寝ました。現地でも終わった時間が午前1時とか言ってるし、カタールとはたった6時間しか時差無い筈なのにこの放映時間、何とかしてほしいw

それでクロアチアvsブラジル、オランダvsアルゼンチン。特にブラジルのネイマール、アルゼンチンのメッシと言う普段サッカーを見ないような人でも知っているビッグネームの選手も出て来ると言う事、また日本を破ったクロアチアがブラジルと戦うと言う事で日本においても注目度も抜群だったけども、試合の内容も「ええ? ここで追いつく?」と言うドラマ続きだった。
 

ブラジルvsクロアチア

両者ポイントが無いまま延長戦に突入
延長前半15分 ブラジルのネイマールが見事にゴールを決める
延長後半11分 クロアチアのペトコビッチがゴール
そしてPKへ PKは●●●●(クロアチア)vs ○●●○(ブラジル)

クロアチアはPK強すぎ。これで今大会でクロアチアはPK戦を2度勝利し、今までのドイツのPK戦最多4勝・勝率100%の記録に並んだし、ブラジルは残念な結果だったけども、それでもネイマールの美しいゴールが印象的だった。ネイマールは代表77ゴールを決めて、同国のサッカーの神様ペレ氏の記録に並ぶ事になった。

個人的にネイマール選手は本当の意味でのリアルタイム・ヒーローで、彼をW杯で最初に見たのは2014年大会だった。ネイマールはこの時22歳。自分が言うのも変だけど、すんげぇ可愛い顔してて、しかし、その年齢で既にブラジルのサッカーを背負い、ブラジル代表の中心だった。

しかし、そのW杯の準々決勝くらいで対戦相手の選手から膝蹴りをもろに後ろから受けて、腰を骨折すると言うとんでもない事態になった。その次の試合でネイマールを失ったブラジルはボロボロになっちゃって、そのW杯のすぐ後にネイマールはこの若さでブラジル代表の主将になった。こんな若さで世界最高峰の一つのブラジルのサッカーを背負うの?とか、自分だったらプレッシャーで心肺停止で死ぬだろうな、いや、ブラジルだったら自分が神経症で死ぬ前に命狙われたりするかもしれない…とか、そんな事を思ったのを覚えているw

と言うか、モータースポーツのファンでもある自分から見ればブラジルのインテルラゴス(サーキット名)で行われるレースと言うのは恐ろしいもので、殆どのドライバーが防弾ガラスを備えた"中身装甲車"みたいな車でサーキットに来るし、実際、チーム関係者が襲撃された事件さえあった。ブラジルは誘拐大国とさえ言われていて、サッカーでも誰かの身内が誘拐されたと言う話しも聞いた事があった。(実はブラジルは偉大なドライバーも沢山輩出している国。例えば、アイルトン・セナとか)

それに比べて日本はF1チャンピオンが普通の電車で移動が可能だったり、本屋でプラッと立ち読みさえ出来るほど。日本では世界最高峰のドライバーの知名度が低い可能性もあるけど(多分、おばちゃんや女子系は知らない可能性がある)治安が段違いだし、だから、2億人の全国民がサッカーファンとか言うブラジルの土地柄でその代表主将を22歳の時からやってきたネイマールと言うのは、サッカー技術と同時に強い精神を持っている選手だといつも思う。

それに今日のネイマールの1点も「俺がやらなければ誰がやるんだ?」と言う感じで、ブラジルを背負った一撃に思えた。

しかし、そういうネイマールであってもこのクロアチア戦でPK戦で負けた時、フィールドに泣き伏して、それを見た時に「彼はどれだけのものを背負っていたのかな…」とか、時は同国のサッカーの神様のペレが長い病床に伏して、そう長くないような報道まであったり、その偉大な記録と並ぶゴールを決めたものの、その新時代を預かったネイマールは一体何を思ってフィールドに居たのか…

そこに天使が降り立った。

前の日本の試合の時の記事にも書いたけど、日本がPK戦でクロアチアに負けた時、ペリシッチ選手だけは仲間の勝利の輪にすぐに加わらずに真っ先に日本の選手団のところに来て慰めてくれた人だった。そしたら、今度はブラジル戦で勝利したクロアチア選手の家族がフィールドへの入場が許された時、ペリシッチの息子は真っ先にフィールドにひっくり返って泣きじゃくるネイマールに駆け寄ったと言う。

上の記事にはその時の写真は動画もあるけど、どうやったらこんな優しい子供が育つんだろうね。当然、ネイマールに憧れていたのかもしれないし、ペリシッチ選手がそういう人だから息子にもそういう優しい精神が受け継がれているんだろうけど、なんか神々しい精神のチームだよね。この大会でも大活躍のモドリッチ選手も試合の後ブラジルの選手を称えハグして歩いていたけど、彼の幼少期の話しを読めば、クロアチアの独立戦争を子供時代に経験していて、祖父をその戦争で亡くしたり、先日もウクライナとロシアの戦争の停止を呼びかけていたけども、クロアチアの選手の崇高さに心を打たれた日本ファンも多かったように思う。

Twitter見ていると、日本はクロアチアを応援している人が多かったように思うし、なんて言うか、選手としてはネイマールを応援しているんだけど、チームではクロアチアと言う人が多いように思えた。日本がクロアチア贔屓になるのは、当然、日本がPK戦で負けた相手と言うのもあるし、それにクロアチアがフェアな試合をしてくれたお陰で何のわだかまりも残さずに済んだし、ブラジルまでがPKでクロアチアに負けた事について、やっと心に整理を付けれた日本のファンも多かったように思うし。

