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GoogleがStadiaのオリジナル・ゲーム開発を中止したと言うニュース Stadiaの継続を疑問視する人々 これがESOに与える影響…?

今、色々見ていたらZOSの公式Twitterが同じくZOSのクリエイティブ・ディレクターの言葉をRetweetしていて、それにはGoogleのStadiaがゲーム開発を中止したような事が書いてある。

それで、GoogleのStadiaがゲーム開発をやめた事は、既に日本語のIT関係のサイトでもニュースになっていた。

これを読むと、Stadiaがクラウドゲームサービスを終了するわけではなく、社内でのオリジナル・ゲームを開発する事を諦めたと言うのが読める。だから、Stadiaでは、他社のゲームは引き続きプレイが出来ると言う。

同社によれば、「クラス最高のゲームをゼロから制作するのは何年もかかり、多大な投資が必要で、コストは指数関数的に上昇している。実証済みの技術を構築し、ビジネスパートナーシップを深めることのほうが重要」だと判断し、SG&Eの解散を決めたとしている。

だから、深読みしなければ「あっ、そう」みたいな感じだけど、英語圏のニュースはまた違う方向から見ている。

これはTechCruchの英語本家記事が日本語版に訳されたものだけど、ここにはこう書いてある。

多くの読者は、Googleがこれまでに数多くのサービスを終了している以上、Stadiaもすぐに閉鎖されるのではないかと考えるだろう。これについて、同社はユーザーを安心させようとしている。

「私たちはクラウドゲームの未来にコミットしており、この業界を前進させるために引き続き役割を果たしていきます。私たちの目標はゲーマーのための最高のプラットフォームとパートナーのためのテクノロジーを創造し、これらの経験を世界中の人々の生活にもたらすことにあります」と、ハリソン氏は述べている。

あなたはハリソン氏を信じられるだろうか?

マジでこれだよね…w サイトの運営者としてGoogleにはお世話になってるから悪く書きたくないけども、本当にどれだけのサービスがGoogleの中で作られたり買収されて、それがパタン!と急に無くなったのか? しかし、そのどれもが無料のサービスだったから「利益が出ないなら仕方ないよね」と言う感じで利用者としても諦めてもこれた。

しかし、ESOのプレイヤーとして、何度か書いて来た通り、現在ESOはStadiaでプレイ出来て、去年の2月にPC版のプレイヤーが全員ESOのクライアントを再DLしなくてはいけなかったのは、ESOのサーバーがStadiaのクラウドゲームに対応しなくてはいけなかったら…と、現在言われている。

上の写真は、今年の新章「ブラックウッド」のPVの最後にあった部分で、「ブラックウッド」のPC版とコンソール版のそれぞれのスタート予定日が書かれているけども、Stadia版がPC版と同じところにある。

そう、Stadia版のサーバーはPC版と同じで、だからStadia版のプレイヤーは普通にPC版プレイヤーとゲーム内で合流する事が出来るし、一緒に遊ぶ事が出来る。その為、PC版のプレイヤーは、これに合わせる為にクライアントを全員再DLしなくてはいけなかった。

この詳細については、過去、既に記事にしているのでそれを参考にして下さい。

それで、この記事にも書いた通り、クラウドゲームには「PCクライアント」と言うものが無いから、ゲーム内処理を全てサーバーに一任する必要があって、それが特にシロディールを中心としたひどいゲームパフォーマンスを生み出したと言われている。PC版のプレイヤーは、クライアントがあるにもかかわらず、全てをサーバーに処理させると言うStadia仕様に巻き込まれる事になった。

何度も書く通り、これはGoogleが悪いわけではなくて、ZOSの方がクラウドゲームに合わせると言う決断した結果の事で、しかし、もし一部の人の噂通り、GoogleがStadiaのサービス自体を終了したらZOSはどうするつもりなんだろう? せっかくクラウドゲームに対応する下地を作って、それをドブに捨てるのは企業としては残念で仕方ないだろうし、違うサービスを探すのか?

しかし、現在Stadiaはサイバーパンク2077のゲームにも対応している事から、人気のサービスになりつつあるそうで、一方でKotakuの英語記事には、その情報筋によれば2021年以降にリリースされるゲームについては、Stadiaはキャンセルしている…と言う話もあったりする。

もし本当にStadiaがサービスを継続しなくなったとしても、Stadiaのシステムを考えた時、そのサービスのユーザーの方はインターネットが繋げる環境とディスプレイがあるだけでプレイできるゲームシステムだから、特別なプラットフォームを用意してたわけでもなく「今後、そこでゲームができなくなる」と言うだけで失うものは殆どない。

