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2021年用のクリスマスソングのプレイリストを作った(ジョン・レノンの「Happy Xams」に思う事 + アメリカのスタンダード音楽を作り上げた大作曲家達)

最近、ZOSからの投稿もかなり減って、公式記事以外、特別知らせるような事もめっきり減って、アメリカは全力でクリスマスホリデーに向かって動いているように感じる事がある。

昨日、仕事である所に行った時、BGMにクリスマスソングが流れてて「クリスマスまであと少しですね」とか言ったら、先方も「もうやんなっちゃうわよ。スーパーとか行くとクリスマスソングどころかもう鏡餅も売ってるしさ。クリスマスソングと鏡餅のセットとかおかしいよね」とか言っていたwww クリスマスから一週間も経たない内に正月が来るのは、日本独特と言うか、子供が居る家とかは本当に忙しくて大変に思う。

それで、個人的には何度も書くようにクリスマスソングが一日流れているとうんざりして来る部分もあって、それにプレイリストを作らなくてもSpotifyや他のリスナーが作ったクリスマスのプレイリストがごまんとあるし、2018年以来作っていなかった。しかし、今年発表に幾つかクリスマスソングが良くて、それを織り交ぜて、作業用にも聞いてられるようなゆったりした美しい曲のクリスマスソング集を作ってみました。15曲位今年のクリスマスの為に発表された曲も含んでます。

個人的にすごく意識したのは「透明感」で、クリスマスと言うのは冬で冷たく澄んだ空気の季節に来るし、今までコロナで家に閉じ込められて来てやっと外で出れると言っても、一気に何かを爆発させるとか言うより、静かにこのイベントにフェードインして行くイメージです。

いつもクリスマスソングを聞いていると、なんか知らないけどいつもニューヨークが自分のイメージにあって、今回のプレイリストはイメージはニューヨークのジャズ・クラブからスタートする感じで、そこでジャズ界最高峰のコーラス・グループであるマンハッタン・トランスファー(マントラ)で少し気分を盛り上げて、これまたジャズ界屈指の黒人アカペラグループのTAKE6の曲に繋がって、そしてライブハウスをあとにして外に出てみたら冷たい冬の空気とクリスマス用にコーディネイトされたネオンのニューヨークの街が広がって…と言う感じ。その後は、音楽聞きながら、自分がイメージするクリスマスホリデーのニューヨークの街を音楽と共に想像の中で歩いてみて下さい。

(と言うか、地元の人はクリスマスは家で家族と過ごす事が多いから、歩き回っているのは観光客ばっかりかもしれないけどw)

3曲目のセリーヌ・ディオンヌが歌う「happy Xams」はオリジナルはあまりに有名なジョン・レノンの曲で、彼の反戦や人種差別反対の気持ちが込められている。ジョン・レノンの公式youtubeには、世界が普通の人たちを巻き込むどんな悲惨な戦争を繰り広げて来たのか、結構目を伏せたくなるような画像がついた動画があって、youtubeからもその観閲についてこちらの了解を聞くページが挟まれている。(これはジョンと一緒に反戦運動をして来たヨーコさんの意向なのか?)

この曲が発表されたのはちょうどベトナム戦争の最中の時で、しかし、そこから時は流れても、なぜかこの曲が語る意味を思い出す状況が世界に幾度もあったり、そして、今はこの約2年、コロナと言う想像してなかったパンデミックのせいで世界の多くの人の命が奪われた。これは戦争や災害以上の信じられないような大きな死者数であった。(12/3付けで約533万人

去年のクリスマスは、そういう亡くなった人々へ祈りを捧げる時間でもあった。それは今年も続いていると思うし、重い事を書いてしまうけど、キリスト教徒が多い国では、クリスマスと言うのは家族で過ごす日であって、にもかかわらず、コロナのせいでいつもそこに一緒にあった家族の姿が無くなってしまった家庭が世界に沢山あった。彼らがどんな気持ちでその時間を迎えていたのか…… 

それを思いやり、今後そういう不幸が繰り返されないように願い、優しさを持って生きて行かなくていけない事を色々な世界の人たちから聞いて自分も学んだりした。自分はキリスト教徒では無いけども、それは宗教に関係なく必要な事に思ってます。

だから、いきなり陽気なクリスマスと言うより、だいぶコロナが収束した日本であっても(まだ油断はならないけど)静かにフェードインしたいような感じで、まだ祈りの時間が続いているように思う事があります。何となくそんな思いも選んだ曲の曲調に反映されてしまったように思ったりもする。

毎年、クリスマスと言っても我が家はせいぜいケーキを食べて、結婚してからはパートナーが人混みが嫌いだから家に閉じこもっていたり仕事していたり、丸亀製麺でクリスマス飯を食っていたりひどいクリスマスを繰り返しているけど、今年も多分そんな感じだと思いますw
 

