ジェフ・ベックが亡くなった…と聞いて、早々に記事をあげたものの、なんか物思いに耽る時間が今日は増えちゃって、それは学生時代の時の音楽活動を思い返すような時間にもなった。自分にとっては10代の学生時代は、音楽を聞く側から演る側に変化していった過渡期で、飯食っている時間も寝る時間も惜しくなる位、音楽とバンドに没頭した時代でした。
そういう学生時代、本当はジャズを勉強したかったけど、なんかロック系のバンドばかりから声が掛かり「俺はロッカーじゃねぇよ」とかどっかで抵抗していた自分が居て、そういう時に「ああ、こういう音楽もあるのか」とか、妙に納得させてくれたのがジェフ・ベックの音楽でしたw (そして、ファッションだけはめちゃくちゃロックに影響を受けた)
本当の事を言えば、鍵盤の若輩者の自分が三大ギターリストの一人を語るなんて恐れ多いんだけども、個人的な思い出も合わせてベックの音楽を振り返りたいと思います。
目次
ジェフ・ベック神話の始まり ヤードバーズ
ジェフ・ベックの60年頃のヤードバーズ時代の話しとか、自分が生まれる"うん十年前"の話しはもっともっと詳しい人が居るだろうと思うものの、それでもほんの少し触れておきます。
このヤードバーズと言うのが、言わば世界3大ギターリストと言うものを生み出したような60年代のバンドで、2代目ギターがエリック・クラプトン、3代目がジェフ・ベック、4代目がレッド・ツェッペリンのギターとしても有名なジミー・ペイジだった。どのギターリストも多分1-2年で自分の道を見つけて1年とか凄い短い在籍期間でそのバンドを去ったけども、この次世代のロックギターを担って行く事になる3人が在籍していた事でこのバンド名は今も超伝説になっている。
このヤードバーズのSpotifyのプレイリストを聞いて思うのは、60年代のロックとか形があって無いようなもので、当時はまだまだ伸びしろがありこれから発展して行く音楽のカテゴリーで、多くのバンドがそういうスタイルを暗中模索していた時代だった筈。それでもなんかブルースと言うのは既に形があったんだな…とか、これはキング・オブ・ブルースと呼ばれるB.B.キングと言うあまりに大きな人の影響なのかもしれない。
B.B.キングが彼らに与えた影響
後にB.B.キングはクラプトンと何度もセッションを行うけども、このブルースのスタンダードはヤードバーズが結成された2年前に出た曲で、当時の音楽は色々なものを吸収しながら日進月歩の勢いで進化して行ったと言うし、以下の曲は、B.B.キングの影響がプンプンする。特に2曲目の作曲はジェフ・ベックの単独名義。(Sportifyの曲の並び順が変わってしまった為、以下のプレイリストに抜き出しました)
下の動画はブルースの王様B.B.キングとのベック、クラプトン、そして二人のブルースギターの巨匠アルバート・コリンズとバディ・ガイの共演だけども、B.B.キングのギターとその存在感(真ん中のおっちゃん)に圧倒されるwww しかし、音を聴き比べるのが本当に楽しい。注目してほしいのは、ベックはピックを使わずに指で弾いていると言う事で、ベックは指とピックを使いわけてこれは彼の特徴的な技工だったりする。(この動画をアップしてくれた人、ありがとう)
もう1つベックとキングの共演。
しかし、このヤードバーズで演った世界3大ギターリストも70年代になるとそれぞれ違うロックの世界を築いて行くし、クラプトンは「サンシャインラブ」(クリーム)や「レイラ」(デレク・アンド・ザ・ドミノス)のような名曲と共に活動して行くし、ジミー・ペイジはレッド・ツェッペリンと言う世界有数の伝説を残すバンドを率いるし、ジェフも独自の音楽を探し始める。
ベックの70年代の伝説
ジャズを演りたかった自分がベックの曲に出会い、最初に書いた「こういう道もあるのか」と言う悟った部分。ベックはロックとジャズ(フュージョン)の融合のような独特な道を見つけ、ベック独自の音楽を作りあげていく。そして、ベックの場合は、ボーカルを招待した曲もあるものの、やはり彼のメインはギターインストゥルメンタルで、これは自分が後にジョー・サトリアーニを愛する理由にもなったかもしれない。
それでジェフ・ベックの名盤と言えば、殆どの人が70年代のこの2枚をあげる筈。
このBlow By Blowはベックの超名盤としてあげる人が多いし、興味を引くのはこのアルバムで2曲スティービー・ワンダーの曲をカバーしている事で(6-7曲目)、特に6曲目の"Cause We've Ended As Lovers"のギターバラードはこのアルバムの名曲としてあげる人が多いです。一曲目のフェンダー・ローズの使い方にいきなり自分の耳が行くけど、フュージョンと言う音楽の先駆けになったこれも伝説的なリターン・トゥ・フォーエヴァーやウェザーリポートの影響さえ感じる。