そのゲームを継続してプレイしたいなら、同じゲームに対応しているプラットフォームに移るだけだし(ここで金が掛かるかもしれないけど)、Stadiaに対応していた多くのゲーム会社は、多分Stadiaで使用していたアカウントを別のプラットフォームに移せるように対応してくれる筈。実際、新しいMacに対応しない事に決めたESOは、Stadia版ならアカウントを継続させる事が出来る…と言っていたから、その逆になるだけだよね…。

とかここまで書いて、じゃあ、新しいMacを買おうとしているESOプレイヤーは、Stadiaが無くなったらアカウントを継続させる為にはどうすればいいの? とか余計な心配に気づいてしまった(苦笑)

こう考えて行くと、ESOの方がStadiaの行く末に振り回されているような感じだけど、個人的にはクラウドゲームサービスと言うのは、プラットフォームに依存しない…と言う点で発展してほしいと思えるサービスにも思える事がある。当然、クラウドゲームはMODやアドオンのようなものを入れて改造は出来ないけど、一体いつまで発展が続いて一体どこまで金を掛けなくてはいけないのか…と思えるPCゲームのハードの問題は、時に悩ましい問題にも思える事がある。

どうであれ、Googleは自社開発のオリジナルゲームの開発は諦めて、話ではそれに携わって来た150人ほどの技術者が放出されるとのこと。ZOSはその人達に向かって「人材確保」と言う意味で「うちに連絡ちょーだい」と呼びかけているしwww

実は、それが一番最初に紹介したZOSの公式Twitterに書かれてあった事なんだけど、訳してみると、

「このニュース(Googleが自社ゲームを開発を諦めた事)を聞いて、大変残念に思っています。この出来事はGoogle Stadiaのどなたかに影響を与えたかもしれないし、もしゲーム開発に携わって行くと言う点で助けが必要な場合、私に連絡を下さい。お話下さるだけで結構ですし、ゼニマックスキャリア(ZOSの雇用部門)や他の場所の雇用マネージャーと連絡する機会になるかもしれません。」

Stadiaのゲーム開発の人たちを雇用しようとしているし!!www

しかし、他社からこう言ってもらえるのは技術者としては有り難い場合があるし、良い人材が見つかってESOの開発にも良い影響がある事を祈るけども。Stadiaのゲーム開発部門と言うのは、モントリオールとロスにあるとKotakuは書いているけど、ZOSがあるのはワシントンD.C.の近くの東部で、大きな引越も考えた転職にもなるよね。

モータースポーツのF1の話を出しちゃうけど、F1のチームのファクトリーと言うのは殆どがイギリスのロンドン近郊にあって、F1の車を作る技術者はその辺りに集中しているんだけど、しかし、そのF1の中でも最も知名度が高く、ファッション関係とか全ての業界を含んで全世界で最もブランド力がある一つと言われている「フェラーリ」だけはイタリア(マラネロ)にある。

イギリスの技術者が言語も違うイタリアに渡って仕事する…と言うのは大きな冒険になる筈だけど、しかし、それでもどの技術者にとってもフェラーリで働くと言うのは正に夢の出来事で、このブランド力があるからフェラーリはいつも良い人材に事欠かないとも聞いた事がある。

ゲーム業界もある程度ブランド力と言うのが存在すると思うし、ZOSやベセスダもそういう企業であって欲しいと思うけど、一方でITの業界と言うのはベンチャーに価値を見出そうとする人も多いし、そういうベンチャー企業が大成功を収めて来た短い歴史もある。こういう部分でも今年は興味深い1年になりそうな予感がある。
 

追記: こういう話もあるんだね。

ついでにGoogleがコロナ背景も手伝って増益した…と言うニュースも入って来た。

SONYなんかは最高収益を更新したとかNHKが言っているし。SONYの収益アップには鬼滅の刃のお陰もあったそうで。

捨てる神あれば拾う神あり…と言う言葉さえ思い出しちゃったけど、アマゾンもGoogleもゲームを作るのを諦めたりしながら、それでもIT業界は軒並み順調。

一番興味深いのはこれなんだけど…。

本当にオーストラリアでのGoogle検索は無くなるのか? と言うか、前にも書いた事なんだけど、オーストラリアはすごい強気な国で、その公正取引委員会が初期のFO76においても「不良品」としてベセスダに払い戻しを承諾させたり、Steamの親会社のValveに対しても訴訟を起こしてまでSteamに返金規約を実装させた過去がある。今後も興味深い国だったりする。

公開日 カテゴリー Gameタグ ,

About Makoto

TESシリーズ(Skyrim、ESO等)のファンサイトを運営。しかし、本性は音楽geek(soul,Funk& Jazz他)、中学2年の頃からプログレ・バンドで鍵盤系をやってました。Wordpressは2007年からの古参。 Home:  Rolling Sweet Roll

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