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ブルース・マーズとアンダーソン・パークの70年ソウルを意識した新ユニット”Silk Sonic”が素晴らしい(早くアルバムを出してくれー)

11月13日追記 Silk Sonicの新譜が11/12にスタートしました


早いもので5月になっちゃったけど、コロナのせいで個人的な季節感がマジで死んでるw いつもなら車を飛ばしてどこかに行きたいところだけどガマーン!! それで今日はまた音楽の話。

3月14日にグラミー賞(第63回)の表彰式があって、そこで今年賞をとったアーティストや楽曲には個人的にはやや疑問が残る結果にもなったけど、しかし、そのステージでブルーノ・マーズとアンダーソン・パークの新ユニットSilk Sonicの新曲が二人の共演として初披露されて(曲は3月4日に発表)、この曲がメチャクチャ良い。

グラミーにスーツ姿のブルーノ達が現れた瞬間にこれは何をイメージしているのかすぐに悟ったし(思わず嬉しい笑いがこぼれたほど)、曲調と言っていいこれは70年頃のフィリー(フィラデルフィア)・ソウルの黒人グループを意識している筈で、いや、その素晴らしい時代の音楽へのオマージュと言った方がいいのかな。70年ソウルがメチャクチャ好きな自分は、先月からこれを何度聞いたかわからない位だったw 実際、自分のような人が多かったようで、この曲は4月にビルボードで1位になった。

それでブルーノ達のこの曲を最初に聞いて思い出したのはスタイリスティックスで、70年代のフィリー・ソウルの代表格のグループの一つ。お借りして来たこの動画は伝説のテレビショーの「ソウル・トレイン」のようで、貴重な映像をあげてくれた主には感謝。

映像は古いけど、今聞いてもスタイリスティックスの美しいコーラスは不滅だし(この映像は多分"口パク"だけどアメリカでは普通w)、Silk Sonicがこういう美しい70年代の曲にどれだけ刺激されたのかをそれを個人的には受け取ったように思っていた。

と言うか、ブルーノや自分の世代にとっては、70年代の音楽とは全くリアルタイムで知らないもので、だから意識して発掘しないとなかなか知る機会が無いものだったりする。だから、同じ世代でこういう古い曲を好んで聞いている奴とか、自分の周りにも自分に影響を受けた人以外に居ないし(パートナーはその影響を最も受けているのは言うまでもなく、最近は70年代のソウルばかり聞いている)、正に自分達の世代のトップアーティストの一人であるブルーノまでがその時代ソウルを意識している事は嬉しい事だった。

正確には既にもう何年か前からその時代を意識した音楽は結構あったし、それを表すように、ブルーノがフューチャリングされてグラミーのレコード・オブ、ジ・イヤーを獲得したマーク・ロンソンの「アップタウン・ファンク」(2016年)でさえ、79年のギャップ・バンドの曲をパクったとして訴えられ(歌を歌っただけのブルーノには罪のない話だけど)、ギャップ・バンドのオリジナルの作曲陣をクレジットに加えなくてはいけない事態になった。ファレル・ウィリアムズとロビン・シックの楽曲は、モータウンのグルーブ王のマーヴィン・ゲイのビルボードNo1ソングに酷似しているとマーヴィンの遺族にパクリを訴えられて敗訴するまでに至っている。

これについては「パクリはいけない」としか言えないんだけど、しかし、曲を作る側からすると、先達のミュージシャンの曲を聞いている内に知らず知らずに体に入り込んでいるフレーズとかがあって、パクリとか全く意識もせずにそれが自分のオリジナルと勘違いのように出て来てしまう事があるのは多少は理解している。特に有名な曲と言うのは、それをずっと聞いて来たファンの一部になっている事もあるし。個人的にはサンプリングの手法とか全く認めてない方だから、これについては難しい議論になってしまうからこれ以上は書かないけど、どうであれ、70年代のソウルはこういう形であってもずっと今の音楽にも影響を与え続けているのは確かだと思う。