追記: アメリカのスタンダード音楽を作り上げたアメリカの大作曲家

ちょっと聞かれたので書いておきますが、自分が一番好きなクリスマスソングは、毎年言っているようにメル・トーメが作曲した「The Christmas Song」と言うもので、今回のプレイリストには、今年発売になったジョン・レジェンドがナット・キング・コールの過去録音とデュエットするような形の曲が含まれています(プレイリストの12曲目)。ナット・キング・コールはこの有名なスタンダード「The Christmas Song」の最も有名なジャズシンガーでした。これがナットキング・コールの公式youtubeでも聞ける二人の世代と時代を越えたデュエットです。(ナット・キング・コールは1965年に亡くなっていて、それでも公式youtubeがあるのが驚きだけど、Spotifyでも未だ1500万人ものフォロワーが居る伝説の人でナタリー・コールの父としても有名。)


 
しかし、個人的には、最もクリスマスのイメージがあるのは、アメリカの大作曲家のルロイ・アンダーソンの曲で、まるで古いMGMのミュージカル映画を見ているような豪華さがあって、アメリカのポップス系音楽の明るさはこれを受け継いだものだといつも思う事がある。今日、紹介したクリスマスソングのプレイリストの最後を締めくくるのも彼の代表曲でもありクリスマスソングとしても有名な「そり滑り」。これだけは外せないと言う感じでw プレイリストは今年発売になったパーシー・フェイス版だけども、youtubeにもオーケストラ(ケルン放送管弦楽団)バージョンの素晴らしい名演がありました。

すごい場所での演奏だけど、ドイツの聖マリア大聖堂(世界遺産)でのクリスマスコンサートの様子で、こういう曲をオーケストラで演っちゃうとか素晴らしい! やっぱりオーケストラの音に適うものはない(実は自分はクラシック音楽至上主義の傾向がありますw 子供の時から厳しいレッスンを受けて人生を音楽に捧げた人たちが奏でる音の凄さ。それが機械の音には負けては欲しくないし、人間の感性と技術の可能性と言う意味で。)

多分、ルロイ・アンダーソンの名前を知っている人は今は日本ではそれほど多くないかもしれないけど、曲は知っている人は沢山居ると思う。小学生の時に初めて渋谷公会堂であったクラシックのコンサートに行った時、アンコールにルロイ・アンダーソンの「タイプライター」と言う曲を聞かされた。その時、子供の為のクラシックコンサートと言う事で、ビゼーの「カルメン」とかスッペの「軽騎兵序曲」とか色々な有名な曲を演ってくれたんだけど、このルロイ・アンダーソンのタイプライターが忘れられなくなってしまった。

これがルロイ・アンダーソンのタイプライターの曲だけど、この動画ではカーミットが活躍してますwww やっぱり子供が好むタイプの曲なのかな?w

ルロイ・アンダーソンはガーシュインより10歳若くて、それでも同時代にアメリカで活動した作曲家とも言えるけども、ルロイ・アンダーソンはスウェーデンからの移民で、ガーシュインの両親は今のロシアからの移民で、特にガーシュインの場合は、色々な部分でロシア音楽を感じる事もあるし、(ちょっとした色々な所にロシア音楽独特の哀愁を感じる事はある)、そういう人たちがアメリカのポップス文化やイージーリスニング界の音楽を育んで行く事になりました。

この世代のアメリカの大作曲家が言わばアメリカのスタンダード音楽と言われる誰でも知っているような曲を作っていた事も多くて、ルロイ・アンダーソンは違うけど、ガーシュインを含んでユダヤ系の作曲家がかなり居た。そして、例えばアーヴィン・バーリンの「ホワイトクリスマス」のようなクリスマスソングとか、実はユダヤ系作曲家が有名なクリスマスソングを作っていた事に驚く事があります。日本人から見れば、ユダヤ教もキリスト教もごっちゃに思えて来る事があるけど、よく話を聞いてみれば、御神体からして全然違うものだったりするしねw

多分ガーシュインはクリスマスソングは作っていないと思うんだけど、なんかクリスマスに聞きたいような曲なら、「ボギーとベス」の挿入歌で、この「ボギーとベス」は現代の自分達から見れば完全にミュージカルに思うけど、当時は「オペラ」扱いでミュージカルの先駆けとも言われている。

これは自分が最も尊敬するコンポーサーでありジャズ・ピアニストの一人であるデイブ・グルーシンが演っているものだけど、随所にガーシュインらしい旋律があって(ラプソディ・イン・ブルーを思わせるような)、なぜかこの曲は「今年が終わる」と言う時に聞きたくなります。

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About Makoto

TESシリーズ(Skyrim、ESO等)のファンサイトを運営。しかし、本性は音楽geek(soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。Wordpressは2007年からの古参。 Home:  Rolling Sweet Roll

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