この記事には笑ったけど、今思うと良いチームに負けたと言うか、もし日本が次の試合のオランダvsアルゼンチンのような幕切れになっていたらどうなっていたのか…。想像せずにはいられなかったw
 

オランダvsアルゼンチン

結果だけ見れば、この試合も延長してPK戦になってアルゼンチンが勝った…と同じように言えても、内容は全然違うものだったwww 本当に全然違う。

クロアチアとブラジルが試合の後もお互いを称え合うような試合だったのに対して、この試合ではなんか殆どが喧嘩腰で、主審も謎だったし、余計な行動も本当に多かった。

メッシが試合中のPKで2点目(後半27分)を取るまでは割に普通に進んでいたように見えていたけど、そこからかなり試合が荒れて来たものの、このままアルゼンチンが2ポイントリードですんなり行きそうだった。しかし、後半37分にオランダが1点を返し、荒れた試合だからアディショナルタイムも10分とか言うかなり長いものになった。そしたら、今度はアディショナルタイムの10分ギリギリでオランダは追加の1点。自分もこの時はさすがに「うぉぉぉー」とか雄叫びをあげてしまったwww

ブラジルとクロアチア戦のクロアチアの同点ポイントも信じられなかったけど、オランダはもっと信じられなかったw ありえないと思うようなところで2ポイントを取って…ドイツような背水の陣的な2ポイント追加だった。

これで延長決定。

そしたらそれまで乱闘気味だったアルゼンチンは急に冷静になって少し試合が落ち着いたけど、結局延長では勝負がつかずにPK戦に持ち込まれた。

この試合はスーパースターのメッシが居たから、日本もアルゼンチンを応援する向きもあったけど、しかし、アルゼンチンの品行が悪すぎてTwitterの日本のファンはだんだんオランダ応援団に変わりつつあったのが興味深かった。と言うか、マジで前のクロアチアとブラジルの試合と違い過ぎて熱すぎたw

…なんて、本当の事を言っちゃぇば、スポーツは品行方正に…と言いながら荒れた試合や乱戦と言うのはファンにとっては結構面白いものだったりするw しかし、注意しないとこういう事がアンチを生むし、スポーツでも選手の品行の方が気になって仕方ないファンも居るしねw

理解しなくてはいけないのは、実際、モータースポーツであっても試合直後のアドレナリンがまだ出まくっている時に選手にマイクを向けると、感情抑制できないまま余計な事を言っちゃう場合もある。それをネタに「性悪」認定されたドライバーもかなり居るし、しかし、人間は戦闘体制に入ると性格も攻撃的になるし、そうじゃないと乗り越える事が出来ない戦いの壁と言うのがあるように思う。だから、こういう時は彼らが落ち着くまでメディアはマイクを向けるべきじゃないし、しかし、メディアにとってはこういう時の選手の発言こそ「格好のネタ」であって、選手もその餌食にならないように気をつけなくてはいけない事が多い。

そういう事を考えれば、尚更、色々な事に冷静に対処できるクロアチアの選手団がすごい「大人」に見えて来るし、本当に対照的で興味深かった。

しかし、最終的にこのオランダvsアルゼンチン戦で出されたイエローカードは15枚とか17枚とかあるんだけど(結局17枚だったらしい)、PKの間にオランダなんて3枚もイエロー出ているのはどういう事?w

このスペインの主審はメチャクチャ非難されているし、ワールドカップの主審なんてするんもんじゃない…とか思っちゃったけど、こういう事はたまに起こる事があるw

両方の試合を通して思ったのは、アルゼンチンのPK戦は最初にメッシが蹴ってそれが決まった事でアルゼンチンの士気をあげる事になったと思うし、一方でネイマールは最もプレッシャーが掛かって決定率が悪い5本目を任されていたと言う。結局、ネイマールの出番は回って来なかったけど、ブラジルのメディアではネイマールが5本目を任されていた事について、ブラジルの宝をぶっ壊す可能性があったと書いているものもあった(バッジョのように)。もしネイマールがPK戦の最初の方で蹴って成功させていたら、ブラジルの何かが変わる事があったのか? とか、ネイマールの後悔はもっと違うものになったのか? とか色々と考えちゃったけど、時間だけはどうやっても戻す事ができない。

こういう試合はいつもファンに「タラレバ」を残してしまうけど、モドリッチやメッシのような名選手が35歳過ぎてもワールドカップで活躍している事を考えれば、ネイマールもまだチャンスがあるはず。限られた時間の挑戦…本当にそういう意味でもワールドカップと言うのは妙にドラマティックだったりする。

最後にどうでも良い事かもしれないけど、メッシとネイマールは「パリ・サンジェルマンFC」と言うフランスのリーグで同じチームのチームメイトだけども、このチームの資本と言うのは2010年からカタールが出資している。自分はモータースポーツの事しかわからないけど、2009年にリーマンショックが起きてチームはスポンサーとか失い、それを支える経済構造も大きく変わった頃で、F1にも多くの中近東の資金が入っているし、サッカーもそうだったんだな…とか。

今日のフランス-イングランド戦では、そのパリ・サンゲジェルマンで天才フォワードとして活躍しているエムバペがフランス代表として出て来る。しかし、一方で、現在はイングランドのリーグが最も強いとも言われていて、今日の試合も本当に楽しみだったりする。

公開日 カテゴリー Sports

About Makoto

TESシリーズ(Skyrim、ESO等)のファンサイトを運営。しかし、本性は音楽geek(soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。Wordpressは2007年からの古参。 Home:  Rolling Sweet Roll

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