すごい貴重な動画をお借りして来ちゃったんだけど、TOTOのルカサーとジェフ・ベックって同じロックギターでもなかなか頭の中で結び付かないんだけど、このアルバムの人気曲の「フリーウェイ・ジャム」をベックとルカサーが一緒に演ると言う日本の80年代にそういうセッションがあったようで、ルカサー若いwww この動画も感謝です。
…と言うか、最近のルカサーと若かりし頃のルカサーを比べると人種まで変わってしまったように思う事があって、今のルカサーはラテン系のオッサンに見えるwww この記事の後半に2013年頃のルカサーが出てる動画があるけどもどう見ても別人w そういう意味ではベックはジイちゃんになってもずっと同じスタイルとイメージを崩さない人だったように思う。
そして、もう1つの超名盤Wired。
このWiredは自分にとってもベックの最高の名盤の1つで、実はここでキーボードをやっているのは、後にマイアミ・バイスの主題歌のエレクトロな曲をやって大ブレイクしたたヤン・ハマー。(この動画、フェラーリのデイトナが出て来るーw)彼はチェコ出身のキーボーディストで、後にジミー・ペイジも彼と一緒に仕事したりしている。
そしてドラムや作曲で大きくこのアルバムで関わっているのがツーバスドラのナラダ・マイケル・ウォーデンで、ナラダの仕事について彼はマルチすぎてどう書けば良いかわからない位で、日本では80年代に高中正義氏のサダージをプロデュースをしたし、ホイトッニー・ヒューストンの2枚目のアルバムをプロデュースして彼女の人気を確固たるものにした実績があるし、ジョージ・マイケルとのデュエットでアレサ・フランクリンを20年ぶりにビルボード1位にしたり、最近ではジャーニーのドラムをやったりとか。
高中正義氏のサダージを貼っておこうw この曲は日本の人たちもよく知っていると聞いているし、実はこのアルバムでパーカッションをやっているのはプリンスの秘蔵っ子だったシーラEです。
余計な話しが多くなってしまったけど、こういう面々と作り上げたのがWiredと言うジェフ・ベックのアルバムで、ベックは既にギターのビッグネームとして歩みだしていたと思うけど、80年以降のナラダやヤン・ハマーの活躍を考えれば、70年代半ばにジェフ・ベックと演った事が彼らのキャリアに大きな実績を作ったと思う事があります。実際、ミュージシャンのキャリアで重視されるのは、本人の能力が当然大事だけども次に誰とセッションやって来たか?と言う事で、マイルス・デイビスなんて一体どれだけのミュージシャンに「マイルスと一緒に演った」と言う称号を与えて来たのか?
個人的なベックの音楽との出会い アルバム「There and Back」
そして、いよいよこのアルバムの後に最初のベックの訃報記事にも書いたエルベッコが入った「There and Back」が来るけども、最初に書いた通り、このアルバムで自分はベックの最初のギターに触れる事になりました。
このアルバムではヤン・ハマーが継続してサポートをしているけどもいきなり一曲目からマイアミバイスの主題歌を思い出すようなシンセの音から始まり(しかしマイアミバイスの方が4年後)、ヤン・ハマーのシンセの音とベックのスペイシーなギターが近未来をも思わせる世界観を作っていて、兄貴がこういう音楽使ったゲームが無いかな? とか言ったほど。ジェフ・ベックの音楽をゲーム音楽に使うとか贅沢すぎると思いながらマジで憧れるwww グランツーリスモのBGMにはベックの曲があったと思うけども。
そして、前記事と同じ音楽ビデオの再掲だけども、5曲目のエルベッコのピアノを出来ないか?と高校の時(16歳)に依頼受けて、それからこの古いアルバムを聞きまくる事になりました。だから、このアルバムはベックのアルバムの中では自分には一番近しいもので、これがエルベッコの曲。
ヤン・ハマーのサポートは変わらなくても、このアルバムではドラムはサイモン・フィリップスに変わります。フィリップスは誰もが認める名ドラマーの一人で、様々なロックの人たちを仕事をしているけども、個人的には印象に残り過ぎているのは、38歳と言う若さで亡くなったジェフ・ポーカロと言う稀代の名ドラマーの後を次いでTOTOで16年近く叩いてくれた事で、天才ドラマーであり当時超売れっ子のスタジオミュージシャンだったジェフ・ポーカロの後を次ぐ事がどれだけ大変な事なのか、ドラムをやっている人は理解するだろうし(いつだって比較対象されるし)、これは本当に偉業だったといつも思う。
