最近、Spotifyがクラシックのプレイリストを勝手に作ってくれたり、ロシアの天才ピアニストのソコロフの新譜を紹介してきたり、個人的にそんなにクラシック聞いてたかな…と言う感じで、Spotifyは最近聞いていた傾向の曲を集めて来る事が多い。
↑ これがSpotifyが自分の為に作ってくれたプレイヤーで、ちゃんと自分の嗜好を理解してるような気がするし、このデイリーミックスと言うのは年中中身が勝手に入れ替わってしまうから、それを別のプレイリストに移しておいた。
(34曲目にピアノを始めるきっかけにもなった自分が最も思い入れがあるジョン・オグドンのショパンを入れてくれているのが嬉しいw)
今までこのサイトで紹介した曲も幾つか含まれていて、一部ワーグナーのワルキューレとかうるさい曲が入っていたから抜いちゃったけど(ワーグナーは家では聞かんぞw)、家で仕事しながらでもうるさくない程度の良いBGMになるプレイリストだと思う。自分が選んだわけじゃないけど(と言うか自分の嗜好を反映されているわけだけど)、かなり良いプレイリストだと思う。
ワーグナーの名前が出たついでに。GWの最中、WOWOWでメトロポリタン劇場の「ジークフリード」を観ていた。このジークフリードは、ワーグナーの超大作と言うべきオペラ「ニーベルングの指環」の一つで、これを全部見るには15時間も必要と言うとんでもないボリュームを持っている。だから一度では観る事が不可能だから、これを4日に分けて上演するし、「ジークフリード」はその3日目の上演の演目だったりする。
「ニーベルングの指環」は北欧やゲルマン神話がベースになっていて、だから、なんかTESのノルドの神話を感じさせる所もある。ジークフリート(神話での別名シグルス)は竜殺しの異名もあって竜の血を浴びて無敵化するけど(しかし、ドラゴンの血を浴びた時に背中に葉っぱがついていて、そこだけが彼の弱点になり、最後そこを突かれて死ぬ)、思わずスカイリムの事を思い出したりもした。
現役世界屈指のピアニストと名高いグレゴリー・ソコロフの新譜
そして、spotifyが持って来てくれたソコロフのピアノのアルバムはベートーヴェンとブラームスのピアノ曲で(と言うか、正規のアルバムだとモーツァルトも入ってるらしいんだけど、モーツァルトはSpotify版では抜かれているw)、これは本当に数日前に解禁になって、かなり聞きやすい選曲になっている。
世界的な超有名なピアニストが高齢になって行く中、ソコロフも70歳の齢に達して、しかし、その腕はまだまだ衰えを知らないと言われている。ソコロフは若干16歳で満票でチャイコフスキーコンクールを勝ったと言う伝説さえ持っている人で、現在知る人ぞ知る最も評価の高いピアニストの一人とも言われている。Live音源だから、人によってはいちいち拍手が入ってるのがうざい場合があるかもしれないけど、在宅の仕事にも邪魔にならないピアノと思うんで楽しんでみて下さい。
クラッシク音楽ばかり届くのは在宅で仕事する人が増えた影響?
それで、最近、Spotifyから届く新譜にやたらにクラシックが多いな…とか思っていたら、今コロナウィルスの影響で在宅で仕事をする人の為の仕事BGMのアルバム or プレイリストが沢山出ている事が理由らしい。
上の写真はそのリストの一部だけども、どれもが「work from home」とあって、在宅で集中力が散漫?になりやすい環境を支えてくれる音楽かもしれないw
このシリーズは実はクラシックだけではなく、ジャズやボサノバのアルバムも在宅ワーク用にかなり出されているんだけど、仕事の邪魔にならない曲と言う枠組みで選曲されているのが興味深い。結構奏者も素晴らしい人が揃えてある。
当然、これだけ数だから自分も全部聞ききれてないんだけど、ちょっと流し聞きした中で気に入ったものを…。
これはフランスの近代作曲家のドビュッシー、ラヴェル、サティ、フォーレのピアノ曲を集めていて、幻想的な美しい曲が揃っている。一曲目もあまりに有名なドビュッシーの「月の光」から始まって、2曲目はサティの「ジムノペティ」。
これは在宅で仕事している時よりも、もしかしたらリラックスしたい時とか静かで落ち着いた夜を過ごしたい時に向いてるかもしれない。個人的にはこれらの作曲家の音楽を聞いていると、逆に想像力を掻き立てられちゃって色々な場面が頭に浮かんでしまう。
そして、聞いてたら急に「初夏だー!!」と言う気分をさせてくれたのは、バロックのヴィヴァルディの音楽集だった。
個人的にはこれを聞いていると夏の草原とか森の散歩道とか浮かんで来るんだけど、非常に爽やかな気分にしてくれるし、朝や午前の仕事とかのBGMに向いてるかもしれない。
そして、これはクラシックでは無いんだけど、バロックのクラシックが朝なら、午後の仕事やティータイムとかにはボサノバ。
「ボサノバと言えばアントニオ・カルロス・ジョビン」という位のボサの父みたいな人だけど、一曲目から「なんかこれ聞いた事がある…」と言う曲が続く。おしゃれなカフェテラスにいる気分や海の広がるリゾート地の気分にさせてくれるのがいつもボサだったりする。昔のフランス映画みたいなイメージもあるよね、ブラジル音楽なんだけど、ボサとフランスと言うのは色々と繋がりがある。
個人的な事を書けば、自分は15歳の時にジョビンのボサに出会う事になって、彼は自分が生まれるかなり前の人なんだけど頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けて自分のピアノに多大な影響を受ける事になった。今でも聞くと一番落ち着くと共に、文章を書いている時でも一番邪魔にならない音の一つかもしれない。
音楽と言うのは、どこかで聞いた事があるんだけど、誰がやっているのかわからない、曲名がわからなくて探せない…と言う事が結構あるし(自分だってこういう事はよくある)、それ位、過去から書き溜められて来た音楽と言うのは今は沢山あって、クラシックは特に探したいけど曲が探しにくいジャンルの一つに思う事がある。
ここ数日、コロナの感染者も減って来て、本当にこのまま減少し続けてくれて普通の毎日を早く取り戻せるといいんだけど、まだ外出もそれほど出来ない毎日は続くと思うし、窮屈で不安になりがちな毎日を音楽が癒やしてくれる事を祈ってます。