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ギター神 エドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなる 超合掌…

このニュースを聞いた途端、信じられないと言うか、それを通り越して暫くまるで何も反応出来なかった位で、後からかなりジワジワ来る事になった。エディが逝ってしまった…。

NHKでもニュースになるほどの世界的なロック・ギターリスト。

心からエディのご冥福を祈りたいと思います。

今ずっとヴァン・ヘイレンの曲をエディの供養のように垂れ流し続けているけども…と言うか、こんな長い時間ロックを聞き続けたのも久しぶりで、しかし、自分のバンド活動はロックから始まったし、エディは間違いなくリアルタイムのギターヒーローの一人だった。

エディについては、自分よりずっと詳しいだろう彼に影響を受けたギターをやってきた人達が沢山居るだろうし(自分はピアノとキーボードの方です)、そう言いながら何か書かなきゃ気が済まないような自分を許してください。それ位、エディと言うのは偉大なギターリストで、一体どれだけの人達に影響を与えて来たのか、彼の存在が無かったらロック・ギターを始めなかった人も居るかもしれないとさえ思えるほど。
 

軒並みですがヴァン・ヘイレンで一番好きな曲「Panama」

ヴァン・ヘイレンと言うと個人的には兎にも角にも「Panama」位好きな曲は無くて、このイントロを聞くだけで今でも湧き上がって来るような躍動感を覚えるんだけど、PVのエディが若すぎるw

エディのギターテクとは全然関係ない話をしてしまうけど、バンド仲間の先輩から聞いた話だと、昔、野村義男さんとエディの顔が似てるとか、エディにも日本人の血が流れているとか、当時はいい加減なロック都市伝説がかなりあったとか聞いた。しかし、実際、ヴァン・ヘイレン兄弟のインドネシアのお母さんの血を引いていると言う事で、アジアの血も確かに持っていらしい。

そう言えば、この「Panama」と言う曲は、日本発の車ゲーでありながら世界で特大ヒットを飛ばして来たグランツーリスモの「4」。この北米版のタイトルソングにこの曲が使われていて、実はこの「Panama」が発売になった20年後にGT4は世界で発売になったけども、この曲はアメリカでのGT4の成功に一役を買ったようにさえ思う事がある。日本人からすると「グランツーリスモ」の主題歌は、Tスクウェアの安藤さんの「Moon Over The Castle」と決まっとる…と言う感じだけど。

これは2015年のビルボード・アワードでのPanamaのLiveで、エディは初老にはなっているもののまだ全然元気で、途中のソロでもライトハンド奏法を見せつけてくれたりしていた。
 

早すぎるエディの死

誰が亡くなっても命の尊さには違いは無いものの、最近、音楽界の大物の死が相次いでいる。それでも、元祖3大ロック・ギターリストのクラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジがまだ元気で、彼らは既に70歳の中間に差し掛かっている。そのロックギターの至宝とも言える彼らを一人でも失う事がマジで怖い…なんて話を音楽関係の人とする事があった。

しかし、65歳のエディの方が彼らより先に天国に逝ってしまって、正直に「ちょっと待ってくれよ」と思ったのも嘘ではない。

いや…音楽やっている人は若かろうが突然死んでしまう事なんて何度も聞いたりして来て、それでもこういうショックに慣れる事なんて全くない。いつもいつもひどい喪失感があるだけだったりする。

去年、ローリングストーン誌(日本語版)でエディのギターソロの特集記事があった。この時だって、翌年にエディがこの世から居なくなるとか想像できた人は居なかった筈。

しかし、今では音楽関係のサイトではエディを失った悲しみで一杯だし、Barksのサイトでは、著名なロック関係の人からのエディへの追悼の言葉が特集されている。

サミー・ヘイガーもデヴィッド・リー・ロスもヴァン・ヘイレンのボーカリストをやって来た人達で、Spotifyのヴァン・ヘイレンの人気曲を見ると、多くがデヴィッド・リー・ロス時代のものだったりする。しかし、過去の記録とすれば、デヴィッド・リー・ロスが居た初期の数枚は超名盤「1984」(Jump、Panama収録)でさえUSチャート1位になっておらず、その後のサミー・ヘイガー時代の4枚のアルバムが立て続けにUSチャート1位を記録する事になる。

そのサミー・ヘイガー時代の好きな曲。


 

ヴァン・ヘイレンの名盤「1984」に立ちはだかったもの

今でも、なんでヴァン・ヘイレンの伝説的な一枚「1984」がUSチャート1位にならなかったのか本当に不思議になるんだけど…

と言うか、自分もこの時はリアルタイムでは知らないんだけども、予想出来る事は80年代のヒットチャートと言うのは名曲とレジェンド揃いで、調べてみると、この年はマイケル・ジャクソンの「スリラー」がまだアルバムチャート1位に君臨していた年で、「Jump」がシングルチャート1位になった時でさえ(3月)、アルバムチャートではマイケルの「スリラー」が1位を譲らなかった。