これは故ジェフ・ポーカロが技術的に世に残したハーフタイム・シャッフルをメインとした曲「ロザーナ」で、グラミーの最優秀レコード賞まで獲得した名曲。それをサイモン・フィリップスが叩くと言う事に感動と言う意味で何か胸に込みあげて来るものがあります。自分の兄貴は同じく学生の頃からドラムのセミ・プロだったから、自分は鍵盤だけどもドラムの話しは年中聞かされて育ったし…。(因みにこのLiveでロザーナのVoの高音パートを担当しているのは、スターウォーズ、インディ・ジョーンズとかETの音楽を作った映画音楽の超巨匠であるジョン・ウィリムスの息子)
こういう面々でベックの「There and Back」は作られたし、こういう参加のミュージシャンのその後を知った今では、これも1つのロックの伝説の1ページであった事を思い知らされます。
スタンリー・クラークのアルバムに眠るもう1つのベックの名ギター
そして、個人的にジェフ・ベックを語る時に絶対外したくない話しがあって、それは自分が最も愛するベーシストであるスタンリー・クラークとのセッションです。このサイトを作ったばかりの2016年頃、天才ベーシスト、ジャコ・パスについて書いていたんだけども、そこにこう書きました。そのままコピペすると…。
スタンリー・クラークと言うのは個人的な特異な思い出があって、これ、どこか書いたかな? 高校生の時にバンドやってた時、ベースやってた奴がかっこいいベースイントロを弾くんだけど、「その曲の誰の?」とか聞いたら、「んー、スタンリー・クラーク」って教えてくれた。
自分も既にスランリー・クラークの名前は知ってたけど、しかし、そのイントロを頭に叩き込んだだけで、その曲がずっとわからない。自分が知ってたスタンリーはリターン・トゥ・フォーエバーとかウッドベースやってた人で、その内、そのバンドも散り散りになって、やっとそれが何て曲かわかったのは、ずっと後。
この曲なんだけど、78年にジェフ・ベックとやってる曲で(ジェフ・ベックのギターはマジで好物)、最初、スタンリーとジェフ・ベックが頭の中で結び付かなかったけど、そのお陰で、その曲が知りたい...と言う理由だけで、どれだけスンタリーの曲を聞く事になったのか...。
これこれw ベックの高音のフレーズが美しい。これはスタンリーの78年の「Modern Man」と言うアルバムの一曲なんだけど、ベックで一番好きなギター曲…とか今はこれを言っちゃう位、自分は不躾な奴ですw
これはベックの2006年のノース・シー・フェスティバルのセッション動画で、7分40秒位からスタンリー・クラークが出て来るけども(スタンリーが巨体すぎてベースが小さく見えるのがwww それでもスタンリーのベースはいつも超カッコいい)、このLiveでもう一つ特筆することはヴィニー・カリウタがドラムやっている事で、彼は長くベックとセッションやって来たけど知る人ぞ知る何でも叩ける名ドラマーで、ヴィニー・カリウタを知っているか知らないかで、ドラムとかミュージシャンの造詣の深さがわかる位の玄人ウケのドラマーだったりする。
こうやってジェフ・ベックが一緒にやって来たミュージシャンを振り返ると、ロックの枠だけに留まらない凄いセッションをずっとやって来て、こういう部分で個人的にはクラプトンやペイジよりずっと大きな影響を受けたとも言えるし、そういう彼のジャンルにとらわれない姿勢がすごい好きだったりする。こうやって記事書きながら彼の音楽をずっと聞いているけど、彼のギターのフレーズの1つ1つが胸に染みて来る。
2000年からのベックの女性ベーシストの起用
そして、2000年以降はジェフ・ベックは女性ベーシストを多く起用して来て…と言うか、ベースと言うのは弦は太いしネックは長いし…と言う事で小柄な女性では成功しづらい要素を持っている楽器で、だから、有名なベーシストはスタンリーのような大柄な人も多いし、それでもベックは女性ベーシストの可能性に期待しているようにも見えた。
ベックのバックバンドでとにかくに人気があったのは、容姿の可愛さもあって、タルちゃんことタル・ウィルケンフェルド。チック・コリアとも一緒に演った実力者で彼女ももう36歳とかびっくりだけど、これは2007年のLiveでタルちゃんがまだ21歳の頃。
背があまり大きくない彼女は一回り小さいベースを使用しています。このドラムもヴィニー・カリウタ。
そして、タルちゃんのあとにベックの音楽をベースとして支えたのは、故プリンスのファミリー・ミュージシャンであった女性ベーシストのロンダ・スミス。彼女も自分と同じスンタリー・クラークを敬愛する人だったりする。
すんげぇ、女性の手でスラップだよ…(別名チョッパーと呼ばれる奏法)、しかし、スタンリーが好きだったら間違いなくスラップに憧れてそれをプレイしたいよねw
80年代のナイロ・ロジャースとの仕事はどうよ?