だから、こういう流れは既にあったし、それに、読んだ話だとブルーノが最初に掴んだチャンスとは憧れのモータウン(レーベル)との契約だったと言うし、モータウンは60年から70年にどれだけ音楽界の寵児だったかと言えば、マーヴィン・ゲイ、ダイアナ・ロス、スモーキー・ロビンソン、スティービー・ワンダー、マイケル・ジャクソン…大きな黒人音楽の歴史を作った錚々たる伝説級のミュージシャンが育った場所だった。

しかし、ブルーノはなぜかそこでうまく行かず借金を残したままたった1年でそこを去る事になって、その苦い経験が後のブルーノ・マーズの大爆発に繋がったと彼自身が語っていた。人生はどこで転機が来るのか本当にわからないと言うか、どうであれ、ブルーノも70年の音楽をいつもずっとリスペクトしていたんだと思う。

それ位、70年代ソウルは今も音楽業界に影響を与え続けているし、録音技術とかは当然今の方が遥かに進んでいる筈で、しかし、今進んでいるのは音楽の機械的な技術だけで、音楽と言う意味では逆にマジで後退しているんじゃないか?と思わせる部分もある。

それで今日は、ブルーノにさえ影響を与えている70年のソウルの名曲を集めたプレイリストを作って来たけど、一曲目にブルーノのSilk Sonicのシングルを置いて、それに続くように同じ曲調とか似た領域にある70年代の楽曲を並べてみたけど、ブルーノが3月に出したばかりの曲とまるで違和感なく70年代の続いてしまうのが面白い。自分は並べただけなんだけどw

CMとかで聞いた覚えがあるような曲も結構入っているんで、かなり聞きやすいプレイリストになってるかもしれない。(一部60年代の曲が入っていたり、白人のバンドがあったり、最後の3曲は80~90年代に発表された70年代風のお気に入りの曲)。このプレイリストはサイドバーに貼っておきます。5月と言う季節のBGMにもちょうど良いかもしれない。

そういう事で、今年の後半に出ると言うSilk Sonicのアルバムにマジで期待したくなるし、話によれば、Silk Sonicと言うグループ名は、Pfunkのブーツィー・コリンズが付けたと言う話も読んだし、ブーツィーは前にも少し触れたけどファンクの帝王ジェームス・ブラウンのバックでベースを弾いていたキャリアもあって、Silk Sonicのアルバムにはファンク色が強い曲が含まれる事にも期待している。

既に70年ソウルの一線で活躍していたシンガーやバンドマンも高齢になって来たり亡くなっている人も既に居て、ブルーノと言う多くの人から愛される今の時代のアーティストがその音楽を継承して行ってくれるなら、それ位素晴らしい事は無い。いくら良い音楽があっても、それがオーディエンスの耳に届かなければ「無い」にも等しい事で、ブルーノはそれを世界中のファンに届ける力を間違いなく持っている。

自分がこの70年代のソウルにどっぷり触れる原因になったバンドは、フィラデルフィアではなくシカゴ出身のアース・ウィンド・ファイアの影響だった。今でも70年代の彼らの音楽を愛して止まないし(80年代以降は好きじゃない)、リーダーのモーリスが亡くなったのはこのサイトを開設したたった2ヶ月後で、自分の音楽の「神の一人」が死んでしまっただけに辛い時期だった。

アース・ウィンド・ファイアの音楽からは「暗黒からの挑戦(thats the way of the world)」をプレイリストに入れておいたけど、このフェンダー・ローズのイントロとコーラスの美しい楽曲は今でも彼らの音楽で一番好きだったりする。このアースの公式動画の海外のコメントを読んでいて、「70年代の音楽はまったく別世界だった」と書いている人が居て、全く同意。その世代をリアルタイムで知らない自分にとってはそれは逆に完全に新鮮な全く「新しい音楽」だった。

アース・ウィンド・ファイアの話をしだすと止まらなくなるから止めておくけど(それ位自分にとっては神)、70年のソウルがこれからも沢山のミュージシャンに影響を与え、愛され続けますように。ブルーノ、ありがとう。

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About Makoto

TESシリーズ(Skyrim、ESO等)のファンサイトを運営。しかし、本性は音楽geek(soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。Wordpressは2007年からの古参。 Home:  Rolling Sweet Roll

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