マイケルの「スリラー」と言うのは、2012年に世界6500万枚売上の記録でギネス認定を受けたようなアルバムで(後にアメリカのみの売上ではイーグルスのグレイテストに記録は塗り替えられたけども、これを塗り替えたのがイーグルスのベスト盤であったのも個人的には驚きと同時に納得だったw)ヴァン・ヘイレンの「1984」はある意味で世界最強の相手に挑むようなものだった。

その後、マイケルの「スリラー」は4月の半ばまで1位を譲らず、それをアルバムチャート1位から引きずり下ろしたのはフットルースのサントラ盤、その後もブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザ・USA」、8月から年末まではプリンスの「パープルレイン」がアルバムチャート1位を独占し続けた。ヴァン・ヘイレンの「1984」は名盤にもかかわらず、アルバムチャートで戦った相手はどれもが現在においても「レジェンド」と言ってもいいアルバムばかりだったりする。

確かに「1984」はアルバムチャートでは1位にならなかったけども、しかし、そこで築いた人気、そして「1984」を最後に一旦ボーカルがデビッド・リー・ロスからサミー・ヘイガーに変わるけども、サミー・ヘイガーが既にロック界のビッグ・ネームであった事もあって、ヴァン・ヘイレンは不動の人気で4枚連続USアルバムチャート1位に送り込むようになるし、個人的にはこれは「1984」の人気が築いたものでもある…とさえ思っている。

しかし、皮肉な事は、84年のグラミー賞はマイケルの「スリラー」関係がかなり部門を独占するけども、その時の「最優秀レコード賞」はマイケルの「ビート・イット」。この録音にたまたま隣のスタジオに居たエディが「ビート・イット」に無償でギターのソロを提供したと言う伝説はあまりにも有名で、その詳細はWikiepediaの日本語でも読める。

個人的には、この曲で実はTOTOとヴァン・ヘイレンと言うアメリカのハードロック界の2大ギターリストが共演している事が本当凄い事に思えていて、自分にとってはルーク(TOTOのルカサー)とエディは本当に特別なギターのリアルタイムヒーローだったりする。

TOTOについては過去に書いてるので、その記事を参考にしてください)
 

ヴァン・ヘイレンの人気を決定づけた「Jump(ジャンプ)」と言う曲

そして、ヴァン・ヘイレンの代表的な一曲として「1984」に含まれていた「Jump」を上げる人も多いと思うけども、この曲はエディのギターリフではなくエディのキーボードのイントロで始まる、ある意味で「ヴァン・ヘイレンらしからぬ」曲とも言える。

よく聞いてみると、打ち込みのベース音も既に聞こえるし、ヴァン・ヘイレンも当時流行りの音楽を相当意識してこの曲を作ったであろう事がわかる。

80年位からロックでも普通にシンセサイザーの音が使われるようになったように思えているけども、シンセのイントロだけがやたら目立った当時の曲として、個人的にはヴァン・ヘイレンの「Jump」と又壁に思えているのが、ヨーロッパ(北欧出身のロックバンド)の「ファイナル・カウントダウン」だったりする。

と言うか、今から30年以上前の過去を見れば、どれもが「同じ時代」の一括なんだけども、実はJump同様に非常に有名なシンセイントロを持つこの「ファイナル・カウントダウン」が制作されたのはヴァイヘイレンのJumpが出た1年後で、この時系列を考えれば、当時ハード系のロックバンドでありながらシングルでもビルボード1位を獲得した「Jump」のロック界への影響力は大きかったと思える。

そして、80年代と言うと「産業ロック」と言うものが台頭して来て、「産業ロック」については色々な解釈があると思うけど、個人的には売れ線を狙ったロックの事で、それに80年代はどのプロデューサーとミュージシャンを使ったか?で売れ方が変わったりしたから、実際のバンドメンバーをレコーディングには使わずにそれより技術があるスタジオミュージシャンを使って録られたようなロックの曲さえあった(シカゴとかは、これで古いメンバーがバンドを去ったりもした)

また、80年代はイエスやジェネシスとかのプログレ系やホワイトスネイクでさえアメリカに進出してビルボード1位を獲得している。産業ロックと呼ばれる誰が聞いてもうるさ過ぎず、良いメロディーラインを持ったロックがやたら売れた時代でもあった。

