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Genesis ”Follow You Follow Me” & “Throwing It All Away ” フィル・コリンズを考える時…

今日、秋に聞きたい曲...とか聞かれて、なんとなく思い出したのがこの曲。

すっごい古いジェネシスの曲(78年)だけど、自分にとっては本当に特別な曲で、ある意味で自分がジェネシスに傾倒して行くきっかけになった曲だった。

当然のようにリアルタイムでは知らない曲なんだけど、しかし、この曲の伝説は色々と聞いている。

このFollow you Follow meが含まれるアルバムは、「そして3人が残った」と言う変な邦題がついている。

この時代の洋楽のアルバムは英語の原題からかけ離れた変な邦題になってる事があるけど、しかし、このアルバムの場合は、英語の原題も”...And Then There Were Three...” で英語そのままの直訳。

この題名が意味してるのは、それまでのジェネシスのリード・ヴォーカルのピーター・ガブリエルとギターのスティーブ・ハケットがジェネシスを脱退。それでバンドが3人になって、そして出されたのが「そして3人が残った」だった。

だから、アルバム名も、そのままその時のジェネシスの状態を表す直球だったwww

ガブリエルが脱退した為、それまでドラマーであったフィル・コリンズがボーカルを担当して行く事になったけど、しかし、フィル・コリンズは、その後の彼自身の活躍が物語るように非常に才能豊かな人で、その彼の才能は、ジェネシスを新しい形のプログレシブ・ロックへと進化させて行く事になる。(ポップ路線すぎると否定的な人も居るけどw)

だから、もう一つ秋に似合いそうなジェネシスの”ポップ路線”の曲を置いておくねw

今はフィル・コリンズがドラマーである事も知らない人も結構いるみたいで、それ位、ソロでの活動も成功した証にも思える事もあるけど... 

ジェネシスのベース兼ギターのマイク・ラザフォードも非常に才能豊かな人で、個人で別のバンドも率いて成功している。元メンバーのピーター・ガブリエルもスティーブ・ハケットもソロで成功した事を考えると、ジェネシスと言うバンドの名前はそれだけでも伝説的にも思えて来る。
 

そう言えば、フィル・コリンズを考える時、いつもどういわけか、ドゥービー・ブラザーズに居たマイケル・マクドナルドを思い出す。

二人共が伝説的なロック・バンド*で途中からヴォーカルや作曲に多く携わる事になって、そして、その才能はヒットメーカーとしてそれぞれのバンドをヒットチャートの常連にする。

(*ドゥービー・ブラザーズは2004年、ジェネシスは2010年にロックの殿堂入り)

しかし、彼らは往年のそのバンドのファンが思う以上のポップ路線や違う方向へバンドを走らせる事もあったり、そして二人共が、「有名バンドのヴォーカル」と言う枠ではは全く足りない位の才能の持ち主である事も示す事になり、ソロにおいての活躍も目ざましかった。

ジェネシスのフィル・コリンズはアース・ウィンド & ファイアの看板ファルセット・ボーカルのフィリップ・ベイリーとのデュエットで「イージー・ラヴァー」という特大ヒットを飛ばした。

(余談: この曲の作曲陣にベースのネイザン・イーストが入っていたりする)

ドゥービーのマイケル・マクドナルドもクインシー・ジョーンズに才能を発掘され大スターになったジェームス・イングラムと組んで「Yah Mo B There」の大ヒットを飛ばし、グラミー賞にまでも至る事になった。

彼らの才能は、ソロとしての活動、ジャンルを越えた他のアーティストとのセッションだけにとどまらず、プロデュースにまでに至る。
 

↑ 最も好きだったジェネシスのアルバム”Duke”(1980) その中で最高に好きだった曲。この曲はジェネシスにとっても特別な曲みたいで、公式動画にもあるし、ライブでも必ずアンコールとかで演っていたと聞いた事がある。

しかし、個人的にはジェネシスはプログレ...を意識すると言うより(コードはプログレなんだけどね)、プログレではイエスを聞いた時のカルチャーショックの方が大きかったな...(Roundaboutを聞いた時の衝撃は一生忘れない位大きなものだった。それがジョジョのエンディング・テーマになるとか信じられなかったけど、センスに脱帽。)
 

他のジェネシス・ファンも考える事があるかもしれないけど、フィル・コリンズ以前のジェネシスのヴォーカルのピーター・ガブリエルもソロになってからの活躍がめざましかっただけに、もし、ガブリエルがそのままジェネシスに在籍していたら、ジェネシスはどんなバンドになっていただろう? とよく考えた事があった。

しかし、個人的にはピーター・ガブリエルの音楽と何となく反りが合わない事もあって(ガブリエル・ファンにはごめんね)、ジェネシスもソロになってもフィル・コリンズが好きだけど、往年のプログレ・ファンから見れば、ガブリエルが居たジェネシスが好き...と言う人も多いのを知っている。

先にあげたマイケル・マクドナルドについても、ドゥービーの古いファンは、トム・ジョンストンの時代こそ本物のドゥービーだと語る人も本当に多い。しかし、自分はマクドナルドの時代が好きと言う偏屈?ぶり。

多分、自分はロックの他にソウルやファンク、そしてジャズも敬愛してるし、どちらかと言えばソウルやジャズから大きな影響を受けた方でもあるから、多分そういう嗜好が、フィル・コリンズやマクドナルドが好き...と言う方向に走らせているように思う。

その自分の嗜好をまるで証明するように、フィル・コリンズもマクドナルドもソウル界の重鎮達と仕事したし、やっぱりそこに繋がった...と言う感じで、自分の場合、理屈以上に直感的な感性や嗜好の方がずっと正直な事が多い。
 

そういうフィル・コリンズも既に67歳...。

2009年に手を患ってドラムが叩けなくなったと言うけど、2年前、錦織選手や大阪選手の登場で日本でも注目が高い全米オープン・テニスで歌を披露していた。(相当、中年と言うか初老太りしていたけど、元気なら何より)

フィル・コリンズの人生を振り返るDVD(ライフ・レス・オーディナリー)をさっき見つけちゃって、クインシー・ジョーンズもインタビューで登場すると言うし、「残り1点」とか書いてあるから、完全に釣られてポチってしまったけど...w

しかし、それ位、自分にとっては彼は重要なスターであった事は確かで、暫くフィルの事を忘れていてごめん...と言う感じだったw 今でも敬愛してる。

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