その他にもジェフ・ベックは80年代に当時のヒットメイカーのナイル・ロジャースとも仕事していて、80年代に多くのミュージシャンがハマった(誤った)打ち込み路線のアルバムを出していて、ベック本人もこれは失敗作と言っているようですwww
このアルバムは今聞けば決して失敗とは思わないけど、インストゥルメンタルの曲が多かったジェフの今までのアルバムに比べてボーカルが多めで、これも全部インストゥメンタルでやっちゃえば良かったのに…と言う残念さは確かにあるww このアルバムの3曲目がグラミーのロック・インストゥルメンタル賞を取ったりしているしね。ただ、旧友のロッド・スチュアートとやった「People get ready」は今も名曲としてファンから愛されている。
上で紹介したロンダ・スミスの動画でもベックはこれをインストゥメンタルで演っている。
自分なんてまだこの世に存在してない頃、ジェフ・ベック、ロッド・スチュワート、ロン・ウッド(ローリング・ストーンズのベース)と言うのは一時期ジェフ・ベック・グループとして一緒に活動していたらしいけど、個人的にすごい気になるのは、この3人が同じ髪型してね? と言う事。これはウルフカットと言うらしんだけど、当時流行っていたから皆今でも同じ髪型なのか、それとも、示し合わせて同じにしたのか?
ロン・ウッドの話しwww こういう話しを沢山聞いてみたい。
ベックの最後のスタジオの仕事? ジョニー・デップとオジー・オズボーンとのアルバム製作
実はベックは2020から去年まで俳優のジョニー・デップとも仕事をしていて、これがもしかしたらスタジオで録られた最後のベックの曲なのか…? ジョニー・デップは俳優としての方が有名だろうけど、実は最初はミュージシャンを目指していて、ポール・マッカートニーとも仕事をしているし、ミュージシャンの一面もあります。
なんかジョニー・デップが… 自分の時計はパイレーツ・カリビアンの頃のデップのままで止まっていた事に今気付いたwww
そしてもう1つ。これも去年リリースされたオジー・オズボーンの名義のアルバムで2曲ジェフ・ベックがギターを弾いてます。(1曲目と6曲目)
(オジー・オズボーンのだからかこの歌詞…すごい暗くて人によって解釈は色々だろうけど… ベックのギターが泣きまくる崇高さを放つ美しい曲)
と言うわけで、ジェフ・ベックの追悼なのに余計な話しが多すぎて、天国のベックに失礼になっていたらすみません。しかし、この記事を書いててすごく楽しかったし、自分もミュージシャンの話しをしているのが大好きで、ベックは本当にこんなに沢山の思い出を残してくれんだな…とか、少し自分までが慰められているような気もしました。
ミュージシャンについて知らない人にとっては、何がなんだかわからない話しかもしれないけど、本当に今でも寂しくて仕方ないものの、これからもベックが残してくれた音楽を大事に聞いて行こうと思います。
ベック、素晴らしい音楽とギターを本当にありがとう。
こんにちは。
自分とベックとの出会いは音楽雑誌での「Blow by Blow」の評論です。
なんだか評価高いし、とりあえず買ってみるかと
レコ-ド店にいってもZep,クラプトンのレコードはあるものの、
ベックのレコードは1枚も置いてなかったんで取り寄せてもったんですよねぇ 笑
デップとアルバム出したりしてまだ元気だなと思っていたんですが残念です。
合掌。
People Get ReadyのYoutubeにこんなのもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=T43m6dcMk6U
「Blow by Blow」の7曲目のTheloniusでクラビネットを弾いているのは
作曲者のスティビー・ワンダーらしいです。
ノリダーさんへ
こんにちは! 貴重な話しをありがとうございます。本当にblow by blow は今も衰えない評価がありますよね。今も70年代の音楽にハマりまくっているんですが、スティービーもこの頃はモータウンで一時代を築いている時ですよね。この頃にスティービーも参加とか、当時からベックの評価は高かったんですね。
動画もありがとうございます。タルちゃんの時代! このベックのリアクション見ていると彼もロッドが出て来るのを知らなかったような感じに見えますよねwww Liveではびっくりゲストとかありますが、このLive見れた人が羨ましい!