それまでのロックのスーパースターの定義らしきものは、シングルのヒット曲はあまり無いものの、アリーナみたいな会場でコンサートをやればチケットはソールドアウト、アルバムチャートで伝説的な1位を続ける…と言う感じだったと思う。アルバムとコンサートで勝負するのがロックのレジェンドだった。

80年からそれが変わって行ったと思うし、ヴァン・ヘイレンの「1984」と言うのは産業ロックに少し傾き掛かったように見えるものの(特に「Jump」)、しかし、その後、ボーカルがサミー・ヘイガーになった「5150」から再び硬派路線に戻って行ったように思える事がある。

と言うか、産業ロックに傾いて行ったロックバンドは、一部を除いてグループがうまく行かなくなったり問題を抱える所も多数あったように思うし、ヴァン・ヘイレンは逆にそれを利用する事で80年から90年に更に飛躍したように思えたりもする。
 

キーボーディストとしてのエディ

「5150」の中でもメチャクチャ好きな「Why Can't this be love」

これ89年の日本Liveみたいだけど(貴重なLive映像をありがとうございます)、サミー・ヘイガーの声は圧巻だよね、いつ聞いてもw (しかし、この黄色のパンツは…)

そして「For Unlawful Carnal Knowledge」から「Right now」

…しかし、ここまで書いて気付いたけど、この2曲はヴァン・ヘイレンの中でも有名な曲だと思うものの、ギターリスト「エディ・ヴァン・ヘイレン」とか言うよりキーボーディスト「エディ・ヴァン・ヘイレン」と言う曲?w

しかし、80年からキーボードと言うのもロックにおいても欠かせない楽器になって(TOTOやジャーニーもそうだよね)、特にヤマハのCP80やCP70の音はロックには欠かせないものにもなって(Right nowでエディが弾いてるのもヤマハのCPだと思う)、それは「産業ロック」の音の代名詞にもなったと同時にその反作用的な流れも作って行ったと言うか、それがニルヴァーナのようなキーボードを使わないバンドを生んだように思う事がある。
 

アメリカが生んだスーパーロック・バンド「ヴァン・ヘイレン」

それでもヴァン・ヘイレンの曲が聞きやすかったり親しみ易いのは、それは産業ロックとか言う枠ではなく、やはり彼らの音楽を育んだ場所が「アメリカ」であって、それまでのロックの伝説的大物バンドと言えば殆どUK(イギリス)出身であったと言っても過言ではない筈。

元祖3大ギターリスト、クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジもイギリス出身で、ディープパープルと一時代を築いたリッチー・ブラックモアもイギリス人。

その後を継ぐようにエディとルーク(TOTO)がアメリカから出て来て、これは非常に貴重な事に思うし、確かにジミ・ヘンもアメリカ人だったけど、先に彼の人気に火がついたのはイギリスだった。そう意味でもアメリカのハードロックバンドとギターリスト。アメリカ音楽と一緒に育った自分からすればエディの存在は尚更特別なものに思えたりもする。

聞いてるだけでアメリカの西海岸の青い空が浮かんで来そうな明るさは、これはエディがカリフォルニアで育ったから…と思ったりもする。

ここまで書いておきながらエディが天国に行ってしまった…とか本当にまだ信じられないんだけど、どうであれ、エディ・ヴァン・ヘイレンと言う名前は偉大なロックギターリストとしてずっと大きく刻まれて行く事は間違いないし、自分達は彼のギターの音源を幾らでもまだ聞く事が出来る。

これは多分エディの訃報後にSpotify公式によって作られたヴァン・ヘイレンのプレイリストで、供養としてエディのギターを堪能ください。

最後に、エディのギターを多分最初に世界に知らしめただろうキンクスの「You Really Got Me」のヴァン・ヘイレンのカヴァー(78年)。

この時のPVを見ると、キンクスの曲と言う以上に見た目の「スタイル」自体がものすごいレッド・ツェッペリンの影響を受けているようにさえ見えるんだけど、デヴィッド・リー・ロスとエディがまるでロバート・プラントとジミー・ペイジを見ているよう。ロックと言う音楽は他の音楽以上に本流の流れのようなものがあって、それを踏襲する人々に受け継がれて行くようにも感じる。

エディの技術も必ずどこかで受け継がれていると信じているし、ずっとそれが後のギターリスト達に大きな夢を与え続ける事を祈ってます。

心からエディの素晴らしい音楽とカッコいいギターに感謝するし、天国のエディにありがとうと言いたい。

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About Makoto

TESシリーズ(Skyrim、ESO等)のファンサイトを運営。しかし、本性は音楽geek(soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。Wordpressは2007年からの古参。 Home:  Rolling Sweet Roll

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