いつも思うんですが、この先、いわゆる3大ギターリストと言われる彼らよりギター技術が高い人が今後出て来たとしても、これほどのカリスマ性と認知度を得れるギターリスト達はもう出て来ないと思う事があります。自分は彼らの本当の最盛期をリアルタイムでは知りませんが、それでも彼らと少し同じ時代を生きられて生の音が聞けた事は財産に思ったりしています。
こんばんは。
70年代に発刊されたインタビュー本「The Beck Book」からの小ネタですが、
第2期JBGでスティービーの「I Gotta Have A Song」を録音していますが
これをスティービーが誰かから教えてもらって聴いたら
プレイスタイルを気にいって、「Superstition」を書いて
ベックとスティービーでリリースするはずだったそうなんですが、
モータウンとスティービーとの関係上、スティービーが先にリリースしたそうです。
スティービーのライブにベックが参加して「Superstition」を演奏しているYoutubeです。
https://www.youtube.com/watch?v=GDvyCWSP48Q
ベックが「Blow by Blow」リリースする前にUPPというバンドの
プロデュースをやっていて、UPPの一緒にTV番組に出演した時の動画を紹介させてください。
Down In The Dirt
https://www.youtube.com/watch?v=NzDqqxKnW3o
Jeff Beck - She's A Woman
https://www.youtube.com/watch?v=TZlFTbvfKPE
ベックって基本はブルースだけど、いろんなものを柔軟に取り入れて、
何でもやってやるぜって人だったと思います。
自分は一期から「Blow by Blow」あたりまでが好きですけど。 笑
デップとの共演はボーカルいれたバンドスタイルへの原点回帰かなと思ったりしてました。
最近のギター奏者の中では、MIYAVIのギタープレイは凄いなと思ってます。
ソロをバリバリ弾くとかじゃなくかなり個性的な奏法なんですよねぇ。
近年の楽曲にはこういう奏法が合うのかなと思ったりしています。
ノリダーさんへ
こんにちは! またまた貴重な話しと動画ありがとうございます!
スティービーの「迷信(Superstition)」は、実はベックがスティービーの名盤の1つの「トーキング・ブック」のレコーディングにゲスト参加してその御礼に書いたみたいですね。しかし、モータウンが反対してスティービー名義で出す事になって、代わりにblow by blowのCause We've Ended as Loversを贈ったとか、そのスティービーのアルバムで聴けるベックの参加曲はこの曲のようです。
Lookin' For Another Pure Love
しかし、このセッションではバズ・フェイトンも一緒にリード扱いで参加していて「どっちがベック?」とか、自分は正直によくわからなかったりwww しかし、迷信のスティービーとベックの共演の動画はすごいですね! 確かこの動画のベックの前奏のリフは、オリジナルはスティービーのキーボードだったと思うので、やっぱりベックのギターの方がいいな…とかw スティービーもそれを思って書いたのかもしれませんね。
自分の場合はフュージョンとかジャズを好む傾向から、wired がウェザーリポートとかリターン・トゥ・フォーエバーとかに似ててすごい好みだったんですが、しかし、正直に最初それらの音楽を聞いた時「不可解な音楽」と思ったのもウソじゃありませんwww 最近すごいギターリストになるかもしれない…と思っている日本のギターリストが居て、実は山本恭司さんの息子さんの真央樹さん(ドラム)のフュージョンバンドでギター弾いている北川翔也さんです(早稲田の政経出てるインテリw)。真央樹さんの親父さんが偉大な日本のロックギターリストなだけにどんなギターの人と演るんだろう…とか思ったら、彼もすごいんですよ。この真央樹さんの動画でギター演ってます。
山本真央樹(DEZOLVE) - Prototype(Studio Live)
この北川翔也さんは27歳で彼がフュージョンをやろうと思ったきっかけと言うのが、ジェフ・ベックの「wired」のアルバムだと書いていました。ベックのギターは間違いなく受け継がれているのかもしれませんね。多分、ジャズやフュージョンのギターはかなり高い技術が必要で(今はメジャー受けはしないかもしれませんがw)、そういう人たちからも愛され敬愛されているベックは本当に偉業を残したと思っています。